ザ・キャット
原題:KAT
史上初、史上最強、 全世界が驚愕する巨大生物登場!! 空前絶後のモンスター・パニック・ホラー最新作 人喰いペット。
2001年/デンマーク/84min/提供:丸紅 発売・販売:M3エンタテインメント(DVD税抜:4,800/ビデオ税抜:16,000)
2002年3月29日DVD発売&レンタル開始 2002年3月29日ビデオ発売&レンタル開始
(C)BALBOA2 APS ALL RIGHTS RESERVED 2001. (C)2001 marubeni CORPORATION.All rights Reserved in JAPAN.
解説
話題独占必至!“モンスター・パニック”の最新パワー・ムービー登場!!『ジョーズ』『ゴジラ』と人々を恐怖に陥れてきた巨大モンスター・パニック・ムービーに史上初!今度は“巨大猫”が大暴れ!!大ベストセラー小説が原作の最恐ストーリーは、悪魔術ホラー+モンスター・パニックの完全な融合体であり、劇場公開時、北欧の観客を恐怖に陥れた大ヒット・ムービーだ。リアリティを追求した驚異のCGと、デンマークの特殊メイク第一人者のモートン・ヤコブセン政策によるラテックス製人形など最新SFXを駆使した“巨大猫”の全貌がここに明らかに、これぞ真のモンスター・ムービーだ!!監督はホラー映画界の巨匠ジョン/カーペンターに学んだ、新鋭マーティン・シュミット。
【チェック・ポイント!】
本作を観る前にためしてもらいたいことがある。それは、微笑ましくもド迫力のジャケットのビジュアルと、“モンスター・パニック”ということを記憶から消すことだ。無理だって?うん、気持ちは判るよ。ビデオ・パッケージのオヤクソクとしてここまで迫力の絵面はきっと皆期待しちゃいないだろうが、やっぱこれ見ちゃ巨大猫が街を闊歩・蹂躙するところがあると思うのが人情だよね。ほのぼのコメディSF『むく犬ディグビー』程度の合成でもいいから出てくれば、微笑ましく観れたんじゃないかと思うんだけど、これが、まぁ花園神社の大イタチみたいなもんなんだわ(苦笑)。何度か出てくる悪魔猫は、特殊メイクによる凶暴そうな口のアップとかはそそるものがあるのだけど、ほとんどが暗く短いシーンで全容がよく判らず、その大きさも大きめのライオンとかって程度でモンスターとしてはちょっと迫力不足だ。
本作は、物語を読んでお分かりのように基本線では一種の悪魔復活を描いたデンマーク映画。だから白紙かオカルト映画を観るつもりで観ることができれば、楽しめないこともないだろう。犠牲者たちが残虐に弄り殺される場面では、基本的にはモンスターを見せずにその正体への期待(まぁ猫であるのは一目瞭然だけど、大きさとか能力とかね)を高めてひっぱっていこうとする作りなども、最近のモンスター大暴れ系作品とは異なる、昔乍らのホラー作品への志向が感じられる。ヒロインを裏切った恋人は兎も角、それ以外の犠牲者が殺された理由付けがイマイチ意味不明(まさかホントにただ近くにいたからなの?)だったりすっきりしない点もあるが、悪魔のサイン、検索中のネットに映し出されるイメージなどがちょっと面白い。監督のマーティン・シュミットは本作が劇場用作品4本目だが、今作までの4本は全てホラー系ジャンル作品であるようだ。
それにしても、ヒロイン及びそのルーム・メイトが、いかにも北欧系って感じの四角い顔、ごつい体格のお姉様がたぞろいでしたね。追い詰められていくヒロインの気持ちよりも、そのノイローゼ気味になっていった外観の方が怖かった…みたいな(笑)。
(殿井君人)
ストーリー
ある金曜の夜、法学生マリアが暮らすマンションで、悪魔を呼び覚ます交霊会が執り行われた。そこに一匹の猫がまぎれていたとも知らず…。その日からマリアの周辺で次々と惨殺事件が発生する。被害者は首を引きちぎられ、肉片が飛び散り、無残な醜態をさらしていた。だが、なぜか時を同じくしてマリアの体に、原因不明な激痛と、残虐な映像が襲うという、謎の異変が起きていた。徐々にノイローゼに陥るマリア。そんな彼女に疑惑を抱いた人間がいた。連続殺人事件を担当するハルド刑事は、マリアが事件の鍵を握る重要な人物と嗅ぎつけていたのだ。マリアは事件の真相を求め、交霊会に参加した老婆をつきとめる。だが、恐怖に怯える老婆が告げたのは、“悪魔のしもべの仕業だ”ということだった…。
スタッフ
監督:マーティン・シュミット
製作:ヘンリク・ダンストラップ『プッシャー PUSHER』『フォーリン・フィールズ』
原作:スティーン・ランダストロップ『KAT』
脚本:マリー・卜ロル・ラーセン
撮影:ダーク・ブリュエル
音楽:ゲイリー・チャン『沈黙戦艦』『山猫は眠らない』『ダブルチーム』
視覚効果:アントン・リープ
特殊メイク:モートン・ヤコブセン『ヨーロッパ』『奇跡の海』『ダンサー・インザ・ダーク』
キャスト
マリア:リブ・コーフィクセン
イザベラ:シャーロット・ムンク
ヘンリク:マーティン・ブライグマン
ビー夕ー・八ルド刑事:ソレン・ピルマーク
グンディーナ・ラーセン:ビアギッテ・フェダースピール
ヴェスターガード(祖父):ホルガー・パーフォート『ヨーロッパ』
ヴェスターガード(祖母):グレイテ・ホルマー
LINK
□IMDb□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.m3e.co.jp/
ご覧になるには Media Player が必要となります