クロウ/復讐の翼
原題:THE CROW:SALVATION
美しくも残酷なダークヒーローが復活! 愛する者を殺された男の壮絶な復讐を描く 人気バイオレンス・アクションの第3弾!!!
2000年/アメリカ/102min 発売・販売:ポニー・キャニオン(DVD税抜3,800/ビデオ税抜:16,000)
2002年2月20日DVD発売/2002年2月20日ビデオ発売&レンタル開始
(C)1999 IMF lnternationale mediem und Film GmbH & Co.Produktions KG.
解説
最愛の恋人を殺され、無実の罪で処刑された青年アレックス
彼は“血の涙”を流す復讐鬼となり、この世に舞い降りる…
そのダークな世界観と迫力のアクションが人気を呼び、世界的大ヒットを記録した『クロウ』のシリーズ第3弾がついに登場!クロウを演じるのは、来春公開のホラー大作『バイオ・ハザード』にも出演のエリック・メビウス。哀しみに満ちたヒーローを見事に体現!その他、『チアーズ!』のキルステン・ダンスト、『ショート・カッツ』のフレッド・ウォードをはじめ、ハリウッドの実力派&ベテラン俳優が共演。またフィルター、ロブ・ゾンビ、ホールなど、人気ロック・バンド&アーティストが楽曲を提供。荘厳でハードな作品の雰囲気を、さらに盛り上げている。
【チェック・ポイント!】
ジェームズ・オバーのグラフィック・ノベルを原作に、『クロウ/飛翔伝説』(94)、『THE CROW/ザ・クロウ(クロウ2)』(96)と映画化されてきたダーク・ヒーロー映画待望の第3弾。その間に、マーク・ダカスコスがタイトル・ロールを演じたものが『クロウ3』(98)など3本ビデオ・リリースされているが、こちらは昨年から今年にかけて日本でも深夜枠で放映されたTVシリーズ版とそのパイロットで、エドワード・R・プレスマン(彼もTVパイロット版には参加している)らオリジナル製作陣による劇場版最新作は、昨年全米公開された本作なのだ。
恋人と一緒に惨殺されたアレックス、息子を射殺され自身も海中に捨てられたアッシュと愛する者を失った先達に続き、本作のアレックスは何者かに恋人を殺され、その罪をなすりつけられ処刑される身だ。そして最後の瞬間を、処刑を見届ける人々の中に真犯人の影を認め、怒りの雄叫びを上げながら高圧電流で無残に焼き殺される。お膳立てはそろった。その強い思いによりアレックスは、カラスの導きで現世に舞い戻る。焼け爛れた顔の皮膚を自ら剥がすと、その下からお馴染みクラウン・メイクが出てくるという趣向だ。この場面をはじめ、切断された腕などの特殊メイクはKNBエフェクトが腕を揮い、安定した技術を見せてくれる。
新生クロウを演じるエリック・メビウスは、初作のブランドン・リーに比するとカリスマ性では今一つだが、等身大の青年の哀しみと怒りをナチャラルに表現。今回、事件の黒幕により絶体絶命の危機に頻せられる件も、タフなキャラだったらそんなばかなと思えてしまいそうなシチュエーションだが、どこか華奢でピュアな佇まいなら納得できる。
また、アレックスの恋人の妹エリンに、キルスティン・ダンストが扮しているのも見逃せない。役柄ゆえに『チアーズ!』(00)の時ように溌剌とした明るい表情を見せることが少ないのはちょっと残念だが、真相を知りアレックスに心を寄せる場面は感動的だし、その一方で黒幕によりこんなにされちゃいました!の姿はファンにはショッキングかも。また、フレッド・ウォード、ウィリアム・アザートンらのいかにも何かを隠していそうなキャスティングが、脇で締めているのもいい。
監督は、インドの出身でイギリスでスタイリッシュな犯罪ドラマ『キリング・タイム』(96)、エレベーター・パニック転じて大愛の告白大会で幕を閉じる(本作でも、いつになくストレートに愛を囁く回想などが印象的に描かれているのは、このあたりからの資質かな)『ダウンタイム』(97)などで注目を集めたバハラット・ナルルーリ。本作が、ハリウッドデビュー作になるが、ラブ・シーンばかりじゃなくアクション・シーンに見るべき部分も多々あり、特にクライマックス十字架状の直立姿勢で、車に飛び降りる場面の爽快感は格別だ。
(殿井君人)
ストーリー
恋人ローレンの惨殺容疑で死刑を宣告された21歳の青年アレックス。事件前に腕に不気味な傷を持つ犯人らしき男を目撃していた彼は、無実を訴えるが死刑は執行されてしまう。だが、死者の魂を導くカラスの力によって彼は“クロウ”として復活。超人的なパワーを授かったアレックスは刑務所から抜け出し、ローレンの死の真相を探り始める。やがて、事件の背後に腕に傷のある“警部”率いる悪徳警官グループの存在が浮かび上がる。彼らは、ローレンの父親ランデルと共謀して悪事の数々を働いていたが、それをローレンに知られたために殺したのだった。怒りに燃え、次々と悪徳刑事たちを抹殺していくアレックス。恐れをなした“警部”はランデルを殺害して証拠を隠滅、さらにはローレンの妹エリンを連れ去ってアレックスを迎え撃とうとする。
スタッフ
製作:エドワード・R・プレスマン
監督:バハラット・ナルルーリ
脚本:チップ・ヨハンセン
撮影:キャロリン・チェン
編集:ハワード・スミス
音楽:マルコ・ベルトラミ
キャスト
アレックス(クロウ):エリック・メビウス
エリン:キルステン・ダンスト
ローレン:ジョディ・リン・オキーフ
警部:フレッド・ウォード
ランデル:ウィリアム・アザートン
LINK
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