原題:女足9号/WOMAN SOCCER PLAYER #9

2000年/中国/カラー/シネマスコープ/89分/ドルビーデジタル 配給:東光徳間

2002年7月24日より三百人劇場にて中国映画の全貌2002特別上映

公開初日 2002/07/24

配給会社名 0052

解説


サッカーの起源は中国の蹴鞠から始まった…!?
黄金の右脚をもった精鋭女子フォワード、妻、母となった彼女の夢の行方を描く感動物語。
豪華キャストを迎えたベテラン巨匠シェ・チン[謝晋]監督最新作

 1999年、中国女子サッカーチームは、世界選手権大会で優勝を手中におさめた。興奮に湧返るアメリカLAの競技場には、ティエンもシャオもカオ監督の姿もない。しかし、彼等の情熱があったからこそ、世界制覇への王道が開けていったことはまぎれもない事実なのである。
 主演に『狂気の代償』『香魂女〜湖に生きる』の美人女優ウー・ユィチュアンを迎え、『人生』のチョウ・リーチン、『国歌』(原題)のイー・チュントウ、『紅夢』『べにおしろい』のフー・チャイフェイ、『最後の貴族』のリー・コーチュンといった華やかなキャストに加えて、『戦場に捧げる花』『心の香り』等のワン・ユイメイ、『茶館』『阿片戦争』等のチン・リェンホン、『芙蓉鎮』のチュー・シーピンといったベテラン勢が花を添える豪華キャストは、製作、監督を手掛けた巨匠シエ・チン監督ならではのキャスティングである。本編は大映、東光徳間の撮影協力を得て、完成した。

ストーリー


’90年代初頭、最盛期にありながらリストラ解散に追い込まれた第一線女子サッカーチームがあった。中でも黄金の右脚を誇った背番号9番のフォワード、ティエン[ウー・ユィチュアン]は、解散後、引退。結婚、出産を体験したばかりだった。チームメイトも不慣れな職場に転職、再就職の道を余儀なくされていた。一方、チームを率いていたカオ監督[チョウ・リーチン]は、父子2代のサッカーの精鋭で、解散後は日本女子チームの監督として招かれたものの、契約更新を期に、帰国を決意。再度、女子チームの結成に懸けていた。
カオ監督の先輩でありサッカー連盟のチン[リン・リェンホン]やかつての学友、紅楓(ホンフェン)電器工場の女性工場長チュー[フー・チャイフェイ]の全面バックアップで再結成が実現する。ただし、3年以内に全国的な大会で優勝することが条件だった。センターのシャオ[イー・チュントウ]、ゴールキーパーのアムー、喜び勇んで再結集した選手たちだったが、田舎の練習場、粗末な宿舎、少ない報酬、さまざまな苦境が待っていた。しかし、皆のサッカーへの情熱だけが昔と変わらずそこにあった!
 しかし、ティエンだけがチームに来ない。乳飲み子の娘を抱え、また元フェンシング選手でありながら今は実業家になっている夫も、仕事もはかどらず、妻のサッカー復帰には強く反対した。
自分の熱い想いとはうらはらに今や妻であり母となったティエンの心は揺れる。ある日、祖母[ワン・ユイメイ]に娘を見せるために山区に里帰りしたティエンは、自らの活躍で村に根付いた若い少年少女のサッカーへの情熱にまた心動かされる。そんなティェンに祖母は「おまえは本当にサッカーを愛していたじゃないか」と優しく語りかける。
 選手時代、ティエンはカオ監督への恋とサッカーを両立させることができなかった。しかし今度こそは、夫も時間をかければ理解してくれるはず…。同じ頃、カオ監督自身も、女医の妻シアン[リー・コーチュン]との心のすれ違いに苦しんでいた。掛け金が食い違うように日本へと赴任していくシアン。互いに夫婦の危機をひりひりと感じているティエンとカオ。サッカーがどれほどのものだというのか…!
 信じるもののために情熱のために厳しい練習を耐えぬいたチームに日本遠征の朗報がやってくる。カオ監督がかつて率いた日本女子チームとの試合が待っている。中国、日本のサッカー交流がひとときの歓喜と感動を呼ぶ。しかし、帰国すぐにチームは経営困難に陥った紅楓電器工場の援助撤退を知らされる。またしても、選手たちの情熱は行き場をなくしてしまう…。

スタッフ

監督:シエ・チン
製作総指揮:シエ・チン
製作:劉銘君、何毅、謝街
脚本:陸星児、張健
撮影:銭 酒
美術:郡瑞剛、楊志文
音楽:金復載
サッカー指導:陳志華、鈴木 保

謝晋影視科技有限公司/上海延安万象莉業股扮有限公司/電影頻道節目中心共同製作

キャスト

ティエン:ウー・ユィチュアン
カオ監督:チョウ・リーチン
シヤオ:イー・チュントウ
チュー工場長:フー・チャイフェイ
おばあちゃん:ワン・ユイメイ
チン4会長:リン・リエンホン
シヤオの父:チュー・シーピン

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