原題:NIGHT WITHOUT ANGEL

☆みちのく国際ミステリー映画祭'99出品作品 ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭'99に出品

1998年日本映画/カラー/109分/ 製作・配給:日活株式会社

2002年05月24日よりDVD発売開始 1999年7月10日よりより中武蔵野ホールにて公開

公開初日 1999/07/10

配給会社名 0006

公開日メモ 原作は女性ハードボイルド、クライムノベルの旗手として、最も注目の作家、桐野夏生。江戸川乱歩賞受賞作「顔に降りかかる雨」に続いて、女性探偵・村野ミロが活躍するシリーズ第二弾。

解説


原作は女性ハードボイルド、クライムノベルの旗手として、最も注目の作家、桐野夏生。江戸川乱歩賞受賞作「顔に降りかかる雨」に続いて、女性探偵・村野ミロが活躍するシリーズ第二弾が『天使に見捨てられた夜』です。監督は数々の映画賞を受賞した『800TWOLAPRUNNERS』(94年)など独自な演出と斬新な映像感覚で知られる廣木隆一。『MIDORI』(96年)以来の2年ぶり待望の新作となります。脚本を担当するのは女性脚本家、小川智子。助監督の経験を持つ小川智子は1962年生まれ。廣木監督とは既に『MIDORI』でコンビを組んでいます。『アタシはジュース』(96年)『イノセントワールド』(98年)など『天使に見捨てられた夜』小川智子にとって4品目の劇場公開作品となります。
主演はかたせ梨乃。知性と精神力も備えた現代風の魅力的な女探偵に挑みました。彼女は撮影前から舞台と在る新宿二丁目に潜入。自転車で街を探索したり、実際に安ホテルに宿泊するなど素顔の新居を肌で感じ取り役作りをし、撮影に臨みました。

ストーリー


村野ミロ(かたせ梨乃)職業:探偵、年齢:38歳、独身で離婚歴有り。新宿二丁目で父の後を継いで探偵事務所を開いでいる。今回は友人の渡辺房江(西山水木)からの依頼で一色リナ(嶋国博子)というAV女優を探してほしいというもの。しかも出演している『ウルトラレイプ』はリナが強姦されている疑いもあった。手がかりを摘むため聞き込み調査を開始するミロ。ある目、ミロが帰宅するとドアの前に飼っていた野良猫の無残な死骸が…。何者かがミロの調査に嫌がらせをしたのだ。ショックを受けるミロに優しく手を差し伸べてくれたのが、隣人で二丁目のバー”ナイトフライ”で働く友部秋彦(大杉漣)だった。
リナのビデオを制作したクリエイト映像に乗り込んだミロはディレクターの矢代亘(永澤俊矢)にリナの居場所を尋ねるがラチがあかない。影を秘めた矢代はミロを挑発する。屈辱を受けたミロが唯一安らぎを感じることができる相手は、隣人の友部だった、かつて夫に自殺されてしまったミロと、同性愛者であることで離婚した友部。急速に惹かれてゆくふたりはお互いの過去に同じ臭いを感じた。
ミロはリテがあるエステサロンに勤めていた事を突き止める。そこで初めて一色リナの本名が岩崎雪江だと知る。履歴書にあった住所で岩崎家へ向かうミロ。実は、今は渡米している岩崎の実妹・寿恵子がリナの母親だというのだ。岩崎夫婦はリテが行方不明でも気に留めていない群子だ。調査はますます難航するばかりだ。
事実が突き止められないまま、帰宅したミロを待ち伏せしていたのは矢代だった。強引に部屋へ上がりミロに迫る。嫌悪感を抱きつつも矢代と遂に関係を持ってしまうミロ。そしてミロに新たな情報が入る。市販されていないリナのCD-ROM「自殺のスズメ」の撮影でリナは死んでしまったという噂があるのを

スタッフ

監督: 廣木隆一
原作: 桐野夏生
脚本: 小川智子
製作総指揮 :中村雅哉
企画: 吉田達、椙本英雄、荒木正也
ブロデューサー: 榎本靖
撮影: 佐藤和人
照明: 櫻井雅章
美術: 細石照美
録音: 中山隆匡
音楽: セロファン、杉浦哲郎

キャスト

村野ミロ: かたせ梨乃
矢代亘 : 永澤俊矢
一色リナ: 嶋田博子
渡辺房江: 西山水木
多和田: 田口トモロヲ
八田牧子: 真行寺君枝
冨永洋平: パンタ
友部秋彦: 大杉漣

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