原題:RED HARP BLUES

自分の唄、唄ってるんやろな?

2001年/日本/1時間40分/カラー/ビスタサイズ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ・オフィス シー・エープランニング

2003年12月19日よりビデオリリース 2003年12月21日よりDVD発売開始 2002年8月31日よりテアトル池袋にてロードショー公開(DLP上映)

(C)GAGA Communicatlons,Inc.

公開初日 2002/08/31

配給会社名 0025

公開日メモ 全編に流れるブルースと思わず頬が緩む大阪の笑い、そしてすれ違う恋…。“有名になるんや、一番になるんや”と迷走する青年が“GET and LOSS”を繰り返す青春ブルースストーリー!!

解説


全編に流れるブルースと思わず頬が緩む大阪の笑い、そしてすれ違う恋…。“有名になるんや、一番になるんや”と迷走する青年が“GET and LOSS”を繰り返す青春ブルースストーリー!!

 ブルースバンドで名をなそうとする陽児はうだつの上がらない日々をすごしていた。ある日、人々を魅了する音色を持つ“伝説のブルースハープ”の存在を知り、手に入れようと奔走する。だがその持ち主・天王寺は、呑んだくれの路上生活者だった。そしてこの男との出会いが、陽児の生活を一変させる。
仲間、恋人、仕事…。次々と大切なものを失っていく陽児が夢さえも見失いかけたとき、伝説のブルースハープは何を語りかけてくれるのか…?

 主演は若手実力派と呼び声も高い鳥羽潤。がむしゃらに夢を追うブルース青年・陽児を好演。陽児の心の支えとなる恋人・翔子には『MONDAY』の大河内奈々子、陽児に一途な片思いをする美也子には女優としてだけではなく、アーティストとしての活躍も目覚ましい尾藤桃子。ロシア横断ストリートライブで日本中を感動の渦に巻き込んだBluem of Youthの別所悠二・松ヶ下宏之が映画初出演を果たし、松ヶ下宏之は映画音楽にも初挑戦している。

 伝説のブルースマンに音楽界の大御所、ミッキーカーチス。さらに元憂歌団の木村充揮、桑名正博、宮田和弥ほか多くのミュージシャンも出演し、とりわけ木村充揮とミッキーカーチスのセッションや、Bluem of Youthの未発表曲「Shooting Star」を唄うLIVEシーンは大きな見どころ。また、レツゴー長作、森脇健二、酒井とおる、海原はるか、海原かなたなど大阪を代表する松竹芸能の芸達者な面々が“大阪の粋”を存分に堪能させてくれる。監督は相米慎二監督の遺作『風花』や市川準監督、阪本順治監督、森田芳光監督作品等、数々の作品の助監督を務め本作品が初監督作品となる高橋正弥。

ストーリー

“自分の唄、唄ってるんやろな…?”

 ギラギラと熱い夏の大阪・天王寺。陽児(鳥羽潤)はフリーター生活をしながらブルースバンド活動というごくありふれた日々を送っている。現在の音楽の主流から外れているブルースなんかやっているせいか、バンド活動としては今イチで上がり目さえ見えない。“ブルースはあかんかなぁ”と焦りを感じる陽児の唯一の支えば恋人の翔子(大河内奈々子)の存在だった。

 ある日、天王寺界隈に伝説のブルースハープを持つ男がいるという噂を耳にした陽児は、男を探し出してブルースハープを譲ってもらおうと考える。そのハープさえ手に入れば、有名人になれる!そんな気がしていた。苦労のあげく探し出した男・天王寺(ミッキーカーチス)は、どこにでもいる呑んだくれの路上生活者だった。こんなじじいがブルースハープの名演奏者だとは到底思えない。しかし、天王寺の吹くブルースハープの音色に心奪われた陽児は弟子入りを志願。ハープを譲ってくれる様に頼み込むが、天王寺はのらりくらりとかわすばかり。方々に連れ回され、酒をたかられるが、“これも有名人になるためや”と頑張る陽児。

 だが、そんな陽児の気持ちとうらはらに起こる様々な出来事。天王寺を追う陽児に愛想を尽かしたバンドメンバーとは喧嘩のあげく解散。バイト先はクビになる。住んでいたアパートは天王寺のせいで火事になり、翔子からは生き方の違いを見せつけられて別れる事になる。天王寺と出会ったことで起きた様々な不幸。じじいは厄病神か、と我が身を嘆く陽児。

 そんな傷心の陽児は、バイト仲間の美也子(尾藤桃子)の優しさにすがってしまうが、それでも気持ちは晴れない。そこにまた、天王寺が現れ、淀川のブルースライブハウス“ジュークポイント”に連れて行ってくれと頼む。老朽の激しい“ジュークポイント”の最後のブルースライブがあるためだった。ことの成りゆきに身を任せ、半ばやけくそになりながら天王寺と小さな旅にでる陽児。道中、ぼちぼち歩く二人は梅田で天王寺の弟子だった正吉(別所悠二)と再会する。正吉も昔、伝説のハープを追い求めていたのだった。ブルースを続けていくべきなのだろうか?本当に唄いたい唄とは何なのだろうか?唄う事のヒントを得た陽児は、再び“ジュークポイント”に向かって歩き出す……。

スタッフ

監督・脚本:高橋正弥
製作:馬上伸一
プロデューサー:公野勉
鈴木裕光
水上繁雄
共同プロデューサー:倉持健一、梨木友徳
脚本:相原敏
撮影:袴田竜太郎
照明:木村匡博
録音:中山隆匡
編集:宮島竜治
音楽:松ヶ下宏之(Bluem of Youth)
共同制作・宣伝・共同配給:オフィス シー・エープランニング
製作・制作・配給:ギャガ・コミュニケーションズ

キャスト

鳥羽潤
大河内奈々子
尾藤桃子
森脇健児
永澤俊矢
レッツゴー長作
宮田和弥
木村充揮
桑名正博
別所悠二(Bluem of Youth)
松ケ下宏之(Biuem of Youth)
ミッキーカーチス

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