原題：National Security

ロス市警VS.警備員！？

2002年1月17日全米初公開

2002年／アメリカ／88分／ 配給：ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2007年09月26日よりＤＶＤリリース 2003年11月28日よりＤＶＤ発売開始 2003年11月28日よりビデオレンタル開始 2003年5月10日より有楽町スバル座ほか全国東宝洋画系にてロードショー!!

公開初日　2003/05/10

配給会社名 0042

解説



ナショナル・セキュリティとは、アメリカ合衆国の安全を司る重要機関の名称……ではなく、全米最大手の警備会社のこと。ここに就職した.ふたりの昂がいた。ひとりは、訓練中にパトカーを大破させ、警察学校を放り出されたお調子者のアール。もうひとりは、そのアールを暴行したと誤解を受けてロス市警をクピになった元警官のハンクだ。アールが警備する倉庫にハンクの追う窃盗犯一味が侵入したことから、運命の再会を果たした.ふたり。ハンクは殺された元相棒の恨みを晴らすべく、そしてアールは「サル」と呼んだ犯人に落とし前をつけさせるべく、いやいやながらコンビを組んで事件を追いかけることになる。その行く手に浮かび上がる汚職警官の影。何百万ドルの値打ちがある最新原子合金の謎。これはもはや、天下国家を揺るがす大事件か!?ハンクとアールの決死の大捜査が始まる!

『バッドボーイズ』以来、ウィル・スミスに負けない人気者街道を突っ走るマーティン・ローレンスと、『アウト・オブ・サイト』『サンキュー、ボーイズ』の演技派として知られるスティーブ・ザーン。ふたりの丁々発止のかけあいに笑い、巨大な陰謀をめぐるスリルとアクションに酔う、最高に痛快なバディ・ムービーが登場した。

警官になりそこなったアールと、警官をクビになったハンク。ともに「負け犬」の烙印を押され、「警察の格下」とバカにされる警備員になった.ふたりが追いかけるのは、プロフェッショナルな手口でLAの倉庫を荒らし回る窃盗犯一味。だが、一味の写ったブツが宇宙計画に使われるとんでもなく高価な原子合金だったことから、事態は思いがけない方向に発展していく。事件の核心に迫るうち、味方と信じていたLA市警から命を狙われるハメになるハンクとアール。犯人の銃弾を浴び、パトカーの猛追を受け、果てはSWATの攻撃にまでさらされるふたり。それでもナニクソ根性で敵を追いつめていく彼らの不屈の戦いっぶり—警察バッジの代わりに警備員バッジをふりかざし、巨大権力に体当たりでぶつかっていくふたりの活躍が、とにもかくにも小気味いい。そんなドラマの興奮をさらに盛り立てているのが、犬猿の仲にあるハンクとアールの珍妙なコンビネーションだ。ハンクから車泥棒だと疑われたことにコノヤローな思いを抱くアール。職を奪われ、刑務所にぶち込まれる原因を作ったアールを心底恨むハンク。世界でいちばんの天敵同士が、数々のピンチを切り抜けるうち、本物のパートナー・シップで結ばれていく。バディ・ムービーの真髄とも言える男同士の熱い友情が、ここでは実に快調なテンボで描かれていく。

アール役のローレンスと、ハンク役のザーン。ノリノリの演披で楽しませてくれるふたりに加え、脇にも達者な役者陣が揃った。スタイリッシュな悪役ナッシュを演じるのは、『暴走機関車』でオスカー候補になったエリック・ロバーツ。エリート刑事のマクダフに扮するのは、『シカゴ』の名バイプレーヤー、コルム・フィオーレ。ハンクの上司ワシントン警部補には『レッド・ドラゴン』のビル・デューク。さらに,暴行事件が原因でハンクと別れた恋人のデニースには、『ニューイヤー・イヴ/行く年、来る恋』で注目を集めた新人のロビン・リーが扮し、華やかな魅力をふりまいている。

スタッフも、エンタテインメントのツボを心得た一流の顔ぶれだ。ハイテンションなアクション・シーンが次から次へと飛び出す演出に冴えを見せる監督は、『ビッグ・ダディ』のデニス・デューガン。製作は、『トレーニング デイ』のボビー・ニューマイヤー&ジェフ・シルバーと、『ビッグ・ママス・ハウス』をはじめローレンス主演のヒット作を手が手がけているマイケル・グリーン。シャープな映像を作り上げた撮影は、『ボーン・アイデンティティー』『フェイス/オフ』などアクション映画の達人として知られるオリバー・ウッド。LAのロケーションを巧みに生かした美術は、『サイン』をはじめM・ナイト・シャマラン監督とのコラボレーションで知られるラリー・フルトン。キレのいい編集は、『オースティン・パワーズ』シリーズのデブラ・ニール・フィッシャー。衣装デザインは、『マーヴェリック』でオスカー候補にあがったエイプリル・フェリー。音楽は、『トリプルX』のランディ・ニデルマンが手がけている。

ストーリー



ハンク・ラファティ(スティーブ・ザーン)は、ロス市警に勤務する熱血警官。ある晩、パトロール中に強盗の通報を聞いた彼は、相棒のチャーリーと共に現場の倉庫へ急行。完全武装した一味が、盗品のマイクロチップを盗み出そうとしているところへ足を踏み入れる。たちまち始まる凄まじい銃撃戦。ハンクは果敢に応戦するが、防弾ガラスに行く手を阻まれ、チャーリーの元へたどり着けない。そのとき、一発の銃弾が相棒の胸を貫いた。怒りと悔しさに震えながらも、ハンクは、逃走する犯人を黙って見送るしかなかった。

チャーリーの葬儀の日。相棒の敵討ちに燃えるハンクは、上司のワシントン警部補(ビル・デューク)に「捜査チームに加えてくれ」と懇願するが、刑事ではないという理由で断られ、事件はマクダフ刑事(コルム・フィオーレ)の指揮に委ねられることになった。仕方なく、単独でパトロールに出るハンク。そんな彼の目に、車の半開きの窓から手を突っ込んで鍵を取ろうとしている男の姿が飛び込んできた。その男アール(マーチィン・ローレンス)は、自信過剰な態度がたたって警察学校を放り出されたお騒がせ野郎だった。何事にも大口をたたかずには気がすまない彼は、ハンクの職務質問にも反抗的な態度をとり、手錠をかけられそうになる。と、そのとき、ふたりの頭上に一匹の蜂が!「蜂アレルギーだ」と言って大騒ぎするアールと、蜂を追っ払おうと警棒をふりかざすハンク。その様子を通行人がビデオで撮影し、TV局に売り込んだからさあ大変。黒人のアールに暴行を働いたとカン違いされたハンクは、警察をクピになったあげく、刑務所で6ヵ月のおつとめを果たすことになった。

そして半年後。出所したハンクは、ナショナル・セキュリティ警備会社で警備員の職についた。銃の代わりに110番用のコインを持たされる身分に、トホホな気分を味わうハンクだったが、その胸には、チャーリーを殺した犯人を自分の手で捕まえるという固い決意が秘められていた。そしてついにチャンスがめぐってくる。警察無線を傍受して、犯人一味が再び行動に出る日を待ちかまえていたハンクは、あの晩と同じ通報をキャッチ。かけつけた倉庫で、一味と対決の時を迎える。しかし相手は予想以上に手強く、単独のハンクは大苦戦を強いられる。そこに助っ人として現われたのが、ひと足先に警備員の職につき、この倉庫に派遣されていたアールだった。銃弾がビュンピュン飛び交うなか、おたがいの顔を認めてケンカを始めるハンクとアール。とはいえ、何事も命あっての物種だ。一時休戦協定を結んだふたりは、バンで逃走する犯人をアクセル全開で猛チェイス。だが、あと一歩のところでパトカーにつかまってしまう。

警察に連行されたハンクは、ワシントン警部補から大目玉をくらうハメに。いっぽうハデな捕り物を経験して大興奮のアールは、一緒に犯人を捕まえようとヤル気十分だ。そんなふたりに残された手がかりは、犯人の首領ナッシュ(エリック・ロバーツ)が落としていった携帯電話。リダイヤルの機能を使い、犯人たちがトラックをレンタルしたことをつきとめたふたりは、足取りを追ってサウス・セントラルヘ。一味のトラックをみつけだし、忍び込むことに成功する。思ったとおり、トラックの中には前日の犯行に使ったバンが隠されていた。するとそのとき、犯人がふたりの存在に気づき、攻撃を仕掛けてきた。バンごとトラックの外へ飛び出したハンクとアールは、そのまま海ヘダイブ。運よく通りかかったゴミ運搬船に拾われる。そこでバンの荷物を開けたふたりは、ダンボールの中からピア樽が出てきたことにビックリ。しかし、さらに驚いたことに、そのピア樽は、羽のように軽く、2200℃の高温にもビクともしない最新原子合金で作られた何百万ドルの価値がある代物だった。

とりあえず、ビア樽を元恋人デニース(ロビン・リー)の家に隠したハンクは、自分の車を受け取りに警察の押収車駐車場へ。と、そこに警官隊が出現し、ハンクに銃弾を浴びせてきた。後を追ってきたアールのおかげで命拾いしたハンクは、ナッシュが上層部の汚職警官とつるんでいると推理する。果たしてその汚職警官は誰なのか?そして、あの原子合金にはどんな謎が隠されているのか?単なる窃盗事件を超えた巨大な陰謀に、ハンクとアールは立ち向かっていく。

スタッフ

監督：デニス・デューガン
製作：ボビー・ニューマイヤー/ジェフ・シルバー/マイケル・グリーン
脚本：ジェイ・シェリック&デビッド・ロン
製作総指揮：モリッツ・ボーマン、ガイ・イースト、ナイジェル・シンクレア、マーティン・ローレンス
撮影:オリバー・ウッド
美術:ラリー・フルトン
編集:デブラ・ニ一ル・フィッシャーA.C.E.
衣装デザイン：エイプリル・フェリー
音楽：ランディ・エデルマン

キャスト

アール・モンゴメリ：マーティン・ローレンス
ハンク・ラファティ：スティーブ・ザーン
マクダフ刑事=コルム・フィオーレ
ワシントン警部補=ピル・デューク
ナッシュ=エリック・ロバーツ
デニース=ロビン・リー

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