空前の経済不況に喘ぐ労働者たちに捧げる、一擾千金ムービー登場!!

2002年/日本/カラー/ビスタサイズ/105分/ 配給:大映

2002年9月7日より新宿ジョイシネマにてレイトショー 2002年8月3日より大阪・千日前国際シネマにて大阪先行イヴニング&レイトショー

公開初日 2002/08/03

配給会社名 0058

公開日メモ 空前の経済不況に喘ぐ労働者たちに捧げる、一擾千金ムービー登場!!

解説


「ナニワ金融道」の青木雄二が映画のために書き下ろした初の小説!

監修した「カバチタレ!」(コミックモーニング連載)のドラマ化(フジテレビ)や、青年コミック誌等でのエッセイ連載、多彩な出版で今なお活躍を続ける青木雄二。「ナニワ金融道」を終えて漫画化引退宣言をして以降、エッセイのような非ストーリーものだけ活動を続けてきた彼が、再びストーリー創作の世界に帰ってきた!この物語は自伝的要素も強く、「ナニワ金融道」以上に、青木雄二が最も描きたかった思いのつまった作品である。
“青木雄ニマガジン”として、5月に創刊した新コミック誌「娯楽王」(ぶんか社)では木作の漫画版を連載中。
監督は、『DEAD OR ALIVE』シリーズ、『殺し屋1』『荒ぶる魂たち』などハイテンションな暴力描写で観客を何度となく失神させてきた三池崇史。
青木雄二×三池崇史——この一見奇妙に見えるコラボレーションがもたらすエンタテイメントの効果は、エネルギッシュで痛快な物語を生み出した。裏社会の薀蓄が豊富に取りこまれ、失敗した人生からたくましく遣い上がる人間達の姿が生き生きと描写されている。
主演は三池作品ではおなじみの哀川翔、裏社会にも通じているホームレス達のリーダー“村長”を、持ち前の懐の深さを最大限に活かし、瓢々と演じている。共演は、個性溢れる芝居で人気の佐野史郎。株操作に詳しい元作家、鍬田を知的でありながら暖か味のあるキャラクターに仕立てている。ヒロインは女優業から文筆業まで幅広く活躍中の室井滋。気のいい大阪女を気持ちよく演じている。そして、上底屋の倒産により、路頭に迷う梅本印刷の社長・梅本には、引越しのサカイのCMでもおなじみの徳井優が、印象的な演技で名バイプレーヤーぶりを発揮している。

ストーリー



大手スーパー〈上底屋〉が倒産した。
上底屋のチラシで生計を立てていた〈梅本印刷〉は、朝から大パニック!月末に支払われるはずの一千万の手形が不渡りになれば、連鎖倒産はまぬがれない。
「会長、先代からのお付き合いに免じて、今月分の手形の決済をお願いできんでしょうか」
「私財もなんもかんも売っばらって、ワシは無一文や…どうにもならんのや」
とぽとぽと会長宅を後にする梅本(徳井優)。家では妻の房江が借金の連帯保証人になっている弟夫婦に責め立てられていた。
梅本は弁護士事務所に駆込んだ。しかし…
「弟さんと一緒に破産宣告する以外ないでしょうね。」

がーん。

目の前が真っ暗になる梅本。もうオレは死ぬしかない…と思いつめていたところ、ひよんなことから鍬田(佐野史郎)という無職の男と知り合う。鍬田はあるホームレスの集落にやっかいになっていた。集落に招待された梅本は、彼等の暖かい歓待を受け、心が弱っていたせいか、涙を流して感激した。小さくなって「ありがとう」を繰り返す梅本に心底同情した鍬田と、ホームレスのリーダー村長(哀川翔)は、弱小企業の社長を何とか助けたいと考えた。

「夜逃げやな」

次の日から村長を中心に夜逃げのための工作が始まった。
村長は裏ルートを使って、整理屋、闇金融、果てはヤクザまで動かした。次は出なおしの資金作りだ。今度は鍬田がポン手を使った株操作で大金を設けようと企む。この2人は一体何者なんだ!?と疑問を持ちながらも、梅本一家は、2人とホームレスの人々の暖かさに触れ、次第に癒されていくのだった。

そして夜逃げの日…村長と鍬田は起死回生の大博打を打つ。
果たして成功するのか——!?

空前の経済不況に喘ぐ労働者たちに捧げる、一擾千金ムービー登場!!

スタッフ

製作:越智常雄、土川勉
企画:川口和久、武内健
プロデューサー:富田求、有重陽一、三木和史、松岡周作
原作:青木雄二
   (メディアファクトリー刊/「娯楽王」(ぶんか社)コミック連載中)
監督:三池崇史
脚本:高橋正圀
撮影:山本英夫
照明:小野晃
美術:石毛朗
録音:小原善哉
音響効果:柴崎憲治
音楽:遠藤浩二
編集:島村泰司
助監督:加藤文明
制作担当:小川勝広
企画・制作協力:ビデオプランニング
製作:大映株式会社、よみうりテレビ

キャスト

村長:哀川翔
鍬田:佐野史郎
梅本省介:徳井優
房江:キムラ緑子
上原:芦屋小雁
永島大蔵:麿赤兒
松井:江幡高志
竹田:日野陽仁
江藤:綾田俊樹
梅川:木下ほうか
マリ:室井滋

LINK

□公式サイト
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す