原題:拳神/God of Fist Style

『風雲/ストームライダーズ』のスタッフが放つ近未来SFアクション超大作!!

2001年12月7日香港初公開

2001年/香港/カラー/シネスコ/ドルビーSRD・EX/97分/ 宣伝:フリーマン/提供:マクザム、ビームエンタテインメント/ 配給:マクザム

2002年12月21日DVD発売/2002年12月21日ビデオ発売&レンタル開始 2002年6月1日より新宿ジョイ・シネマほか全国ロードショー公開

(c)2001 STAREAST ALL RlGHTS RESERVED

公開初日 2002/06/01

配給会社名 0178

公開日メモ 2050年サイバーシティHONG KONG。人間の脳に隠されたパワーを引き出す“拳神グローブ”で悪の力を持ち世界征服を企む男がいた。そして、それを阻止するため、神拳道の達人である青年とその仲間が死力を尽くして闘いを繰り広げる。SFマーシャルアーツ・アクションの決定版。

解説



人間の脳は、その90%は眠ったままになっており、そこは“神の禁区”と呼ばれていた一
人類にとって秘められたパワーを持つことができれば、世界を変えることができる。その夢をかなえられるパワーグローブの開発によって、人間は“神の禁区”に近づくことが可能となった。だが、それは一人の男を世界征服の野望に目覚めさせた。その危険な野望に、二人の青年がパワーグローブで得た力で、愛と友情のために戦いを挑む!
21世紀となって世界のSFアクション映画は、『マトリックス』の登場以来、ワイヤーワークとCGの合成による作品が主流となっていた。その原点は香港カンフーアクションであり、香港独自のワイヤーワークが世界を席巻しつつある今、元祖である香港映画界も世界に送り出すアクション映画を作り始めたのである。
『拳神 KENSHIN』は,香港初のCG・VFX&ワイヤーアクションを全篇駆使して製作された『風雲ストームライダーズ』のパリー・ウォンとアンドリュー・ラウ、そしてジェット・リーと共に海外進出を果たした『X−メン』『ザ・ワン』のコリー・ユンが手を組み、製作費5000万HKドルを費やし、近未来を舞台にしたゲーム的な感覚と伝統的な香港カンフーアクションとを融合させたSFアクション大作として完成させた。
香港屈指のオールスター・キャスト夢の競演!
香港では2001年12月7日に公開され、初登場第1位を獲得し、コンピュータ・ゲーム世代の若者たちを中心に絶大な人気を博した。その熱狂さは、香港映画界で活躍する新・旧のスターたちが初めて共演したことも、大きな要素となっている。
主演には、神拳道の極意を習得している主人公クァンに『SPY.N』(原題:チャイナ・ストライク・フォース)で藤原紀香と共演し、香港、台湾の若手人気歌手として注目されるワン・リーホン、彼と共に悪と戦うティロンに『美少年の恋』『ジェネックスコップ』で日本でも人気上昇中のスティーブン・フォンと、香港映画界の若きスターが演じている。また、ベテランスターからは、『無問題2』で久々にその姿を見せ、ハリウッドデビューが近いといわれるユン・ピョウ、TVシリーズ『LA大捜査線マーシャル・ロー』で全米の人気者となったサモ・ハン・キンポーと、日本でも知名度抜群の二人が久々に共演。そして『君のいた永遠』のジジ・リヨン、『レジェンド・オブ・ヒーロー中華英雄』のクリスティ・ヨン、『ザ・ミッション/非情の捉』のロイ・チョン、『無問題2』のチン・カーロッ、特別出演に『風雲ストームライダーズ』のイーキン・チェン、『スウォーズマン』のセシリア・イップと、これ以上にないスターが顔を揃えている。
製作は、『ひとめ惚れ』のジェシンタ・リウ、撮影は『パレット・オブ・ラブ』のライ・イウファイ、脚本を『パレット・オブ・ラブ』のチャン・サプサン、音楽を『ひとめ惚れ』のチャン・クォンウィンが手がけ、CG&VFXをツイ・ハーク監督の『老夫子2001』(未)と『蜀山博』(未)を手掛けたメンフォード・エレクトロニックアート&コンピュータデザイン・カンパニーが担当している。またエンドクレジットに流れる主題歌はワン・リーホン自らが歌う曲が使われている。

ストーリー



人間の脳は、その90%は眠ったままになっており、そこは“神の禁区”と呼ばれていた。そのパワーを引き出すパワーグローブの開発実験が行われて成功したが、政府は突如実験を取り止め、そのことは闇に葬り去られてしまった。
その出来事から20年経った、近未来サイバーンディHONGKONG。
若者たちはサイパーリングで行われている賭け格闘技に熱狂していた。その中には、青年クァン(ワン・リーホン)と双子の妹ペル(クリスティ・ヨン)そして彼らの親友ジャズ(チン・カーロッ)の姿があった。今日もリングでは8連勝中のティロン(スティーブン・フォン)が外人を難無く倒したところであった。それを見たクァンはリングに入り、ティロンに対戦を申し込む。白熱の戦いのうちにクァンの必殺技が飛びだし、ティロンを撃破する。この時、彼らの出会いが世界を救う運命にあるとは、まだ誰も気づいていなかった。
クァンは、父親は彼が生まれる前に死んだと言う母親ウィン(セシリア・イップ)にいつも反抗していた。彼にとって父フォンロイ(ユン・ピョウ)の姿は、唯一残されていた拳法の極意を伝える映像のみだった。“神拳道”を生み出したフォンロイの技を、映像と母の教えで習得していたものの、毎日を傍若無人に過ごしていた。そんな態度をウィンから怒られたクァンたちは、気晴らしにクラブへ出かけた。そこで彼は、憧れのモデル、エリカ(ジジ・リヨン)に出会う。そしてベルもバーテンとして働くティロンにも再会する。クァンはエリカと仲良くなろうと近づくが、何者かがエリカのドリンクにドラッグ“地震”を入れたために彼女はトリップしてしまう。クァンとティロンは薬を入れた連中と乱闘となり、ベルも生まれながらに持つ熱のパワーで彼らを手助けする。そこに警察が現れ、刑事ダーク(サモ・ハン・キンポー)のパワーグローブによって事態は収拾される。クァンはエリカを連れて逃げるが、ティロンは警察に捕まってしまう。
ダークは、ティロンを保釈に来たクァンの拳法を駆使した姿に興味を持ち、彼を調べた。そして身元を知るや、ウィンに会いに向かう。二人は昔、フォンロイと共に警察官の仲間であった。ウィンは、ダークの姿を見て、昔、ダークがフォンロイと戦い彼を殺したと、言い放った。ダークはフォンロイのパワーグローブを彼女に渡しながら、クァンに真実を話すよう伝える。
クァンの誕生日、事件以来仲良くなったエリカ、そしてベルと仲良くなったティロンやジャズたちも集まり祝っていたところで、ウィンはクァンにパワーグローブを渡し、隠していた父親の真相を話そうとする。だが、突然、マスクをした男が現れ、ベルが連れ去られる。クァンたちの力およばず、ウィンも一撃に倒れてしまう。その時彼女は、マスク男がフォンロイであることに気付く。しかし、受けた傷は深く、彼女はクァンにパワーグローブを付けて戦うように言って絶命する。パワーグローブを装着したクァンは、怒りと悲しみをこめて乱入してきた敵を壊滅する。一方、ティロンは、連れ去られたベルを助けようと、マスク男を追う。だが、なすすべもなく一撃が下されようとした時、ダークが現れ彼を助ける。
クァンは、ダークから父フォンロイとの過去の事件を聞く。今から20年前、若きダーク(イーキン・チェン)とフォンロイ、そしてジン21(ロイ・チョン)は、パワーグローブ開発の実験台となっていた。だが、その副作用によって憎悪が増長したジン21は、フォンロイを率き入れてパワーグローブを奪った。ダークはそれを阻止するために彼らと戦ったと。そして今、ジン21が共和制区に戻り、服作用で自我を失ったフォンロイを部下にして赤龍軍を組織し、世界征服を企んでいると言うのだ。ベルが誘拐されたのは、フォンロイの精子に100%の能力を発揮させる実験によって受け継いだ特異な能力を持つ彼女のDNAを利用しようとしていること、そしてクァンにも魔の手が伸びると言う。
事実を受け入れられないクァンが家に戻ると、フォンロイが現れ、クァンは捕えられて洗脳されてしまう。一方、ベルを探すティロンも居場所を突き止めるが、フォンロイに捕まる。彼が引き出された場所には、ジン21とベルの姿があった。ティロンは、洗脳されたクァンの姿に目を覚ますよう叫ぶが、冷凍漬けにされてしまう。そんな彼を救ったのは、洗脳を自力で解いたクァンが持っていた洗脳除去器具で意識を取り戻したベルだった。彼女はジン21とのDNA手術によってパワーを奪われながらも、最後の力を振り絞り、ティロンを助ける。二人は再会したも束の間、全ての力を出し仕切ったベルは、魂を彼の心に同化してこの世から消える。怒りのティロンは、赤龍軍の兵士やDNAモンスターを倒し、そしてジン21と対決しようとする。そこにダークが現れ、ダークとジン21はパワーでの勝負となる。だが、副作用で命の終わりが近づくダークは、自らのパワーグローブをティロンに託して絶命する。
一方、フォンロイの自我を戻そうと、クァンは彼を誘き出す。そしてパワーグローブを持ってやってきたエリカと共に、フォンロイに挑むが、その力に倒されてしまう。
だが、そんな二人の姿を見たフォンロイは、昔のことを思い出して自我を取り戻すが、赤龍軍兵士の銃口が二人を狙っていることに気付き、身代わりとなって体中に銃弾を受け命を落とす。
愛する者を失い、怒りと悲しみに込み上げる体にパワーグローブを装着したクァン、そしてティロンの二人は、最後の戦いを繰り広げるためにジン21を追った…

スタッフ

製作総指揮:パリー・ウォン、ドウ・ショウファン
製作:パリー・ウォン、アンドリュー・ラウ、ジェシンタ・リウ
監督:アンドリュー・ラウ、コリー・ユン
脚本:チャン・サプサム
撮影:ライ・イウファイ(HKSC)
美術:チョー・サンポン、ジョエル・チョン
衣装:カレン・リー
編集:ダニー・パン
音楽:チャン・クォンウィン
CG・VFX:メンフォード・エレクトロニックアート&コンピュータデザイン・カンパニー
アクション監督:コリー・ユン

キャスト

クァン(光):ワン・リーホン
ティロン(鉄浪):スティーブン・フォン
エリカ:ジジ・リヨン
ダーク:サモ・ハン・キンポー
フォンロイ(風雷):ユン・ピョウ
ジヤズ:チン・カ一ロッ
ベル:クリスティ・ヨン
ジン21(戦21):ロイ・チョン
ヤング・ダーク:イーキン・チェン
ウィン(雨):セシリア・イップ

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