原題:Once Upon A Time In The Midlands

幸せって、いつの間にかそこにある。

第55回カンヌ国際映画祭正式招待作品

2002年/イギリス/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/104分 配給:クレスト・インターナショナル、エレファント・ピクチャー

2005年03月25日よりDVDリリース 2004年7月10日より、日比谷シャンテシネにてロードショー

公開初日 2004/07/10

配給会社名 0096

解説


イギリスで公開されるや、“『リトル・ダンサー』『フルモンティ』以上!”とマスコミ各紙が 熱い声援を送り、観客たちに心から愛された映画。それがイギリスのミッドランドはノッティンガムを舞台にした本作『家族のかたち』だ。
これは、昔ながらの家族のあり方が壊れかかっている現代の物語。自分が必要とされているということを知った時、人は優しくも強くもなれる。 ‘理想的家族’からは程遠いけれど、小さな奇跡がおこる瞬間に立ち会うとき、想いあう人々の絆が改めて私たちに「あなたにとって、家族とは?」と優しく問い掛けてくる。

監督・脚本は、本作が長編3作目となる、シェーン・メドウス。すでにイギリス映画界で高く注目され、本作でついに世界へ飛び出した。第55回カンヌ国際映画祭では上映後に拍手が鳴りやまず、全米公開も即決定した。
穏やかなミッドランドに嵐を巻き起こすジミー 役を演じたのはロバート・カーライル。伝説の『トレインスポッティング』のベグビー役から OO7の悪役まで、今やイギリス映画界の看板俳優である。ダメ男を演じるリス・エヴァンスと対照的に、ワルだけど魅力的な男を余裕で演じる。そのジミーに心を揺すぶられてしまうシャーリーに、キュートな声の実力派シャーリー・ヘンダーソン、そして撮影時12歳だった天才少女フィン・アトキンスが大人に媚びない娘マーリーンを演じ、驚くべき洞察力の深い演技を見せている。さらにキャシー・バークやリッキー・トムリンソンなど、脇役にいたるまでイギリス映画界のベテランが揃ったカラフルなキャストに加え、ノラ・ジョーンズの『Shoot the Moon』、サラ・マクラクランの『Adia』などの挿入歌が本作を更にドラマティックに盛り上げている。

ストーリー


ちょっと気が弱いけど優しいデックは、恋人シャーリーにテレビの公開番組でプ ロポーズ。シャーリーは嬉しさよりも動揺が先に立ち、慌てて「ノー」と答えてしまう
。そんなとき、なんと町を出たまま行方知れずだったジミーが偶然にも、グラスゴー
で公開番組を見ていて故郷ノッティンガムへと戻ってくる。ある晩ジミーに再会し動
揺が隠せないシャーリー。彼女の表情に、まだジミーへの愛が残っていることに気づ
いてしまうデックは、マーリーンの慰めに癒されどうにか自分を保ってた。

ある日デックはシャーリーとジミーが2人で会っている現場を見てしまう。そして デックは、シャーリーと別れ町を出ることを決意する。
デックの優しさを想いながらも「マーリーンの実の父親はジミー」と彼を夫として父として家に招き入れた。そんな母親の気持ちを察して、ジミーとも仲良くしようとするマーリーン。しかし、慣れるにつれてジミーは元通りの自分勝手な男に戻ってしまう。とうとうマーリーンは、誕生日の朝、「自分もデックと一緒に町を出る」とデックの元へと家出する。デックはマーリーンの気持ちを嬉しく思いながらもシャーリーの元へ戻るべきだとあのノッティンガムの“我が家”へと車を走らせる。

いよいよ、「その時」がやって来た。優しいけれどちょっと頼りにならないデックと、ワイルドでカッコイイけれど自分勝手なジミー。男2人の戦いと母として女として悩むシャーリーの気持ちにに決着をつけさせるのは、マーリーンの素直な心だった。
平和に見えた彼等の生活で、それぞれの関係が試される時、本当に大切なものが見えてくる。

スタッフ

監督:シェーン・メドウス
脚本:ポール・フレイザー、シェーン・メドウス
製作:アンドレア・カルダーウッド

キャスト

ロバート・カーライル
リス・エヴァンス
シャリー・ヘンダーソン

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