原題:ENJIYA

ある劇場を救った奇跡の救世主ムービー

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003 ゆうばり市民賞受賞::http://forum.nifty.com/fanta/yubari/sakuhin2003/index.htm

2001〜03年/日本/第壱幕44min・第弐幕43min・第参幕49min ・第四幕44min・第伍幕52min・第六幕45min・第七幕46min・第八幕52min・第九幕96min 制作:主力会/ビデオ・DVD発売:東芝デジタルフロンティア

2003年7月2日より『演じ屋 Ⅴ(第九幕)』DVD発売 2003年5月30日より『第九幕』ビデオ発売 2003年3月16日より下北沢「トリウッド」にて『第九幕』ロードショー 2003年3月14日より『演じ屋 Ⅳ(第七幕・第八幕)』DVD発売 2003年2月15日ゆうばり国際ファンタスティック映画祭『演じ屋』シアター開催 2003年2月14日より『演じ屋 Ⅲ(第伍幕・第六幕)』DVD発売 2002年12月21日より『第八幕』ビデオ発売 2002年10月12日より下北沢「トリウッド」にて『第八幕』ロードショー (10月19日からの土・日は『第壱幕』〜『第八幕』一挙上映!) 2002年9月27日『第六幕』・『第七幕』ビデオ発売 2002年9月3日より『演じ屋 Ⅱ(第参幕・第四幕)』DVD発売 (渋谷・新宿・大阪梅田タワーレコード限定、税抜3800) 2002年7月20日より下北沢「トリウッド」にて『第六幕』・『第七幕』ロードショー 2002年6月28日より下北沢「トリウッド」にて『第壱幕』〜『第伍幕』一挙上映! 2002年6月28日より『第伍幕』ビデオ発売 2002年4月26日より『演じ屋 Ⅰ(第壱幕・第弐幕)』DVD発売 (渋谷・新宿タワーレコード限定、税抜3800) 2002年3月26日より『第四幕』ビデオ発売 2002年3月23日より下北沢「トリウッド」にて『第伍幕』ロードショー 2002年2月1日より『第壱幕』・『第弐幕』・『第参幕』ビデオ発売 2001年12月22日より下北沢「トリウッド」にて『第四幕』ロードショー 2001年10月6日より下北沢「トリウッド」にて『第参幕』ロードショー 2001年6月より下北沢「トリウッド」にて『第壱幕』・『第弐幕』ロードショー 2001年4月28日下北沢「トリウッド」にて『第壱幕』・『第弐幕』スニーク・プレビュー

DVD発売記念イベントレポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=573

公開初日 2001/04/28

配給会社名 0238

公開日メモ 「演じ屋とは?」…映画館(下北沢「トリウッド」)を利用した連続ドラマ(全9話)という新しい試みと映画、TVドラマだけでなく、マンガやバラエティー番組などの要素をとり入れたこれまでにないタッチの作品性が、若い女性やショートフィルムファンの間で人気を博す。

解説


「演じ屋とは?」…映画館(下北沢「トリウッド」)を利用した連続ドラマ(全9話)という新しい試みと映画、TVドラマだけでなく、マンガやバラエティー番組などの要素をとり入れたこれまでにないタッチの作品性が、若い女性やショートフィルムファンの間で人気を博す。
下北沢の短編専門劇場「下北沢トリウッド」。短編映画文化が根付かない日本の土壌ではその経営はやはり苦戦を迫られ、ひと月に3000人集客で着なければ閉館を宣言、そこでトリウッドをこよなく愛する一人の監督が立ち上がった!その作品はひと月どころか、週でそれを成し遂げたのである!! それがこの「演じ屋」なのだ。ハリウッド作品でも未公開映画だと数百本という市場において、ネットを駆使した販売ですでに平均500本という数字をたたき出している。
2001年6月に壱、弐幕がロードショー。なんのパブリシティもない中、口コミにより話題を集め、参考上映1日で600人超、ロードショー2週間で2500人超の動因を記録。また、ロードショー中に週代わりで上映される、3分程の番外ストーリーやNG集などの豊富なコンテンツが多くのリピーターを生み出す要因となっている。

ストーリー



(第壱幕)ガンバ来襲

依頼された人間になりきる職業「演じ屋」を営む主人公。しかし、現実には、部屋の掃除、留守番となんでも屋同然の仕事ばかり。金に結びつく仕事もなく、お手上げ状態だったある日二つの仕事と共に新たなメンバー基樹が転がり込んでくる。
ストーカー被害者・美咲からの依頼で用心棒役を買って出た基樹だが逆にストーカーに身柄を拘束される始末。一方、恋人役を依頼された主人公は、依頼者である明香から衝撃的な告白を受けることに。

(第弐幕)危機の先

初仕事でいきなりストーカーに捕まるという不運な基樹。一時は命の危機にすら追い込まれるが、主人公の助けによって、なんとか危機を免れる。
だが、肝心なストーカーを捕まえることができなかったことで依頼人の美咲は大激怒。使えない男のレッテルを貼られた基樹に代わり急遽、主人公が美咲の仕事につくことに。
しかし、仕事を進めていく中、主人公は美咲とストーカーの過去を探り出し、物語は意外な方向へと展開していく。

(第参幕)(副題募集中 by ガンバ)

演じ屋代表と相棒の基樹は、相変わらず家賃もろくに払えない貧しい日々。ある日、そんな二人の元に、一人の刑事が訪れる。近年、急増中の「クールアイ」と呼ばれる麻薬のオトリ捜査役を依頼された二人は、報奨金欲しさから気軽に依頼を引き受けることに。麻薬売人容疑のかかったギターを愛する現役の高校生、良和。依頼どおりに良和への接近を試みる基樹だが、いつしか依頼を忘れ、良知と心が通じ合っていく。一方、疑いの念が離れない代表は、独自に良知の過去を調査していく中で中学時代の意外な過去から、良知の隠された裏の表情に行き当たることに。

(第四幕)答えはきっと心の中に

良知の麻薬取引現場をつきとめた代表。いよいよ、逮捕の瞬間が間近に迫るが現場に居合わせた捜査員のミスから、寸前で逮捕の機会を逸する。良知の危機を肌で感じた基樹は、良知を引き連れ、ギター合宿と称した逃避行へ出発する。
捜査を継続する代表は、良知の中学時代の同級生で、麻薬密売に深い関与があると思われる芳賀への接近を試みる。芳賀の供述から、良知が自分の意志とは関係なく、芳賀によってコントロールされていたことが明らかとなる。事実を知った基樹は、良知を連れ再び東京へ戻ることに。そして、物語は皮肉な結末へと向かっていく。

(第伍幕)小野田のムスコ

「演じ屋」の元に常連客であるリストラサラリーマンの小野田が依頼に訪れる。一人息子であるタケシの高校受験を「演じ屋」に替え玉として受験してもらいたいという無茶な依頼に、さすがの「演じ屋」も一度は断るが、普段より世話になっている小野田の依頼だけに、どうにかタケシを高校に入学させようと独自の作戦を開始する。しかし、当のタケシは野球推薦で甲子園の常連校へ入学すると言い張るものの、その実、野球の技術は人並み以下という救いようのない状態。当初は、心を開こうとしないタケシに苛立ちを感じる「演じ屋」たちだったが、タケシの野球へのひたむきな姿勢が、次第に一人一人の心を動かし始めて行く。

(第六幕)演じ屋崩壊

自分の過去を知られて以来、基樹に対して心を閉ざすようになる紳之介。そんな情況の中、些細なきっかけで紳之介と口論になった基樹は部屋を出ることになる。一方、街に蔓延する麻薬の捜査を続けていた大越は、麻薬密売組織によって地下ギャンブルが行われているという情報を入手する。大越からの依頼で地下ギャンブルへの潜入捜査を引き受けた基樹は、地下ギャンブルの情報を得ようと麻薬の売人である元プロボクサーの川村に接触。持ち前の人柄で、すぐに川村との信頼関係を築いた基樹は、地下ギャンブル場への潜入に成功する。しかし、そこで、基樹が遭遇したのは、人の生命を賭けの対象とする残酷なゲームと川村による裏切りという悲惨な現実だった。

(第七幕)五発の空砲

川村の裏切りにより、地下ギャンブルの場に監禁状態となってしまった基樹。紳之介は伊川という見知らぬ男から、そんな基樹の状態を知らされるが、自分には関係無いことだと、伊川の言葉に耳を貸そうとはしない。その頃、監禁中の基樹は、ギャンブルでの八百長役を行うよう指示を受ける。しかし、それは同時に人を殺せという冷酷な命令の言葉でもあった。一方、紳之介から頼まれたことを大義名分とし、今や自分自身のアイドル的存在でもあり、妄想の中の恋人でもある明香の素行調査を続行していたストーカーの誠は、明香が男性と同居している事実を知り愕然とする。誠から、明香の調査報告を知らされる紳之介。そこで、明香と同居している男が、自分の元を訪れた伊川であることに気づき、戸惑いと驚きを覚える。そんな折、基樹の身に危険が及んでいることを知った紳之介は、仲間を救出すべく、ある危険な行動を決意する。

(第八幕)夏合宿

地下ギャンブルのオトリ捜査が引き金となり、麻薬組織に警察との関係をつきとめられた紳之介と基樹。東京を脱出せざるをえない状況に追い詰められた2人は、明香とその兄である政明と共に逃亡生活を続けている。一方、東京では警察に対して、麻薬組織からの圧力がかかりはじめる。次第に紳之介たちにも延び始める組織の黒い影。複雑に絡み合う人間関係と、追い詰められた情況の中で心身ともに衰弱していく紳之介たち。窮迫した状況の中で、紳之介の閉ざされていた過去が次第に明かになっていく。

(最終幕(第九幕))stained blood

麻薬組織の捜査と同時に紳之介の過去を調査していた刑事の大越は紳之介の心に深い傷を残す十数年前の父の死に、明香と政明の父伊川政一が関係していたことをつきとめる。一方、紳之介たちと別れ過去の復讐を果たすべく父の姿を探しつづける政明も、紳之介の過去を知る。次第に明かになっていく紳之介や政明、明香の暗い記憶。そして物語は悲しい結末へ。

スタッフ

制作:主力会
プロデュース:笠原紳司
脚本・監督・編集:野口照夫
演出補:佐藤博之(『第壱幕』・『第弐幕』)
    加藤正志(『第参幕』・『第四幕』)
音楽監督:花澤孝一
オープニング監督:熊代謙一(『第壱幕』・『第弐幕』)
         竹村文彦(『第参幕』・『第四幕』)
         鈴木俊雄(『第伍幕』・『第六幕』・『第七幕』・『第八幕』)
         加藤正志(『第伍幕』)
         田内慎也(『第六幕』)
         竹村文彦(『第七幕』)
         住吉欲彦(『第八幕』)
制作進行:石本郁夫、桧皮雅史、熊代謙一、佐藤博之

キャスト

演じ屋代表(小笠原紳之介):笠原紳司
衣笠基樹:今井孝祐
本田誠:重城一馬
小野田治夫:大塚浩
秋吉明香:勝村美香

柏田美咲:さとうさゆり

上川良知:倉貫匡弘
大越光一:北村法勝
芳賀武彦:平林鯛一

小野田武:大竹志門
吉澤紀夫:堀之内博文

飯岡典道:タモト清嵐
烏山ちとせ:玉城ちはる
伊川政明:倉富幸洋
亀井優一:伊藤信隆

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