第9回宮崎映画祭正式上映作品

2002年/日本/25分/ 配給:スローラーナー

2003年11月1日から21日までテアトル新宿にてレイトロードショー

公開初日 2003/11/01

公開終了日 2003/11/21

配給会社名 0048

解説



川田希演じる主人公、鳥美が入れるコーヒーは、一口飲むだけで、みんな笑顔になる不思議な味である。ある日、そんなカフェに黒ずくめの男が現れ、コーヒーの味が・・・。
『ストロベリーフィールド』はショートフィルム作品である。監督にガオレンジャーのガオイエローで子どもにも大人気の堀江慶。プロデューサーに加藤由紀子、脚本に『冷蔵庫を壊す』『薔薇の花の下』などティーンエイジャーに人気の小説家、狗飼恭子を迎えてつくられたもので、現代の若者の微細な感情を表現した作品となっている。 出演は、塩田明彦監督『月光の囁き』、行定勲監督『ロックンロールミシン』の水橋研二、小劇場を中心に女優として活躍する川田希のほか、大森南朋(廣木隆一監督『ヴァイブレーター』)、津田寛治(行定勲監督『きょうのできごと』)、川合千春(行定勲監督『ロックンロールミシン』)、三輪明日美(木下ほうか監督『17才』)らが出演。

ストーリー



東京のどこか。町のはずれに、一軒のカフェがある。真ん中には、大きな水槽。いつもどこか優しい匂いのするあたたかな場所だ。そのカフェのウエイトレス、鳥美のいれてくれるコーヒーは、幸福の味がする。彼女は世界を愛するすべを知っていて、だからこそコーヒーは飲む人みんなを暖かい気持ちにしてくれる、と僕は思う。彼女のそばにいるだけで、僕は幸福で幸福でたまらなくなってしまう。僕の名前は冬生。店の常連で小説家志望だ。いつもパソコンを持ち歩いているのだけれど、物語は書き始められない。失恋したばかりだし、書きたいことは山ほどあるのに、物語が始まらないのはなぜなんだろう?
そんなとき、店にひとりの男があらわれる。どことなく不思議な空気を身にまとった男は鳥美のいれたコーヒーを、一口だけ飲んで残す。毎日訪れてはコーヒーを残す男に、鳥美の笑顔が、少しずつ消えていく。笑顔の無い場所には、幸福の匂いもしない。
そんな彼女を見ていられずに、ある日、僕は男の後をつけはじめる。男は空を見上げていて、僕らはそこに、何かを見つける。僕の本当の幸福は、いったいなんだろう?僕が僕のために小説を書き始められるようになるまでの、ほんの短い物語。

スタッフ

監督:堀江慶
脚本:犬飼恭子

プロデューサー:加藤由紀子 
脚本:狗飼恭子
アートディレクション:天野タケル
撮影:百束尚浩
録音:伊藤裕規
照明:田部誠
編集:松田和茂
協力:株式会社パナビジョン/デジタルイメージング・ジャパン IMAGICA
製作:Heaven project

キャスト

水橋研二
川田希
大森南朋
津田寛治
川合千春
三輪明日美
伊藤高志
中村愛美
秋本奈緒美

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