原題:TRAPPED

燃え上がる巨大ハイテクカジノホテル。 閉じ込められた13人の生死と恐怖がライブ中継される! 火炎!豪煙!そして降り注ぐ瓦礫!! 逃げ惑う男女に待ち受ける衝撃の事実とは…!? 『タワーリング・インフェルノ』を凌ぐ火災パニック超大作!

2001年/アメリカ/90min DVD発売:クリエイティブアクザ・販売:パイオニアLDC(税抜:4,700) ビデオ発売・販売:フルメディア(税抜:16,000)

2002年6月25日DVD発売/2002年6月15日ビデオ発売&レンタル開始

(C)2001 USA Cable Entertainment

解説






大火災『ラスベガス大火災』大地震『シェイクダウン』巨大ヘビ『バイソン2』のパニック3大作を3社3ヶ月連動企画としてリリースする“メガ・パニック2002”の第1弾タイトル登場!
『タワーリング・インフェルノ』『バックドラフ卜』といった過去の名作から、『アブレイズ』『リ・ベラメ』『サイレン』など直近のタイトルまで、高い人気を誇る火災パニック・アクションを、『ターミナル・ベロシティ』などアクションの実力派ディラン・サラフイアンが監督!

【チェック・ポイント!】

 00年“モンスター パニック メガトン3”、01年“モンスター パニック メガトン3 2001”ときたモンスター・ルーザーお楽しみな夏の連続リリース企画(キャンペーンとしてのビデオ版じゃなくて、DVDリリース版だけど、個人的にも全6タイトル自宅にコンプリしてるぜ!-苦笑-)ですが、今年は“モンスター”が取れて“メガ・パニック2002”だそうです。まぁ、“パニック”という言葉だけでも敏感に反応してしまう自分ではあるのだが、もっと好きな“モンスター”が取れちゃった(なんか昔のゴールデン洋画劇場の“未公開傑作選”のシリーズ・タイトルの変遷みたいだよね)今回、果たしてどんなもんかなぁ…みたいな感じでしたが、とりあえずこの第1弾作品となる高層ビル火災パニックは、FOX、WBという2大メジャー会社が総力を結集した『タワーリング・インフェルノ』(74)を凌ぐ超大作…は言い過ぎにしても、テレフィーチャーという製作形態もしくはビデオ・ストレート作品という今回のリリース以上の満足を与えてくれる作品には仕上がっていて楽しめます。
 まぁ、確かに登場人物の数などでいえば、『タワーリング〜』と言うよりも、未公開(TV放映)テレフィーチャーの職人で、『エアポート77/バミューダからの脱出』(77)などの劇場作品も撮っているジェリー・ジェイムソン監督による『燃える超高層ビル/ファイヤー・インフェルノ』(74)と然程変わらないのだが、その後『バックドラフト』(91)など進化を続ける炎の表現を、その製作形態で可能な限り取り入れサスペンスフルな見所を次々と描いているのが好印象。劇中の「建築物の高層化に比し、消火技術は進んでない」という台詞程には、劇中のホテルは高層化してない気もするし、ミニチュアビルのそこここから炎が吹き上がり“そびえ立つ地獄”と化すような派手さは無いけれど、逃げようと乗り込んだエレベーターの塗装が熱で泡立ち、ボタンがそして靴底が溶けて行くなどの高熱の表現はかなり恐怖感のポイントが高い。また、自然災害系の一度起こってしまうと終わり(…故にそこに至るまでの起こってない状況下でのサスペンスが中心)の作品に比べると、素早くも徐々に延焼していく火災パニックの場合は、登場人物たちが火の手が回るにつれ眼前で次々と展開していく危機に直面しつつ、いかに生存への道を探るかという展開で、視覚的な見せ場とサスペンスが同時進行していくあたりも飽きさせない。ダクトの中を這って進む場面の閉所恐怖などその好例だ。また、家事現場の模様を中継するTVカメラを持ち込んだことにより、そのニュースを楽しむ善男善女の姿を通し、突き詰めれば“スナッフ・ビデオ”や、もっと身近で言えば台詞にも出てくる『サバイバー』などの番組への目配せを、声高にではなく薬程度に盛り込んでいるのも好印象。定番とはいえども、火災で逃げ場を失う13人の登場人物たちの、社会的・性格的な描き方もバラエティに富んでいて飽きさせない。ただ、事件を起こした犯人等についての扱いは、ミステリーとしてもドラマとしても宙ぶらりんで蛇足な感も…。
 劇場・テレビそれぞれの土俵で手堅いアクション演出を見せるディラン・サラフィアンの監督作品。すっかり頼もしげだけど平凡な男が板についた『ロッキー・ホラー・ショー』等のミート・ローフらキャスト陣も充実。
(殿井君人)

ストーリー


ラスベガスに林立する巨大アミューズメント・ホテルに新たな巨塔が加わった。そのオープニングを祝うセレモニーに集った男女はその豪華さに心奪われ、ハイ子クの粋を集めた威容に感嘆した。そんな時、ホテル24階から謎の火災が発生!燃え盛るホテルに閉じ込められた男女は脱出口を求めさ迷う。そして、偶然居合わせたTVカメラマンがその姿を全米にライブ中継!極限の恐怖にパニック状態となった彼等を炎が容赦無く飲み込んでゆくすべを無情にも映し出してしまう。一方、通報を聞きつけ到着した消防士達の目の前では消火不能の火災地獄が繰り広げられていた。

スタッフ

製作総指揮:ウィリ・バネット
監督:ディラン・サラフィアン『ブルージ一ン・コップ』『バック・イン・USSR』
脚本:マイケル・ヴィッカーマン
撮影:ジョン・ジョフリン『X−ファイル』
音楽:ビル・ブラウン『ロスト・ハイウェイ』
特殊効果:ケビン・J・アンドルシャック『ザ・グリード』『タイム・コップ』

キャスト

ウィリアム・マクマナラ『コピー・キヤット』
ミートローフ『ファイトクラブ』
バーガー・スティーブンソン『ペイウオッチ』
コルム・キース・レニー『メメント』

LINK

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