ザ・プロフェッショナル
原題:Heist
まさに演技のプロが犯罪のプロを描いたサスペンス・ノワールの傑作
2001年11月9日全米初公開
2001年/アメリカ映画/カラー作品/107分/6巻:2,936m/ビスタサイズ/ ドルビーデジタル/日本語版字幕:関美冬 配給:K2エンターテインメント、ギャガ・コミュニケーションズ
2002年12月06日よりDVDレンタル開始 2002年6月15日より日比谷スカラ座2ほか全国東宝洋画系にてロードショー
(C)2001 by HEIGHTENED PRODUCTIONS,INC.All Rihgts Reserved.
公開初日 2002/06/15
配給会社名 0070/0025
公開日メモ デヴィッド・マメット監督・脚本、ジーン・ハックマン主演、ダニー・デヴィート共演の全米大ヒットを記録したサスペンス大作
解説
昨年秋、ワーナー配給によって公開され、全米初登場5位を記録した本格派サスペンス・ノワールの傑作『ザ・プロフェッショナル』。オールスター・キャストで話題を集めた『オーシャンズ11』同様、本作も鮮やかな手口、頭脳プレーを駆使して強奪劇を展開するプロフェッショナルの窃盗団というモチーフの作品。だが、本作の醍醐味は誰が敵で誰が味方かの攻防戦が繰り広げられ、二転三転する緊張感溢れるストーリーにある。
この超一級の犯罪サスペンスを創り上げた監督・脚本のデヴィッド・マメットは、劇作家という顔を持つ一方、『殺人課』や『スパニッシュ・プリズナー』の脚本・監督、リドリー・スコット監督のサスペンス映画『ハンニバル』の脚色、ジョン・フランケンハイマー監督のアクション映画『RONIN』では脚本を手がけるなど、アメリカのエンターテインメント界の全てを牛耳るパワーを発揮してきた実力派のフィルムメイカーである。ウィットに富んだ台詞の洪水は、まさにマメット調ともいえる本作の魅力である。ブロードウェイの舞台でならした“観客をクライマックスまで飽きさせない”技術を映画の世界に盛り込み、さらに映画ならではのスケールの大きさを組み合わせた本作は、いわばフィルム・ノワールの進化形といっても過言では無いだろう。
主人公ジョー・ムーアを演じるのは2度のオスカーに輝くジーン・パックマン。年齢を重ねる毎に燻し銀の渋さをかもし出しながらも、『ハートブレイカー』や、見事本年度のゴールデン・グローブ賞に輝いた『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』ではコミカルな演技も披露するなど、今もなお精力的に活躍しているハリウッドの重鎮である。故買屋のバーグマンに扮するのは自身の監督作『ホッファ』でマメットと組み、またプロデュース作品『エリン・ブロコビッチ』で見事にオスカーを獲得したダニー・デヴィート。他にも『サイダー・ハウス・ルール』のデルロイ・リンドー、『グリーンマイル』のサム・ロックウェル、そしてマメット夫人にして、マメット作品には欠かす事の出来ない紅一点レベッカ・ピジョン等が見事なアンサンブルで脇を固めている。
ストーリー
金持ち相手に豪華ヨットの製造業を営むジョー・ムーア(ジーン・ハックマン)のウラ稼業はプロフェッショナルの強盗。若く美しい妻フラン(レベッカ・ピジョン)と相棒のボビー(デルロイ・リンドー)、そして便利屋のピンキー(リッキー・ジェイ)とチームを組み、鮮やかな手口でどんな仕事もやり遂げるベテランの泥棒集団だった。ところが、ある宝石店を襲撃した際、ジョーの顔が防犯カメラに映ってしまう。仲間が次々と宝石を盗む間も冷静沈着に録画テープを探すジョー。しかし警察が駆け付け、やむを得ずその場を立ち去らなければならなかった。ジョーはこの事件を切っ掛けに、長年の裏稼業から身を引き、妻と共に南の島で余生を送ろうと計画するが、彼の盗品をさばいてきた故買屋バーグマン(ダニー・デヴィート)
はジョーの引退を許さなかった。バーグマンは、スイスに空輸される金塊を強奪するというヤマを持ちかけるが、顔が割れてしまった事を理由にジョーはそれを渋る。しかし前回の仕事の分け前を払わぬバーグマンに、イヤイヤながら最後のヤマを受ける事にするが、厄介な事にバーグマンの甥ジミー(サム・ロックウェル)をチームの一員に加える事になってしまう。
早速、金塊を強奪する準備に入るジョー達だったが、空港周辺を下調べする際、警官に職務質問され、ジョーの機転でその場はうまく切り抜けたものの、ピンキーのミスで証拠を隠す為に処分した車の中から強奪計画の段取表が見つかってしまう。ピンキーの大失態から強奪計画は中止に追い込まれ、チームは解散を余儀無くされるが、それは強盗計画から手を引く為にジョーたちが巧みに仕組んだ罠だった。
自慢の船を売った金で逃亡を計ろうとしたジョー達の前に、策略に気付いたジミーが立ちはだかる。逃亡資金を得る為に、やむを得ず新たなプランで金塊強奪計画を再開したジョーは、フランの色仕掛けでバーグマンとジミーを罠にはめ、盗み出した金塊を全て横取りする作戦を開始する。
空港の税関貨物取扱人の弱味を握り、空港内に侵入してまんまと離陸直前の輸送機を止め、金塊を盗み出すという大胆な行動に成功するジョー達だが、逃走の際、顔が割れているジョーだけが単独行動を強いられ、さらにジミーの裏切り行為から、ひとり空港内に取り残されてしまう。まんまと金塊をかすめとったつもりでいたジミーだが、車の中から出てきたのは金塊ではなく、たんなる金属片…・。じつはジョーはジミーの裏切りも計算済みで、警察官が包囲する中、運送屋の振りをして堂々と金塊を運び出していたのだった……。
ジョーの策略を知って怒りに燃えるバーグマンは、チームの1人ピンキーを激しい尋問の末殺害し、盗んだ金塊を全て渡すように要求する。金塊を隠した船に乗り、ピンキーとの待ち合わせ場所の船着き場に到着するジョーの前に、フランを人質にとったバーグマン一味が待ち構える。激しい銃
撃戦の果てに最後に勝ち残ったのは……
スタッフ
ライン・プロデューサー:ジョセット・ぺロッタ共同プロデューサー:キャス・ドノバン、スコット・ファーガソン
衣装デザイン:レニー・エイプリル
音楽:セオドア・シャピロ
編集:バーバラ・テュライヴァー
美術:デヴィット・ワスコ
撮影監督:ロバート・エルスウィット
製作総指揮:ドン・カモーディ、トレイシー・スタンレー、ジェイムズ・ボルト
製作:アート・リンソン、エリー・サマハ、アンドリュー・スティーヴンス
脚本・監督:デヴィット・マメント
キャスト
ジョー・ムーア:ジーン・ハックマン
バーグマン:ダニー・デヴィート
ボビー・ブレイン:デルロイ・リンドー
ジミー・シルク:サム・ロンクウェル
フラン:レベッカ・ピジョン
ピンカス:リンキー・ジェイ
LINK
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