原題:Reflections

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003ヤングコンペ部門招待作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/sakuhin2003/

2002年/フランス語、英語、日本語/35分/

解説


ピーター・グリナウェイ監督とは「ピーター・グリナウェイの枕草子」以来、助監督として深く関わり、「チャイナシャドー」(柳町光男監督)でアシスタント・プロデューサーなどの経歴をもつ王愛美監督。
ピーター・グリナウェイのパートナー・プロデューサーであるケース・サンダーの支援にもとに初監督作品となったのが本作。
フランス人留学生エチエンヌは見知らぬ少女の夢を見る。影のように遠ざかる少女の姿を追いかけるエチエンヌ。仏語の家庭教師をする彼の元に一人の若い男が現れ、ある女に付きまとわれ困っていると言う。そこへ携帯電話に家庭教師の依頼が舞い込む。電話の主の名は鏡子。彼女の家へ行くエチエンヌ。しかしそこには誰もいなかった。静かに流れる牡丹灯籠の一節。やがて若い男の口から鏡子の名前が出て、愕然とするエチエンヌ。彼女は自分を愛しているのだからあきらめろ、と男は助言する。夢の少女は鏡子なのか。もう一度彼は鏡子の家に向かう…。幻想と現実との境目なく物語は流れていく。鏡に映る姿はreflectionか、それとも自分が鏡の中のreflectionなのか。圧倒的に美しい映像と音楽が観客を夢と現(うつつ)の狭間に引き込む。日本、オランダ、フランス、中国の創造力が結集した意欲作品。

ストーリー

スタッフ

製作:カサンダーフィルム、湯川康子、王槐庭、フォトンラボ
プロデューサー:ケース・カサンダー & 王愛美
監督・脚本:王愛美
撮影監督:レニエー・ヴァン・ブルンメレン
美術:木村威夫
衣装:伊藤佐智子
録音:臼井 勝
編集:王愛美 & 原 正之
音楽:原田智英

キャスト

西島秀俊
グレゴワール・コラン
吉田日出子
真野きりな
Niu
(声の出演)
チェッキー・カリョ

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