原題:Me Without You

あの頃には戻れない。だけど一緒にいたい・・・

2001年ヴェネツィア国際映画祭 現代映画コンペティション部門正式出品  2002年イギリスアカデミー賞BAFTAアレクサンダー・コーダ賞(最優秀英国映画賞)ノミネート

2001年10月23日イギリス初公開

2001年/ドイツ・イギリス/カラー/95分/35mm/シネマスコープ/ドルビーSR/ 配給:アルシネテラン

2003年11月07日よりDVD発売開始 2003年11月07日よりビデオレンタル開始 2003年4月19日よりシャンテシネにてロードショー公開

公開初日 2003/04/19

配給会社名 0013

解説



一緒に泣いたり笑ったり怒ったり・・・ホリーとマリーナの恋と友情の軌跡
 1970年代のロンドン郊外。幼なじみでいつも一緒にいたホリーとマリーナ。80年代から90年代へ、少女から大人へと移りゆく時代を通して、恋や友情に笑ったり泣いたり怒ったりしている2人の日常を鮮やかに綴った本作は、甘くて切ない女性ならではの感情がいっぱい詰まっている。ベストフレンドへの複雑な感情——相手を思いやる純粋な友情と、彼女を独り占めしたいという独占欲、恋のライバル意識…といったナイーヴな気持ちを、若手実力派のサンドラ・ゴールドバッカー、同じ女性への共感と優しさと繊細なディテールをもって描いている。一緒にいたいのにけんかばかり、ちょっと離れてみればさびしくてしょうがない、ホリーとマリーナの微妙な心のゆれに、誰もが自らの少女時代を思い起こすことだろう。

イギリス映画界の新星サンドラ・ゴールドバッカー
 とても近くにいるのに遠くにも感じられて、自分は傷つきたくないのに、時に相手には残酷になってしまう・・・。そんな女性の繊細な友情関係について、自らの青春時代の記憶をたどりながら共同脚本・監督を担当したのは、本作が長篇2作目となる女性監督サンドラ・ゴールドバッカー。ミニー・ドライバー、トム・ウィルキンソン、ジョナサン・リース・マイヤーズ主演の長篇デビュー作「The Governess」(98)が、イギリスアカデミー賞BAFTAで最優秀新人賞にノミネートされたのをはじめ、世界各地の映画祭で観客賞などを獲得し、一躍その名を世界に知らしめた実力派である。本作は、2001年ヴェネツィア国際映画祭で上映されて好評を博した後、本国イギリスでは2001年11月に公開され、2002年BAFTAでは、イギリス映画に贈られるアレクサンダー・コーダ賞(イギリス最優秀映画作品賞)にノミネートされた。また、2002年トロント英国映画祭ではオープニング作品に選ばれている。

英米で若者から絶大な支持を受けるアンナ・フリエルとミシェル・ウイリアムズ                                                                         本作の生命線とも言うべきホリーとマリーナ役には、アメリカとイギリスそれぞれでティーンエイジャーから絶大な人気を誇る2人がキャスティングされた。ホリー役のミシェル・ウイリアムズは、アメリカで大人気のTVシリーズ「ドーソンズ・クリーク」のジェン役で一躍カリスマ的人気を獲得した若手注目女優。一方、マリーナ役のアンナ・フリエルは、ファッションリーダーとしてイギリス女性からの人気も高く、最近は舞台に立て続けに出演するなど、その演技力も高く評価されている。ともに本作でこれまでのイメージを打ち破る役柄に挑戦して絶賛された。また、ホリーとマリーナが大学時代に恋をする講師ダニエルには、「ツイン・ピークス」シリーズをはじめデビット・リンチ作品でもおなじみのカイル・マクラクラン、マリーナの母親リンダにはスティング夫人で、ガイ・リッチー監督の『ロック・ストック・スモーキング・バレルズ』(96)や『スナッチ』(00)の製作総指揮も務めるトルーディー・スタイラー、その他、注目の若手男優オリバー・ミルバーンやフランスでも大活躍のマリアンヌ・ドニクールらが脇を固めている。

70’sから80’sの青春時代はおしゃれに夢中!
内気で地味なホリーと派手でおませなマリーナ。そんな正反対の性格の2人も、青春時代はちょっと背伸びをしたおしゃれに夢中。本作中で2人は、現在ブームが再燃中の70’s〜80’sのヒッピー&ボヘミアンスタイル、マリンルック、地味かわいくてロマンティックなファッションに身を包んでいる。また、ホリーの家のクラシックで落ち着いた家具や、マリーナの母親のセンスが光る、モダンなインテリア小物がいっぱいのリビング、大学時代に2人暮らしをする海辺のアパートメントには、壁や鏡のあちこちに写真やピンナップのコラージュが。それぞれの家庭や時代ごとに変化を見せるおしゃれなインテリアも必見!

60’sから現代までのポップナンバー満載のサウンド
本作中には、どこか懐かしくて新鮮な曲の数々が使用され、ホリーとマリーナのほろ苦い青春時代を彩っている。やわらかなポスト・ヒッピー・ポップから疾走感あふれるパンク、クールなオルタナティブ・ロック、ニュー・ロマンティックなど、60’sから現在までのポップ・ナンバーを網羅。ロンドンパンクの雄クラッシュ、ニューウェイブ界のカリスマ、デペッシュ・モード、伝説のシンガーソングライター、ティム・バックリィから現在も大人気のスーパー・ファーリー・アニマルズまで、ジャンルにこだわらない幅広いセレクト♪

ストーリー


13歳のホリーとマリーナは隣同士に住む幼なじみ。
いつも一緒にいたので、人は彼女たちを”シャム双生児”と呼んだ。
2人はいつでも夢と希望を分かち合い、未来についておしゃべりしていた。

ユダヤ人で保守的な両親に育てられたホリーは、物を書くのが好きでシャイな女の子。
一方マリーナは、派手な母親の影響を受け、早熟で奔放な女の子。
正反対の2人だったが決して離れることはなく、同じ世界に生きていた。

17歳になったホリーとマリーナは、相変わらず一緒にいた
時は80年代、2人はパンクとニュー・ロマンティックに夢中だった。
派手なマリーナのまわりには常に男友達がいたが、ホリーは密かにマリーナの兄ナットに惹かれていた。

21歳になり、既にお酒もドラッグも男も覚えた2人は、変わらず一緒だった。
しかし、互いに知らぬまま教師のダニエルに恋したホリーとマリーナは、
偶然2人とも彼に遊ばれていたことを知り罵るが、傷つきながらも離れることができないのだった。

80年代も終わりに近づいた頃、ホリーはジャーナリストとして、処女作を仕上げようとしていた。
恋人のカールがありながらも、心はいつもフランス人女優のイザベルと結婚したナットを求めていた。
マリーナは奔放な男性関係に終止符を打ち、ユダヤ人のレオと結婚しようとしていた。

今なお一緒にいた2人だったが、ホリーは感じていた。今こそお互い離れなければ…と。

スタッフ

監督:サンドラ・ゴールドバッカー
製作:フィノーラ・ドゥワイヤー
脚本:サンドラ・ゴールドバッカー、ローレンス・コリアト
製作総指揮:ジョナサン・オルスバーグ、スティーヴン・クリスチャン
撮影監督:デニス・クロッサン
美術デザイン:マイケル・カーリン
編集:マイケル・エリス
衣裳デザイン:ロージー・ハケット
キャスティング:リナ・トッド、キャスリーン・マッキー、ジル・トレヴェリック

キャスト

マリーナ:アンナ・フリエル
ホリー:ミシェル・ウイリアムス
ダニエル:カイル・マクラクラン
リンダ:トルーディー・スタイラー
ナット:オリバー・ミルバーン
イザベル:マリアンヌ・ドニクール
レイ:ニッキー・ヘンソン
マックス:アラン・コードゥナー
ジュディス:デボラ・フィンドレー
カール:スティーヴ=ジョン・シェパード

LINK

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