原題:DUNE

砂漠伝説 D・リンチも描ききれなかった原作を、最高のスタッフが完全映像化! エミー賞受賞の傑作!

2000年/アメリカ/94min 発売:角川書店・販売:フルメディア(税抜:16,000)

2002年06月25日よりDVD発売開始 2002年4月19日ビデオ発売&レンタル開始

(C)2000 New Amsterdam Entertainment and EpsilonTV Production

サブ題名 〜神獣・砂漠の守り神〜

解説







全世界で1200万冊・フランク・ハーバート原作のSF小税、『デューン』。あまりにも壮大で徹密な為、巨匠デビッド・リンチをもってしても全てを映像化し切れなかったSF小説の金字塔を、27O分の長編3部作として完全映像化!
『蜘蛛女のキス』『ロスト・イン・スペース』等のベテラン・オスカー俳優=ウィリアム・ハートをはじめ、『スクリーム3』で注目され、アメリカで最も期待されている実力派若手俳優=マット・キースラー、『ハンニバル』のジャンカルロ・ジャンニーニ、『ハート』のサスキア・リーブス、『エースベンチュラ2』のイアン・マックニース、『g:mt』のアレック・ニューマン、『ネバー・エンディング・ストーリー3』のジュリー・コックス、『ロック・ストック&トウー・スモーキング・バレルズ』のP・H・モリアーティーと豪華キャストが集結!
スタッフも実力派揃い!『ゾンピ』『ペット・セメタリー』のリチャード・P・ルビンスタインのプロデュースの下、撮影にはアカデミー賞を三度受賞、『ラスト・エンペラー』等ベルナルド・ベルドリツチとのコンビも有名で、『地獄の黙示録』等数々の名作を担当しているヴィットリオ・ストラーロ。本作品でTVプログラムの最高峰であるエミー賞の2000年度撮影部門を受賞。異世界の衣装を担当したのはアカデミー・ウィナーである、『アマデウス』等のテオドア・ピステク。プロダクション・デザインはセザール賞受賞者で、『デリカテッセン』『インドシナ』等のM・K・クルヤコヴイツク。また、『フロム・ジ・アース』等のアーネスト・フェリーノによる特殊効果も、エミー賞を受賞している。

【チェック・ポイント!】

 2ヶ月にわたっての集中リリースも、いよいよ本作で完結。ポール率いるフレメンの蜂起で、アラキスからのスパイス生産は混乱を来たす。それぞれの思惑を持つハルコネン男爵、シャダム皇帝、ギルドの使者、ベネ・ゲセリットの教母が集結したアラキスで、今宇宙の覇権をも左右する決戦の火蓋が切られようとしていた!
 これまでの上・中巻では、リンチ版では観られなかった場面が散見されつつも、ストーリー・ラインや設定としてはほぼ同じだった今回のミニ・シリーズヴァージョンだが、本巻ではリンチが思いきって切ってしまった、ポールがアラキスで精力を伸ばしていく2年間を、各陣営が権謀術策を展開する姿が描かれて、陰謀劇としてのサーガの性格を強く押し出していく。フリーク趣味は思いっきり楽しかったのだが、単なる皇帝の使い走り的な印象だったハルコネン男爵も、使えない甥ラバンは初めから切るつもりであり、また皇帝に対してもそれが実を結ぶかどうかは兎も角として、亡き者とするために自らアラキスに誘き寄せようとしていたことが判るなどその悪辣ぶりがじっくりと描かれるし、ポールとチャにの息子の死、フレメンの細かな描写、そしてポールの出生の秘密など映画版だけでは描かれず知りようも無かった様々な要素が続々と登場する。中巻紹介時にカリスマ性が感じられないと書いたポール役のアレックス・ニューマンだが、砂漠での日々を経てそれなりにワイルドで力強く見えてくるようになったことから察するに、演出・演技面での計算だったのかも。
 本作のプロデュースをつとめたのは、『ゾンビ』(78)等の諸作においてビジネス面でG・A・ロメロを支え、ローレル・プロの総帥を務めたリチャード・P・ルビンスタイン。ロメロとの盟友関係は90年代頭に解消され、その後『死霊のえじき』(85)を最終版と銘打ったカット版をリリースしたことでファンの悪評を買うも、劇場作品として『痩せゆく男』(96)、『ナイトフライヤー』(97)、TVミニ・シリーズとして『ザ・スタンド』(94)『ランゴリアーズ』(95)等、スティーブン・キングの諸作を映像化している要チェック人物だ。本作の好評を受け、続編にあたる『CHILDREN OF DUNE』が製作中。日本ではWOWOWで放映されたTV作品『インビジブル・マン』等のグレッグ・ヤイタネスが監督を務め、ポール、チャニ、イルラーン姫などはオリジナル・キャストが続投する。ただ、レディ・ジェシカが別の役者に替わっていたり(残念!)、一部変更もある模様。いずれにしろ、完成し日本でも観れる日を楽しみにしたい。
 また本作で監督を務めたジョン・ハリソンも、ロメロの下で音楽やADを担当し修行を積んだロメロ一家。その後テレビ版エピソードの監督を経て、『フロム・ザ・ダークサイド/3つの闇の物語』で劇場作品監督デビューを果たした。因みに、その素顔を見てみたいと思った方は、ロメロの『ゾンビ』(00)を観るべし。ショッピング・モールでロジャーにドライバーを突き立てられて果てるゾンビこそ、ジョン・ハリソンなのだ。
(殿井君人)

ストーリー


砂漠の民フルマンのリーダーとして成長したポールは、フルマン迫害の開放と、父レトの復讐の為、フルマン連合軍を結成する。ハーコネンの“スパイス”収穫計画をゲリラ戦で粉砕し、ハーコネンに大損害を与えた。ハコーネンとフルマンの戦争の火蓋は切って落とされ、首都アルキンは血なまぐさい戦場と化す。砂の惑星アラキスの戦争により、“スパイス”の流れが止まることを恐れる皇帝や宇宙ギルドば、宇宙船の大艦隊を惑星アラキスに送り込むのであった。
一方ポールは、サンドウォームによりもたらされる“生命の水”を摂取し、更にその秘められたカを増幅させる。強き指導者ポールに率いられたフルマンは、サンドウォームの操るカを既に会得し、巨大生物を無敵の武器と変えて戦いに勝利していく。しかし、最終的な戦争の決着は、ポールとハーコネンの息子、フェイドとの決闘であった…

スタッフ

製作:リチャード・P・ルビンスタイン『ゾンビ』『ペット・セメタリー』
監督・脚本:ジョン・ハリソン
衣装:テオドア・ピステク
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ『ラスト・エンペラー』『暗殺の森』
特撮:アーネスト・ファリーノ『フロム・ジ・アース』

キャスト

ウリアム・ハート『蜘蛛女のキス』『ロスト・イン・スペース』
アレック・ニューマン『g:mt』
サスキア・リーブス『ハート』
P・H・モリアーティー『ロック・ストック&トゥースモーキングバレルズ』
マット・キースラー『スクリーム3』
ジャンカルロ・ジャンニーニ『ハンニバル』

LINK

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