原題:Crossroads

ブリトニー・スピアーズ初主演! 少女でもなく大人でもない・・・揺れ動く18歳の女の子の姿をブリトニーが好演! 親友たちと旅をしながら本当の自分を探してゆく“等身大”のガールズ青春ムービー決定版。

2002年2月15日全米初公開

2002年/アメリカ/カラー/93分/ビスタサイズ/ドルビーSR、ドルビーデジタル、DTS/ 配給:ギャガコミニュケーションズ

2002年09月19日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年09月19日よりDVD発売&レンタル開始 2002年5月18日よりシネマメディアージュほか全国ロードショー

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公開初日 2002/05/18

配給会社名 0025

公開日メモ 2枚のアルバムが全世界で3600万枚のセールスを誇る、21世紀の歌姫、ブリトニー・スピアーズ映画初主演作!本当の自分を取り戻すために少女は今、旅にでる!

解説



 1998年に16歳でデビュー。デビュー・シングル「ベイビー・ワン・モア・タイム」は「ビルボード」誌のシングルチャート・ナンバー1。同名タイトルのアルバムも初登場第1位を記録。デビュー・シングル&アルバムが同時に1位を獲得し、ナンバー1アルバムを3枚連続で世に送り込んだ史上初の女性アーティスト。デビューから4年、たった3枚のアルバムを世界中で4200万枚超売り上げたのもこの女の子だ。もうデータは充分だろうか? “新世紀のスーパーディーヴァ”——ブリトニー・スピアーズをそう呼ぶのはそれほど大げさな話じゃない。自在で圧倒的な歌唱力、そのポップな音楽センスが一流であることは、こうしたデータが充分に証明している。それをキレのいいダンスで表現するのだから、20歳にしてカンペキなエンターテイナーなのだ。
 それだけではない。細すぎずほどほど肉感的なボディに、流行の先端を独自の味付けで着こなすファッションセンス。ちょっとタレ目で無垢な笑顔を見せたかと思うと、大人の色香漂う表情でゾクっとさせる。メイクひとつで少女にも大人の女にもなれる、ブリトニーが特別な女の子なのはだれの目にも明らか。あのマドンナさえも彼女の魅力と実力を認めている。
 そんな彼女を映画界が見逃すはずはなかった。映画『ノット・ア・ガール』は、ブリトニーがついに女優に挑戦した“ガールポップ青春ロードムービー”である。歳月を経てちょっと遠い存在になった幼なじみ3人組。レコード会社のオーディションを受けるため、遠距離恋愛中の婚約者に会うため、幼いころに家を出て以来音信不通の母親に会うため。3人はそれぞれの思いを秘めて長い長いドライブを決行する。それは同時に3人の友情を取り戻し、本当の自分を探す心の旅でもあった。泣いたり笑ったりハプニング続出の旅の果てに、彼女たちはどんな人生を選びとるのだろうか?マドンナにイン・シンク、シェリル・クロウら全編カラフルな音楽に彩られつつ、女の子たちの旅は続く。
 父親の敷いたレールに沿って生きることに疑問を抱きはじめる優等生・ルーシーにブリトニー・スピアーズ。スターになることを宣言する妊娠中のミミに、次回作『8Mile』でキム・ベイシンガー、エミネムと共演するタリン・マニング。ひたすらに“ブライダル・バービー”になることを夢見るキットに、『センターステージ』(’00年)のゾーイ・サルダナ。この旅の運転手役で謎めいた男の子・ベンに、『ルール2』(’00年)のアンソン・マウントがそれぞれ扮する。またルーシーに過剰な愛情を注ぐ父親をダン・エイクロイド、幼いころ離れ離れになった母親を、ゴールデングローブ賞とエミー賞にそれぞれ2回ずつノミネートされた経歴を持つキム・キャトラルが演じる。脇役陣もこれでバッチリというわけ。 そして10歳のルーシーを演じるのは、ブリトニーの実妹であるジェイミー・リンだ。
 彼らをまとめ上げたのはドリュー・バリモア主演の『ガンクレイジー』(’92年)で高い評価を受けたタムラ・デイヴィス監督。 クリス・ロックの『CB4』(’93年) や 『アダム・サンドラーはビリー・マジソン/一日一善』(’95年)で、コメディ演出には定評のある人。多くのミュージックビデオ演出経験を生かし、音楽を効果的に取り入れた演出に冴えをみせている。製作はデヴィッド・ボウイの通訳としてツアーに同行していたという異色の経歴の持ち主で、北野武監督作『BROTHER』(’00年)のラインプロデューサーを務めたアン・カーリ。脚本は、97年の『Blossoms and Veils』でカーリとコンビを組んだションダ・ライムズが担当した。ライムズは99年のテレビ映画『Introducing Dorothy Dandridge』で5つのエミー賞を獲得した気鋭の脚本家。主演のハル・ベリーにゴールデングローブ賞をもたらした実力を、ここでも遺憾なく発揮している。

ストーリー



 「私たちはずーっとベストフレンド、この友情は永遠よ」。満月の夜、ニューオリンズのとある公園の木の下。3人の少女が、タイムカプセルを埋めていた。永遠の友情と、高校卒業の日にこの箱を開けることを約束して。
 時は過ぎて8年後、高校を卒業する3人はそれぞれに成長していた。ルーシー(ブリトニー・スピアーズ)は確かにカワイイけど、どこかダサい優等生。父親であるピート(ダン・エイクロイド)の期待通り、医大進学を決めた卒業生の総代にして立派なバージンだ。彼氏も人はよさそうだけど、「ガマガエルとカエルの違い」を熱弁するどんくさいタイプ。初体験の相手としては役不足に思える。ミミ(タリン・マニング)は18歳にして妊娠中。“だれとでも寝る女”という、いわれなきレッテルにうんざり。キット(ゾーイ・サルダナ)は女王然として校内を闊歩するが、遠距離恋愛中である婚約者のよからぬウワサに心を揺らしていた。
 なんだかちょっとピリっとしない。ミミにいわれるまであの約束を忘れそうだったルーシーとキットも、卒業式の夜なんとなくあの公園に足を向ける。そこでタイムカプセルを堀り出したそのとき、ミミが突拍子もないことを言い出した。「レコード会社の新人歌手オーディションを受けるためにロスへ行くの。一緒に行こうよ」。ミミはロスまで共に旅をし、一緒に歌ってくれる仲間を探していたのだ。最初は相手にしなかった二人も、翌朝、約束の時間に姿を現す。ルーシーは3歳のときに家を出て以来音信不通の母親に会うため、キットは離れて暮らす婚約者に会うため。運転手はミミの知り合いで、プロムのパーティーでギターを弾いていたベン(アンソン・マウント)。ロスに暮らす叔父の元で職を得るため、彼も旅に出る必要があった。こうしてベンご自慢の旧型コンバーチブルに乗り、4人の旅はスタートしたのだ。
 ディナーはダイナーで済ませ、オンボロのラブホテルに4人で泊まる。カーステレオのチャンネル争奪戦の末、お気に入りの曲を大声で歌う。荒野に落ちるでっかい夕日を見て、野宿をしながら焚き火を囲む。ラジエーターのトラブルで待ちぼうけを食わされることもあったけど、4人は確実に共通の経験を重ねていく。そしてある日、底をついた旅の資金を稼ぐため、ミミの提案でカラオケバーへ。そこでは“カラオケ・コンテスト”が行われていたのだ。緊張で声が出ないミミに代わり、ルーシーは抜群の歌唱力を披露して大量のチップを稼ぐことに成功する。そのときルーシーの心でなにかが目覚めた。
 そしてホテルの部屋でのガールズトーク。キットはうまく心を通わせることのできない母親との確執を、ミミはレイプされて妊娠したという衝撃の告白を、ルーシーは自分を捨てた母への想いを、それぞれに語る。「私は少女でも大人の女性でもない。自分を知る時間がほしいの」。ルーシーが旅の途中で書き綴った詩には、彼女の素直な心が記されていた。
 8年の友情の空白を埋める道のりでもあった旅の果て、ついにルーシーは母親のキャロライン(キム・キャトラル)の住む家に到着。しかし母は娘の突然の訪問に戸惑い、ルーシーの心を深く傷つける。傷心のルーシーを温かく迎える3人。なかでも、彼女に最初から好意を抱いていたベンはやさしかった。
 そして4人は遂にロスへ。キットは婚約者と無事再会するが、その場に居合わせたミミをある悲劇が襲う。更にルーシーの父親が彼女を連れ戻しにやってくる。結局ルーシーはこれまで通り、父親の敷いたレールの上を生きていくのか。謎めいたウワサのあるベンとの恋の行方は? ミミのオーディションは? 4人の旅は、それぞれどんな終わりを迎えるのだろうか。

スタッフ

監督:タムラ・デイヴィス
脚本:ションダ・ライムズ
製作:アン・カーリ
製作総指揮:ジョニー・ライト、ラリー・ルドルフ、クライブ・カルダー
撮影監督:エリック・エドワーズ
編集:メリッサ・ケント
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
衣装デザイナー:ウェンディー・シェクター
音楽スーパーバイザー:ダニエル・カーリン

キャスト

ブリトニー・スピアーズ
アンソン・マウント
ゾーイ・サルダナ
タリン・マニング
キム・キャトラル
ダン・エイクロイド

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