日本のショートフィルム革命! 7人の実力派監督によるコンピレーション・フィルム —7人の監督が織りなす7つのストーリー— それはまさに見どころの連続。 斬新で、刺激に満ちた映像体験のアミューズメント・ライド!

東京国際映画祭特別招待作品::http://www.tiff-jp.net/

2002年/日本/ヴィスタサイズ/DTSステレオ/109min 配給:アミューズピクチャーズ

2003年06月27日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年06月27日よりDVD発売開始 2002年12月28日より渋谷シネ・アミューズ、シネリーブル池袋にてロードショー予定。

(C)2002 SEGA/AMUSE

公開初日 2002/12/28

配給会社名 0008

公開日メモ 日本のショートフィルム革命!7人の実力派監督によるコンピレーション・フィルム

解説




ついに、邦画シーンにも本格的ショート・フィルムの波がやってきた。日本映画史上前代未聞、これまでにまったく類を見ない新しい形での競作映画の誕生だ。7人の監督によるコンピレーション・フィルム『Jam Films』の参加陣は、実力派&個性派ばかり、アクション系からドラマ系まで、とにかくその新作は常に注目を浴びる鋒々たるメンバー。今、日本でいちばんイキのいい監督たちが結集し、それぞれの映像パフォーマンスを披露するのが、この『Jam Films』なのだ。
監督陣ばかりではない。それぞれの作品のなかでも、監督と俳優による豪華コラボレーションが実現した。飯田譲治×大沢たかお、岩井俊二×広末涼子、北村龍平×魚谷佳苗、篠原哲雄×山崎まさよし、堤幸彦×佐々木蔵之介、望月六郎×吉本多香美、そして行定勲×妻夫木聡。監督みずからの希望に応える形で、人気と実力を兼ね備えた俳優がこぞって出演。その甲斐あって、どの作品も、長編でも、テレビ・ドラマでも、CMでもない、この『Jam Films』でしか見られない役者たちの魅力が、見事に引き出されている。
この、いまだかってないプロジェクトは、河井信哉プロデューサーの“日本映画でもエンターテイメント性に富んだショート・フィルムができないものか”という思いからスタートした。そして、この提案に興味を示さない監督はいなかったというほど、それぞれの監督たちは意欲的に、この新たな試みに取り組むこととなった。しかし、なんといっても第一線で活躍する監督たちである。7本の作品を完成させるのは、一筋縄ではいかなかった。1日、ないしは2日間の撮影とはいうものの、他の作品の合間を縫うスケジュールのやりくり、10分前後という長さに収めるための繊密な編集作業、そしてなにより、これら粒よりの7作品を、どのように並べて見せるか……。前例がないだけに、その製作過程はひとつひとつが未知なるチャレンジ。いくつもの試行錯誤を経て、2001年7月に始動したプロジェクトは、ようやく、2002年9月に全作品がクランクアップした。
また、『Jam Films』オリジナルの試みとして、洋画の競作短編ではよく見られるような共通したテーマ設定を、あえて行わなかった。それは、規制や枠を可能な限り取り払うことによって、それぞれの監督が”撮りたい”ものだけを追求できるよう、自由な環境を提供するため。その結果、じつにバラエティ豊かな作品群となり、ジャンルも、アクション、SF、コメディにラブ・ストーリーと多岐に渡り、撮影方法も、35ミリフィルムあり、デジタル映像ありとさまざま。監督の描きたい世界に即して厳選されたテーマ、キャスト、手法へのこだわりが、それぞれの個性、持ち味を大きく反映させる結果を生み出している。監督たちが、みずからの得意分野を意識しながらも挑んだ『Jam Films』ワールドは、これまで彼らの作品を欠かさず観てきた観客にも、必ずや新鮮な発見をもたらすことだろう。
長編に比べると、短編映画は“瞬間芸”に近い。一瞬に込められたクリエイティビティは、だからこそ、その濃度は高い。つまり、長編のひとコマを抜き出すといったダイジェスト的なものではなく、映画そのものの醍醐味が10数分という短い時間に凝縮されているということ。当代きっての監督たちの”芸”が7本集まれば、それはまさに見どころの連続。めくるめく映像体験のアミューズメント・ライド。『Jam Films』とは、エンターテイメント界の新しく、刺激に満ちたアトラクションなのだ。

ストーリー





『the messenger −弔いは夜の果てで−』

荒廃したビルの一室で何かを待ち続ける一人のギャング、権藤(北村一輝)の前に、黒いコートに身を包んだミステリアスな女、神代夏子(魚谷佳苗)が現れる。首に奇妙な刺青を入れた彼女は、通称「メッセンジャー」と呼ばれる凄腕のヒットマン。武器を持たずに死体の山を作ると噂される正体不明の存在だ。彼女の口から「メッセージ」が告げられた時、権藤の身に衝撃の運命が襲いかかる…

『けん玉』

売れないミュージシャンのあきお(山崎まさよし)と今日子(篠原涼子)は、長年の同棲期間を経て倦怠期に入っていた。そんなある日、今日子の頼みで買い物に出たあきおは、赤木(氏家恵)とぶつかったことから紙袋を取り違え、けん玉を手に入れる。不思議に思いつつも、けん玉を持ち帰るあきお。一方で、赤木と同僚の藤川(山国伸幸)は、けん玉に隠されたものを求めて、あきおの行方を追いはじめる。

『コールドスリープ』

コールドスリーブ状態から自覚め、カプセルを出たフジオ(大沢たかお)は、古びた校舎の中にいた。彼は人類移住計画のために地球から20光年離れた惑星に送られてきたエリート調査員のひとり。ところが、仲間のナオミ(角田ともみ)から、カプセルに欠陥があったためにほかのメンバーの脳細胞が破壊されてしまっていることを告げられる。フジオは徐々に記憶を取り戻し、壊れていた通倦機をこともなく修理するのだが……。

『Pandora −Hong Kong Leg−』

足に秘密の悩みを持つ眉子(吉本多香美)は、薬を求めて喧燥の街を訪れた。閉まっている漢方薬店の前でなにやら怪しい男(麿赤兒)に出会った眉子は、「秘密の薬がある」と誘われるがまま男についていってしまう。うらぶれた路地を通って導かれたのは、すでに閉館した劇場。イスに座ると、自の前には大きな箱が。半信半疑ながらも男の指示通り箱に足を入れる眉子。すると、そこにはめくるめく体験が待っていた。

『HIJIKI』

アパートの一室で食卓を囲み、一心不乱にヒジキを食べている女(秋山菜津子)、妊婦(氏家恵)、少女(高橋愛)。同じく座っている男(佐々木蔵之介)は手をつけようとしない。すると突然爆音が響き、催涙弾が窓の外から投げ込まれる。男は警察に追われているのだ。すでに包囲され、捕まるのは時間の問題と思われる男だが、人質にしている女たちからヒジキを進められ、身の上話しを聞いてるうちに変化が訪れる。

『JUSTICE』

高校の廊下に響く英語。ヒアリングの授業中、教師のロバートはポツダム宣言を読んでいる。詰襟学ランの男子クラス生徒たちはノートに訳を書き取っている。「平和」、「安全」、「自由」、「民主主義」…。退屈そうにしていた東条(妻夫木聡)は、窓外のグランドの光景に目を奪われた。そこでは赤、青、緑のカラフルなブルマの体操着を来た女子たちがハードルを跳んでいたのだ。東条は、女子たぢがブルマに指をかけてズレを直す仕草に注目し、机にその回数をカウントしていく。そしていよいよ、憧れの星さん(綾瀬はるか)の順番が回ってきた。

『ARITA』

気がついたときには、ありとあらゆる紙の上にARITAが現れていたという女の子(広末涼子)。誰のところにも現れるものと信じていたのだが、友達のノートにはARITAがいないことを知り、自分のなかの秘密のようにして22年間を過ごしてきた。そんなある日、AR1TAの存在に疑問を持ちはじめるた彼女は、AR1TAのいる紙に火をつけてみる。するとARITAは、奇声を上げながら部屋中を駆け回るのだった。

スタッフ

プロデュース:河井信哉
製作総指揮:香山哲、大里洋吉
エグゼクティブプロデューサー:梅村宗宏
プロデューサー:梅川治男
エグゼクティブチャージオブプロダクション:田副康夫
企画協力:別所哲也、高橋敬子、東野正剛
音楽プロデューサー:牧野幸文、柴田文孝
アソシエイトプロデューサー:齋藤勉
プロデューサー助手:姫田伸也
制作経理:松尾慶子
制作デスク:大久保圭位子
メイキング監督:熊澤尚人
メイキング監督助手:吉田昇、長谷川明

OPENING CGアニメーション・監督:原田大三郎
エンディングデザイン:奥村靱正
エンディングテーマ:VlSIONAIRE・マンディ満ちる
作曲:床井健一
作詞:マンディ満ちる
(P)&(C)2002:ウェーブマスター
協力:キティフィルム、ビクターエンタテインメント
サウンドトラック:ジャムフィルムズ〜オリジナルサウンドトラック〜
         コロムビアミュージックエンタテインメント

協力:lMAGICA、ソニーPCL、NTT MEDIA LAB、日活撮影所、スキップシティ
企画協力:ショートショートフィルムフェスティバル2002
音楽制作:ウェーブマスター
宣伝:樂舎
企画・制作:アン・エンタテインメント
制作協力:ステユーディオスリー
共同製作:アミューズ
製作:セガ



『the messenger −弔いは夜の果てで−』

監督::北村龍平
プロデューサー:佐谷秀美
ラインプロデューサー:梶川信幸
テクニカルプロデューサー:篠田学
脚本:高津隆一
音楽:森野宣彦、矢野大介
撮影古谷巧
照明:野村泰寛
録音:久保田敏之
VE:佐々木辰雄
美術:高橋光
編集:掛須秀一
監督補:山口雄大
助監督:和田大儀
制作担当:竹岡実
制作プロダクション:スープレックス

『けん玉』

監督:篠原哲雄
プロデューサー:梅川治男、松岡周作
脚本:渡部貴子
音楽:山崎将義
撮影:石山稔
照明:矢部一男
録音:田中靖
美術:都築雄二、船木愛子
編集:深野俊英
助監督:阿部雄一
制作担当:土本貴生
スクリプト:原谷亜希子
制作プロダクション:ステユーディオスリー

『コールドスリープ』

監督・脚本:飯田譲治
プロデューサー:梅川治男
原作:飯田譲治、梓河人
音楽:池頼広
撮影:高瀬比呂志
美術:斎藤岩男
照明:小野晃
録音:岩倉雅之
編集:阿部亙英
音響効果:柴崎憲治
助監督:宮城仙雅
制作担当:竹内暢生
制作プロダクション:ステユーディオスリー

『Pandora −Hong Kong Leg−』

監督・脚本:望月六郎
プロデューサー:木村俊樹
音楽:遠藤浩二
撮影:田中一成
照明:白石成一
美術:菊地章雄
録音:安藤邦男
編集:矢船陽介
助監督:仰木豊
製作担当:板井茂樹
制作プロダクション:ステアウェイ

『HIJIKI』

監督:堤幸彦
プロデューサー:市山竜次
脚本:三浦有為子
音楽プロデューサー:志田博英
音楽:野見祐二
撮影:唐沢悟
照明:石田健司
録音:井上宗一
美術:丸尾知行
編集:伊藤伸行
スクリプター:吉田久美子
助監督:木村ひさし
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド

『JUSTICE』

監督・脚本:行定勲
プロデューサー:佐谷秀美、鳥澤晋
音楽:めいなCo
撮影:福本淳
照明:市川徳充
録音:伊藤裕規
美術:金勝浩一
装飾:伊藤ちひろ
スタイリスト:宮川幸子
ヘアメイク:宮内三千代
編集:今井剛
スクリプター:工藤みずほ
音響効果:柴崎憲治
制作担当:中山ヤス子
制作プロダクション:スープレックス

『ARITA』

監督・脚本:岩井俊二
ラインプロデュース:永田琴恵
プロダクションマネージャー:中山賢一
音楽:岩井俊ニ
スタイリスト:申谷弘美
ヘアメイク:佐藤寛
ARITAイラスト:藤本康生
3DCGディレクション:串間美千恵
3DCGモーション:たから、ケイ・トゥーン
整音:三井昌司
プロデュース:ロックウェルアイズ
制作プロダクション:ロックウェルアイズ

キャスト

『the messenger −弔いは夜の果てで−』

魚谷佳苗
北村一輝
坂口拓

『けん玉』

山崎まさよし
篠原涼子
山田幸伸
氏家恵
あがた森魚

『コールドスリープ』

大沢たかお
角田ともみ
筒井康隆
ティーシャ
サムエル・ポップ
メクダシ・カリル
アルバート・スミス

『Pandora −Hong Kong Leg−』

吉本多香美
篠原さとし
麿赤兒
小柳正貴
飛岡さや

『HIJIKI』

佐々木蔵之介
秋山菜津子
氏家恵
高橋愛

『JUSTICE』

妻夫木聡
綾瀬はるか
クリスチャン・ストームズ
新井浩文
三浦哲郁
福井裕佳梨
栗原瞳

『ARITA』

広末涼子

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