原題:NID DE GUÉPES/THE NEST

12000発喰らえ。

2002年3月6日フランス初公開

2002年/フランス映画/カラー/108分/ 配給:日本ヘラルド映画

2003年04月25日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年05月23日よりDVD発売開始 2002年10月26日より渋谷東急3ほか全国ロードショー

公開初日 2002/10/26

配給会社名 0058

公開日メモ 「ドーベルマン」「クリムゾン・リバー」に続くニュー・フレンチ・アクション決定版!壮絶なノンストップ・サバイバルが今、幕を開ける!!

解説


「ドーベルマン」、「TAXi」シリーズを送り出したフランス映画界からまたもやアドレナリン爆流ものの超重量級アクション大作が現れた。大物マフィアを護送中の女性中尉率いる特殊警察チーム、大がかりな商品強奪を狙う様々な技能を持つ5人組の窃盗グループ、そして何やらタダならぬ気配を漂わせた初老の警備員。本来なら決して手を組むはずのなかった三者が軍隊並みの重装備マフィア戦闘部隊に包囲された巨大倉庫を砦に、生き残るための激烈かつ絶望的な闘いを繰り広げる!僅か4分間に数千発の集中砲火が降り注ぐ空前の銃撃シーン。あの名作「ニキータ」を遥かに超えたと絶賛のハードかつリアルなヒロインアクション。劇画チックなまでに個性豊かな登場人物たち。フレンチアクションの歴史はこの一本によって塗り替えられたと言っても過言ではない。
 舞台はフランス北東部の街ストラスブール。物語は7月14日、パリ祭の日の午後6時を起点に三者それぞれの行動を追うところから始まる。ドイツで逮捕されたアルバニア・マフィアの最高幹部アベディンの護送任務につく特殊警察の女性中尉ラボリ。速配便を装ったトラックで工業地帯の倉庫へ向かう窃盗グループ。悪夢のような一夜が待っているとも知らず、いつものように出勤する初老の倉庫警備員ルイ。やがて窃盗クループが厳重なハイテク警備システムを突破して倉庫に侵入。だがその直後、アベディン救出部隊の奇襲攻撃を受けたラボリの装甲車が倉庫へ逃げ込んでくる。重火器による一斉砲火でたちまち蜂の巣になる倉庫。周囲を完全に包囲されたと知ったラボリは、戦闘経験もなく、仲間割れさえしかねない若者たちに頼るしかないと悟る。ひとり、またひとりと犠牲者が増えていく中、武器弾薬も残り僅かとなり、追い詰められてゆくラボリたち。果たして彼女らに生きて脱出するチャンスはあるのか!?
キャストには明日のフランス映画を担うホットなスターが勢ぞろい。「クリムゾン・リバー」でブレイクしたナディア・ファレスはフランス映画史上初めてと言っていいくらい女性として、ハードでリアルなアクションを披露して話題を集めている。窃盗クループのリーダーの親友として「ピアニスト」でカンヌ映画祭史上最年少の主演男優賞に輝いたブノワ・マジメル。かねてからの念願かなってアクション映画初出演となった。そのグループのリーダー役には「TAXi」シリーズで人気沸騰のサミー・ナセリ。役柄の苦痛を演じてほしいという監督の要求に見事に応えたシリアスな演技で驚かせる。また「愛する者よ、列車に乗れ」の演技派パスカル・グレコリーと「ゴッドファーザー」のベテラン、アンジェロ・インファンティが豪華キャストに一層の重量感を与えている。
監督・脚本はこれがニ作目となるフローラン=エミリオ・シリ。撮影監督のジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラーチ、音楽のアレクサンドル・デスプラ(「ハーフ・ア・チャンス」「愛のエチュード」)はともにシリ監督のデビュー作『Une mlnute de Sllence』に続いての参加。またシリ監督とはミュージックビデオで何度も組んでいるラップアーティストのアケナトンが主題歌を担当してしる。

ストーリー



一児の母でありながら、危険と隣あわせの特殊警察部隊で男まさりの功績をあげてきたラボリ中尉(ナディア・ファレス〕。今度の任務はドイツで逮捕され、フランスで裁判にかけられることになったアルバニア・マフィアの最高幹部アベディンネクセップ(アンジェロ・インファンティ)の護送である。ロッカールームで、鍛え上げて引き締まった体にぴったりフィットした黒のミリタリーシャツに着替えるラボリ。男性隊員の視線を気にする素振りもない。同じ頃ストラスブール郊外では集まった5人の若い男女が車に乗り込んだ。運転するサンチィノ(ブノワマジメル)が吹く口笛に応えるリーダーのナセール(サミー・ナセリ)。やがてセリム(サミ・ブワジラ)、ナディア(アニシア・ユゼイマン)、マルシアル(マルシアル・オドン)も加わり車内は「荒野の七人」の大合唱に。
飛行場で輸送機を迎えるラボリ。物々しい警備態勢の中、アベディンが護送用の装甲車に移される。資料に目を通したラボリがアベディンの売春組織に誘拐された女性たちの惨たらしい写真に顔をしかめる。目の前のアベディンを鋭くにらむラボリ。瞳から怒りがほとばしる。装甲車は交通事故のためルート変更を余儀なくされる。日没後、パリ祭を祝う打ぢ上げ花火がラボリの緊張を一瞬ほぐしたその直後、装甲車は突然激しい攻撃にさらされる。マフィアの重装備チームがアベディンの救出に来たのだ。たちまち通信機器が破壊され、運転手が重傷を負う。代わってハンドルを握ったラボリは、工業地帯の倉庫へ逃げ込んだ。だが警備室はもぬけのカラ。実はナセールの窃盗グループが侵入、警備員ふたりを監禁し、出荷前の新品ノートパソコンを速配便を装ったトラックに積み込んだ後だったのだ。ラボリが異変に気付いた頃、倉庫屋上ではナセールたちと装甲車を追ってきたマフィア軍団との銃撃戦が始まっていた。あまりにも激しい攻撃に倉庫のガラスは粉々になり、シャッターはまるで蜂の巣と化す。ラボリでさえ降り注ぐ銃弾の中で身動きひとつできない。やがて攻撃は不意に止み、不気味な静寂が訪れた。
重傷を負ったナセールを置いて脱出しようと主張するセリムだが賛同する者はいない。彼がラボリに銃を突きつけ、アベディンの解放を迫った瞬間、ガス弾攻撃が始まった。だがサンチィノに解放された元消防士の警備員ルイ(パスカル・グレゴリー)の冷静な判断が全員の命を救う。そればかりかルイは自分を監禁したナセールの応急手当も引き受けるのだった。ラボリはサンチィノらに武器を渡し、共に戦うことにする。彼らの間に奇妙な連帯感が生まれようとしていた。そして救助を求めるため下水管から脱出したはずのマルシアルの手首が数時間後に何者かによって放りこまれ、わずかな望みは絶たれてしまう。ラボリの部下ヴィンフリード(リシャールサムエル)と共に決死の強行突破を試みたセリムのトラックも、敵の集中攻撃を受けてあえなく運河に沈む。そして遂に敵の総攻撃が始まった!果たしてラボリたちに生き残るチャンスはあるのか・・・。

スタッフ

監督:フローレン・エミリオ・シリ
脚本:ジャン=フランソワ・タルノウスキ、フローレン・エミリオ・シリ
製作:パトリック・グーユー・ボシャン
製作:パテ・インターナショナル
撮影:ジョヴァンニ・フィオーレ・コルテラーチ
編集:オリヴィエ・ガジャン、クリストフ・ダリノ
音楽:アレクサンドル・デスプラ
衣裳:マリー・カルベ、ブリジッド・カルベ

キャスト

ナセール:サミー・ナセリ
サンティノ:ブノワ・マジメル
ラボリ:ナディア・ファレス
ルイ:パスカル・グレゴリー
セリム:サミ・ブワジラ
ナディア:アニシア・ユゼイマン
ヴィンフリード:リシャール・サムエル
ジョヴァンニ:ヴァレリオ・マスタンドレア
マルシアル:マルシアル・オドン
アベディン・ネクセップ:アンジェロ・インファンティ

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