原題:青春/Youth/PULM BLOSSOM

青い果実、青い欲望、はじめての胸騒ぎ。 全アジアで発禁処分寸前! “韓国のティント・ブラス”が放つ禁断のエロス巨編遂に日本上陸!

2001年第5回スケルミ・ダモレ映画祭コンペ部門出品 2000年第21回青龍賞新人男優賞(キム・レウォン)受賞

2000年10月14日韓国初公開

2000年/韓国/カラー/105分/R-18指定 提供:アルバトロス・コア/配給;アルバトロス・フィルム

2002年09月06日よりDVDリリース 2002年09月06日よりビデオリリース 2002年3月16日より銀座シネパトス、新宿東映パラス3、横浜シネマ・ベティにてロードショー公開

公開初日 2002/03/16

配給会社名 0012

公開日メモ 『イエローヘア』『ディナーの後に』『LIES/嘘』は序章に過ぎなかった! 衝撃のコリアン・ロリータ・エロス巨編最新作!

解説



『イエローヘア』『ディナーの後に』『LIES/嘘』は序章に過ぎなかった!
衝撃のコリアン・ロリータ・エロス巨編最新作!

日本でもいまやひとつのジャンルとして定着し、熟成した感のある“コリアンエロス”。レンタルビデオ店でも“コリアンエロス”コーナーにはズラリとタイトルが並び、『桑の葉』『膝と膝の間で』『イエローヘア』『ディナーの後に』などなど、人気作品は枚挙に暇がない。そしてここにまた、新たな衝撃がベールを脱いだのである!
とはいっても、本作『プライベートレッスン 青い体験』はエロエロ一辺倒ではない。しまいこんでいた、心のやわらかい部分に響く“悲劇のエロス”とでもいうべき作品である。監督はデビュー作『冬の旅人』でスポットライトを浴びて以来、確実にキャリアを伸ばして言うクァク・チギュン。フィルモグラフィーに愛を素材にした映画が並んでいるクァク監督は、本作ではよりその特色を深め、愛と性をモチーフに青春の苦しい通過儀礼を描いている。若者の幻想を掻き立てる、息を飲む美しいシーンの数々は、若き撮影監督ハム・スンホーの力量を思い知らせる。激しさとはかなさの同居した哀しきエロス作品は、本国韓国の人々に強烈な印象を残し、一大センセーションを巻き起こした。
主役のジャヒョ役にはキム・レウォン。近頃、韓国の女の子たちの人気を独り占めしている青春スターである。傷ついた魂の持ち主ジャヒョを好演している。ジャヒョの親友スインには、草なぎ剛似のキム・ジョンヒョン。子役から活躍する実力派だ。映画で主に個性の強い役を演じてきた彼だが、本作では愛と性の間に存在する亀裂を埋めることができないまま結局自殺してしまうナイーヴな役を見事に演じている。そして、天使のような女の子ナムオク役には、ベ・ドゥナ。フェイ・ウォンに似ているということで注目を浴び、今や人気ナンバーワンアイドルとして広く知られている。その彼女が思い切った露出に挑したことで大きな話題となった。スインが思いを寄せる女教師ジョンヘ役のジン・ヒギョンは、モデル出身の演技巧者。カン・ジェギュ監督の『ディナーの後に』でも脚光を浴びた。もう一人、大胆な裸体を披露したのはユン・ジヘ。パク・キヒョン監督の『女校怪談』でガリベンだけれど1度も1等になったことの無い高校生を演じて注目された新人女優。早熟な高校生ハラ役で、新人らしくない安定した演技を見せる。
青春時代とは、言ってみれば性に目覚める蒼い時。セックスのことが脳みその90%を閉めている湿った季節。愛とは何か、性とは何かを過剰に考え、激しい痛みとともに胸を焦がす、誰もが一度は通る道だ。しかしその痛みが消え去る頃には、青春は終わっているのかもしれない。しかし終わったあとでも、不意に押し入れの中から青春のかけらを見つけてしまった時、誰もが胸を締めつけられるだろう。それと似た切なさに満ちた、胸騒ぎの傑作なのである。

ストーリー


高校2年の少年ジャヒョは、梅の花が舞い散る季節、新しい学校へと転入してくる。彼はまだ妄想のなかのセックスしか知らない。同級生の早熟な女の子ハラは、そんなジョヒョの股間に手を伸ばしてみたり、あからさまな誘惑をする。悶々とした思いで沸騰しそうなジョヒョは、自室で横たわり、下着のなかにそっと手を差し入れる。興奮のあまり、彼の腰部にはうっすらと汗が滲んでいる。
ジョヒョの親友でありクラスメートのスインは、駅のホームで出会った年上の女性に強烈に惹き付けられる。しかし彼女は、スインの学校に転任してきた女教師だった。スインは、教壇に立つ彼女ジョンヘを見ているだけで窒息しそうだった。そのうえ彼女は、スインの家の間借り人でもあった。耐えられなくなった彼は、ある晩ジョンヘの部屋に押し入り強引に口づける。スインの熱い告白に、彼女は「あなたが卒業して大人になったら話し合いましょう」と言う。性的欲求を抑えられないジョヒョは、いよいよハラの部屋で童貞喪失の時を迎えそうになるが、途中で母親にみつかってしまう。しかしチャンスはすぐにやってきた。ビニールハウスの中で大胆に服を脱ぎ捨ててゆくヴィーナス・ハラは、「怖い?」とジャヒョを挑発する。積年の思いを果たすべく、ジャヒョは激しく腰を振り、絶頂に達するのだった。まんまと初体験を済ませたジャヒョだったが、「愛している」と執拗に迫るハラが次第に疎しくなり、彼女を避けるようになる。そんな彼の態度に傷ついたハラは、ジャヒョや他の生徒たちが見上げる校舎の屋上に立ち、「クズども」と呟いて飛び降りる。傷つき悩みながらジャヒョとスインは大学生になった。「俺たちの問題はセックスだけだったのかな」。答えを探すにはセックスに没頭するしかないと結論付ける二人。しかしスインはいまだに女教師ジョンヘが忘れられず手紙を送っていた。一方ジャヒョはといえば、愛のないセックスに溺れる日々。性病を患った彼の尻に注射を突き刺す看護婦とすら肉欲に耽っていた。だが看護婦ナムオクは、肉欲と愛欲を両立させることができる女の子だった。そんな彼女と接しているうちに、ジャヒョは人の愛し方を思い出しそうになる。しかし一度失った純粋さを取り戻すのは容易ではなかった。ナムオクの母親は、「傷ついた奴は人を傷つけるもんだ」とジャヒョに言う。スインはジョンヘを忘れようと大学の先輩と関係を持つが、強い性欲をさらけ出す彼女と激しく交わりながらも、結局はジョンヘへの偏執を深めるばかりだった。ついに、彼女に会うために故郷へ帰るスイン。大人になった勝手の教え子を前に彼女の心も揺れ動き、二人はホテルへ向ってしまう。そして彼らは、泥沼の青春に、それぞれのやり方でピリオドを打つ。

スタッフ

監督・脚本:クァク・チギュン『深い悲しみ』
製作総指揮:チャ・スンジェ、リー・ウォンギ、チェ・ジェウォン
製作:オー・エンシル
撮影:ハム・スンホー
編集:キム・ヒョン
音楽:キム・スジュン、ソン・シーヒョン

キャスト

ぺ・ドゥナ『リング(韓国版)』
キム・レウォン『男の香り』
キム・ジョンヒョン
ユン・ジヘ『女校怪談』
ジン・ヒギョン『モーテルカクタス』
キム・ジュリョン
コ・ドゥシム(特別出演)

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