黒木和雄監督特集 劇場用映画初監督作品「とべない沈黙」から最新作「父と暮せば」メイキング映像まで、 全劇場用作品を「父と暮せば」公開を記念して特別に一挙公開。

第16回東京国際映画祭・NCFメディア・セレクション2003出品作品::http://www.tiff-jp.net/

2002年/日本/カラー/シネマスコープ/118分/ 製作:ランブルフィッシュ 配給:パンドラ

2015年8月1日(土)〜8月21日(金) 東京 岩波ホールにて上映 2015年8月15日(土)〜28日(金) 大阪 シネ・ヌーヴォにて上映 2004年8月14日(土)〜21日(土)までテアトル池袋にてデイロードショー!! 2004年08月27日よりビデオレンタル開始 2004年08月27日よりDVD発売開始 2003年12月6日より岩波ホールにてロードショー公開 2002年12月14日より宮崎キネマ館にて先行ロードショー公開

(c)2003 ランブルフィッシュ

公開初日 2002/12/14

配給会社名 0346

解説



終戦間近の日本においても、九州宮崎のそこは、比較的戦火を感じずに生活できる土地だった。15歳の黒木少年にとって、戦争とは日常であり、日々の生活の延長にあるものだった。しかし自らの目前で、親友が被爆死した瞬間から、黒木少年にはある問いがつきつけられる。
なぜ、あいつが死んで、自分が生き残ったのか-?
それから50年以上経った現在、映画監督・黒木和雄は、故郷えびのを舞台に、「逃れられない記憶」をフィルムに紡ぎ出した。そこには、普遍化された生と死の物語が、生々しく描き出されている。

主演は、これが演技初体験となる柄本佑(たすく)。父である俳優・柄本明の血を受け継いだ独特の存在感と、空気のように自然な演技が、この、空虚さをそのまま形にしたような康夫という役にピタリとはまった。
なつを演じる小田エリカは、愛らしい声や表情のなかに、底知れぬ孤独感を漂わせ、大人になりかけた少女の痛々しい現実を、繊細に演じきる。
共演に、原田芳雄、石田えり、香川照之、左時枝、宮下順子といったベテラン俳優たちを配し、また、先のない恋に身をやつす人妻役を牧瀬里穂、その相手の青年将校役を眞島秀和が好演し、物語に一段と切なさを加えている。

ストーリー



ないごて おいの方が 生き残ってしもたとな!

1945年夏。南九州の霧島地方では、敵機グラマンが田園を横切り悠々と飛んでいく。 15歳の日高康夫は、動員先の工場で空襲に遭い、親友を見殺しにしたという罪の意識から、毎日をうつうつと過ごしていた。
厳格な祖父・重徳は、そんな康夫を非国民とののしるが、大人たちの間にも混乱の空気は広がりつつあった。
康夫の叔母の美也子は、特攻隊の愛人と最後の逢瀬を交わし、農婦のイネは、村の駐屯兵と死に物狂いの関係をもつ。
そんなある日、康夫は思い切って、死んだ友の妹・波に会いに行く。一度は追い返された康夫だが、再び許しを乞いに訪れた時、波からある命題をつきつけられる・・・

スタッフ

製作:ランブルフィッシュ
プロデューサー:仙頭武則 
脚本:松田正隆・黒木和雄 
音楽:松村禎三 
ラインプロデューサー:金森保
撮影:田村正毅 
照明:佐藤譲 
録音:久保田幸雄 
美術:磯見俊裕 
装置:平子吉文・亀園政文 
装飾:須坂文昭 
衣裳:二宮義夫・宮本茉莉 
ヘアメイク:小堺なな 
助監督:原正弘 
制作統括:中村哲也
編集:阿部亙英 
スクリプター:内田絢子 
音響効果:帆苅幸雄 
題字:赤松陽構造 
制作担当:金子堅太郎・森井輝 
キャスティング:近藤亮一 
プロダクションマネージャー:刈屋真 
宣伝:曽根晴子
協力:えびの市・宮崎県・えびのロケ支援実行委員会

キャスト

柄本佑 
小田エリカ
原田芳雄
牧瀬里穂 
石田えり 
香川照之 
左時枝 
宮下順子 
入江若葉
寺島進
中島ひろ子
甲本雅裕
眞島秀和 
平岩紙 
倉貫匡弘 
山口このみ  

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