原題:VENOMOUS

アニマル・パニク×ウィルス・パニック合体! 2002年春、最大の恐怖 襲来! 【HOT ZONE:レベル4のウィルス汚染地域】 地図から消された町

2001年/アメリカ映画/97min 発売・販売:プライムウェーブ(DVDレンタル商品/ビデオ税抜:12,000)

2008年03月27日よりDVDリリース 2002年3月21日DVDレンタル開始/2002年3月21日ビデオ発売&レンタル開始

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解説


カリフォルニアの砂漠地帯にある小さな街を襲った、ガラガラヘビの大群。その裏には、軍が極秘で開発した殺人ウイルスが隠されていた!大人気のアニマル・パニックとウィルス・パニックが合体!圧倒的スリルと面白さで放つ最新作がこの『ホットゾーン』だ。製作は『ドリヴン』などの話題作を連発、ハリウッドの新メジャーとして注目を集めるフランチャイズ社。『クラッシュポィント・ゼロ』のベテラン、トリート・ウイリアムズなど、実力派のキャストが顔を揃えている。監督は『コンコルド』『エア・レイジ』のエド・レイモンド。

【チェック・ポイント!】

 上にも載っているけどコピーは、“アニマル・パニク×ウィルス・パニック合体! ”。先々月同レーベルからリリースされた『ファングス』も鼠&ペスト映画だったわけだが、本作では後者の部分が、“軍による細菌兵器の秘密開発とその事実と漏洩を隠すため被害者を抹殺しようとする軍の暗躍”という、『クレイジーズ』『アウトブレイク』タイプのものとしての比重が高くなっているのがポイント。封鎖された田舎町から逃亡を図ろうとする一般市民が、出動した軍により容赦なく蜂の巣にされる姿は、お約束ながらも衝撃的。ただ、町を一層すべく核配備をしたスティルス機が迫るクライマックス、軍部も引き上げてしまった後で住人が境界線に逃げて来ないのは何故か(好意的に解釈すれば、先に軍に殺された人たちの姿によって恐怖が植え付けられていたとか、時間的に無理だったのかも等と考えることは可能だが、やはり核の危機に関しては知らされてなかったとしても不自然な感は拭い難いね。その点、『クレージーズ』では派遣された軍人も、責任者を除けば何も知らされぬまま爆撃されちゃうんだから、ぞっとさせるリアリティだよね)など、つめの甘い描写はちょっと気になる。それでもエド・レイモンド監督の仕事の中では、スリリングなサスペンス描写は上出来な部類でしょう。因みに、エド・レイモンドは年に4・5本ペースでビデオ・ストレートを中心にジャンル作品を多作している御仁で、いくつもの変名を持っている。この名前を初めて聞いたという方も、おそらく一番有名な別名を聞けばそうか!(…もしくは、なんだぁ)と思うだろう。そう、彼こそ本コーナーで最初に取上げた1本である『アタック・オブ・ザ・ジャイアント・ウーマン』等のフレッド・オーレン・レイなのでした。
 さて、もう一つの要素アニマル・パニックとしての御題は“ガラガラヘビ”である。昨年自然にはいるはずの無い埼玉で目撃報告?が寄せられ話題になったこの毒蛇君は、北米では比較的ポピュラーな存在で、映画でも実物大群れ系蛇映画の主役は大体こいつらが多い。75年の『恐怖!蛇地獄』はガラガラヘビが軍の毒ガスで凶暴化して人間に襲いかかる、気持ち本作的な軍の陰謀&蛇映画だったようだ。これって、ビデオ出て無いんだよね。いや、観た人の話を読むとすっげーつまんないらしいんだけど、動物映画?大好き人間としては香港映画の『蛇姦』ともども、是非ソフト化して欲しいっすね。他にもトニー・ランデルの『ラトル・スネーク』とか、ジョン・カーペンターがオリジナル・スクリプトを書いた『スネーク』なんかで主役をつとめてます。ただ、現物の蛇ってのは勿論同じ部屋で目の前にいたら毒があろうと無かろうと、慌てて逃げ出しちゃうことは必至の存在だと思うのだけど、そのシチュエーションをスクリーンもしくはモニターを通して見せられても意外と恐怖感は少な目なのだ。トレーナーがいくら頑張っても、奴等はあんまし演技はできないからね。本作でも、地震で丘の巣穴から蛇が飛び出すショットなんかはちょっと面白いんだけど、巣で多数…って言いながらあんまり多く見えないのも辛いところだが…の蛇が蠢いている場面や、民家に迫る場面などはパンチ不足な感じ。もしこれから群れ系蛇映画をつくるなら、是非とも『ファングス』の鼠の群れのようにCGIで脅威の映像を期待したい。
(殿井君人)

ストーリー



カリフォルニア州サンタミラ。モハベ砂漠の近くにあるこの平和な田舎町では、最近群発地震が発生し住民を不安がらせていた。ある朝、医療センターに勤めるヘニング医師は、運び込まれた急患を診て愕然とする。それはエボラ出血熱に似た、恐るべき伝染病の症状だった。続々と増え続ける患者たちの感染源を辿ると、ヘビに噛まれたことが判明。ヘニングは、国防省細菌研究所に勤める別居中の妻クリスティンに血液標本の検査を依頼。その標本を見た軍幹部は愕然とする。それは10年前、生物兵器として軍が極秘に開発したウィルスだった。ガラガラヘビの体内に仕込み湾岸戦争で使用する予定だったが、研究所はテロリストに爆破されヘビは行方不明になっていたのだ。10年間地下で繁殖していたガラガラヘビの群れは地震の影響で続々と地上に現れ、襲われた市民はパニック状態に。事態の隠蔽を決断した軍は、街を完全封鎖。脱出を図った人々は軍のヘリ部隊に抹殺され、サンタミラは逃げ場のない地獄と化す。駆けつけたクリスティンも感染、このままでは殺人ウィルスが全米に拡散するのも時間の問題だ。対策に奔走するへニングは、遂にヘビの毒から抗体を抽出、ワクチンを作ることに成功。だがその頃、軍は真実を闇に葬るべく、サンタミラを街ごと焼き尽くす爆撃指令を発していた!

スタッフ

監督:エド・レイモンド『コンコルド』『エア・レイジ』
製作:アリソン・セメンツァ、ノーブル・ヘンリー
脚本:ダン・ゴールデン
撮影:アンドレア・ロソット
音楽:ニール・アクリー
編集:ランディ・カーター

キャスト

トリート・ウィリアムズ『ザ・グリード』『クラッシュ・ポイント・ゼロ』
ハンネス・イーニッケ『バンディッツ』『エアスピード』
メアリー・ペイジ・ケラー
マーク・マクルーア『オデッセイ2001』
キャサリン・デント
トニー・デニソン
ジェフ・ピアソン

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