原題:Super 8 Stories

世にも素敵な“Unza Unza ミュージック”

2001年/ドイツ・イタリア/カラー&モノクロ/92分/ヨーロピアンヴィスタ/ドルビーSRD 提供:アーチストフィルム 配給:ザナドゥー

2002年9月14日よりシネアミューズにてロードショー公開

(C)FANDANGO,Italy / PANDORA,Germany,2001

公開初日 2002/09/14

配給会社名 0103

解説


伝説のバルカン・バンド
“ノー・スモーキング・オーケストラ”、
遂に日本上陸!

あらゆる国や地域の音楽が溢れ、海外のヒット曲や、ブレイク寸前のアーティストの情報もリアルタイムで入手できてしまう時代を迎えた日本。もはや新しいサウンドやスタイルなんて有り得ないと思われる方も多いに違いない。しかし——世界は広かった。フランス、イタリア、ドイツといったヨーロッパを中心に絶大な人気を誇りながら、まだ日本では知られていないバンドが存在した。その名もノー・スモーキング・オーケストラ。神業のテクニックと・ミューシシャンとは思えないスレージ・パフォーマンスを披露する総勢11人のプロフェッショナルからなるバンド。これは、彼ら独自のサウント・スタイル“Unza Unza ミュージック”をひっさげてヨーロッパを行脚するノー・スモーキング・オーケストラの、可笑しくてちょっと切ない音楽ロード・ムービーである。

世界の3大映画祭を制した
天才映画監督は、ミュージシヤン!

この作品の監督であり、そしてバントのギターを担当するのは、エミール・クストリッツァ。『アンダーグラウンド』『黒猫、白猫』『アリゾナ・ドリーム』など、デビュー以来自身の監督作品6本がカンヌ、ベネチア、ベルリンと世界3大映画祭で全て賞をとるという前代未聞の離れ技をなしとげた彼は、ミュージシャン(さらには作家)という顔をもつマルチ・プレイヤーだった。フェリーニと二一ノ・ロータ、リンチにアンジェロ・バダラメンティと同様に、クストリッツァとノー・スモーキングも音楽と映画が一心同体となったあの至福の瞬間を私たちに体験させてくれる。

体内のタンパク質生産を増加させる効果あり!?
これが噂“Unza Unza ミュージック”だ!

そもそもこの聞き慣れない“ウンザ・ウンザ”とは何なのか?バンドのヴォーカリスト、ネレ・カライリチによれば、これはバルカン諸国を発祥とし2/4拍子に濃縮された「レゲエ以後に生まれた最も重要な音楽」であり、“ウンザ・ウンザ”と刻むリズムにより人間の体内におけるタンパク質の生産を増加させる働きをもっとも言われている。彼らが奏でるのは、独自のアップテンポの2ビートにのせたジャズ、ラテン、スカ、パンク、ハードロック、クラシック、そして“バルカン人のブルース”とも言うべきシプシー・ミューシック等々、すべてのジャンルを飲み込んだ究極のミクスチャー・ロック・サウンド。ノー・スモーキング・オーケストラは21世紀型ロック・バンドの未来形なのだ。

ストーリー



映画の幕開けは、2000年に行われ、大成功をおさめたバンドのコンサート・ツアーの模様。パリ・オランピア劇場でのリハーサル・シーンから始まり、メンバーそれぞれにスポットを当ててい<。バンドにまつわるエピソードは、クストリッツァ映画と同様に、あらゆるバリエーションに富んだ題材の集合体の中で絡み合い、次第に一つにまとまっていく。様々なテーマのミクスチャーであるこの映画には、主要なキーワードが登場する。 01.ベバオグラード 戦争で破壊された都市。この音楽のルーツの追求はここから始まる。ジプシーのミュージシャンが演奏するカフェ、年老いた師匠への訪問、レコーディング・スタジオ、ロックが演奏される地下室、家族。 02.ツアー コンサートの裏側。ノースモーキングの道中の生活、会場につめかけたファン、バンド内に生じる日常的な諍い、ホテルの部屋、バスでの移動、夜の酒宴、コンサート後の楽屋、ショッピング・センターで過ごすオフのひととき・そして・メンバーたちの友情。 03.コンサー卜 3本のデジタル・ベータカムによるイタリア、フランス、ドイツで収録されたコンサートの様子。バンドの基本的な全演奏レパートリーとアドリブで行われるステージ上でのメンバーのギャグ。 04.アーカイブ プライベートの記録や家族のホーム・ムービー。そして、TVの記録映像もまた、それぞれのメンバーのストーリーを再構築する。

スタッフ

監督:エミール・クストリッツア
プロデューサー:カルロ・クレスト・ディナ、レイモンド・ゴーベル
製作総指揮:カール・バウムガードナー、クリストフ・フリーデル
      ドミニコ・ブロカッチ、エミール・クストリッツア
      アンドレア・ガンベッタ
編集・音響:スヴェトリック・ミカ・ザイチ
再録ミキサー:ブルーノ・タリエール
音楽:ノー・スモーキング・オーケストラ
撮影監督:ミシェル・アマチュー、チコ・デ・ルイジ、ペーター・ポポヴィッチ
     パスカル・コウブル、ジャネンリコ・“ゴゴ”・ビアンキ
     ゲード・ブレイター、フレデリック・バーグ、レイモンド・ゴーベル
     トーステン・コーグニス、ラトコ・クジッチ、エミール・クストリッツア
     ドラガン・ラディヴォイェヴィッチ・ラヴ、ステファン・シュミット
     ダーコ・ヴチッチ
録音:ディディエ・ピュレル、マートン・ヤンコフ、マリチェッタ・ロンバルド
   ネナド・ヴカディノヴィッチ、フランク・ジントナー

キャスト

ノー・スモーキング・オーケストラ:
ドラムス:ストリポール・クストリッツア
パーカッション:ゾラン・マルシャノヴィッチ・チェーダ
ベース:ゴラン・マルコフスキ・グラヴァ
ギター:ネナド・ガシン・コーチャ
ギター:エミール・クストリッツア
アコーディオン:ゾラン・ミロシェヴィッチ
キーボード:ドラゼン・ヤンコヴィッチ
チューバ:アレクサンダー・バラバン
サックス:ネナド・ペドロヴィッチ
バイオリン:デーシャン・スパラヴァロ
ボーカル:ドクトル・ネレ・カライリチ
サウンド・エンジニア:ドラガン・ラディヴォシェヴィッチ・ラヴ
スペシャル・アピアランス:スヴェティスラヴ・ズィヴコヴィッチ・チャキーシャ
             ルカ・スパラヴァロ、ゴリカ・ボボヴィッチ

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