原題:THE POWER PUFF GIRLS MOVIE

この夏、日本中がキュート★パワフルに!   パワーパフ・グッズ旋風が巻き起こる!

2002年7月3日全米初公開

2002年/アメリカ映画/カラー/81分/ビスタビジョン・サイズ/SRD/SDDS/DTS 配給:ワーナー・ブラザース映画

2010年07月21日よりDVDリリース 2007年12月07日よりDVDリリース 2003年02月07日よりDVD発売開始 2002年8月3日より丸の内シャンゼリゼ他全国松竹・東急系にて公開 (同時上映:デクスターズ ラボ シリーズ/ニワトリ男の恐怖)

プレミア試写レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=244

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公開初日 2002/08/03

配給会社名 0085

公開日メモ 謎の化学物質から偶然造りだされた、スーパーパワーを持つ女の子3人組が主人公の人気TVアニメシリーズを映画化

解説




ちっちゃくって可愛くってとびきり元気!どんなヒーローだってかなわない
史上最強の幼稚園児“パワーパフ・ガールズ”がついに映画館にやってきた!

 1998年11月、アニメーション専門チャンネル「カートゥーン・ネットワーク」で全米にお目見えするや、ハイハイしかできない幼児から、時代の先端を突っ走るアーティストまでが大熱狂。今もカートゥーン・ネットワークの”歴代高視聴率番組”にランクインされている。アメリカ最大のテレビ賞「エミー賞」のアニメーション番組部門でも毎年のようにノミネートされ、2000年にはアート・ディレクション賞を受賞している。
 その後人気はワールドワイドに拡がって、日本はもちろん145カ国でオン・エア。キュートでカラフルなキャラクター・グッズもひっぱりだこ。今や、世界でいちばん愛されているアニメーション・シリーズといっても過言ではないのが『パワーパフ・ガールズ』なのだ。
 アメリカならどこにでもあるような、平和な街タウンズビル。その郊外にある天才科学者・ユートニウム博士の研究室では、パーフェクトな女の子を造りだす実験が行われていた。材料は、お砂糖、スパイス、そしてステキなものいっぱい。ところが間違って、謎の薬品「ケミカルX」が混じっちゃったから、さあ大変! たまんなくカワイいクセに、とんでもないスーパーパワーを持った3人娘…ブロッサム、バブルス、バターカップの“パワーパフ・ガールズ”が生まれてしまったのだ! それからガールズは毎朝幼稚園に通いなからも、いざとなったら緊急出動。驚異のスーパースピードで空を翔け、正義のスーパーパンチとスーパーキック、レーザービームで悪人や怪物どもをノックアウト! 何かと騒がしい世の中だけど、タウンズビルの…いや地球の平和が維持されているのは“パワーパフ・ガールズ”のおかげなのだ!!
 ……とまぁ、これだけなら「よくあるスーパーヒーローもののヴァリエーションじゃ
ないの?」とナメられたって仕方ないかも。じゃあ『パワーパフ・ガールズ』が、子供たちだけでなく大のオトナまでをも、これほどまでに熱狂させてる理由って何だろう?
 それは、可愛くてカラフルでユーモラスな外見の裏に巧妙に仕掛けられた、カウンターカルチャー/サブカルチャー的な“ポップ感覚”にある。現実世界のダークサイドを濃厚に暗示するストーリーとか、大人社会のモラルに収めようがない普通の(?)幼稚園児・ガールズの突飛な行動とか、妙にフリーキーで変に現実的なワルモノとか……つまり、単なる「勧善懲悪のきれいごと」では終わらないシニカルな世界観と、「こどもは無垢で無邪気な天使」といった固定観念を突き崩す意地悪な視点。これが伝統的なアメリカン・カートゥーンならではの明快さとスピーディなギャグ、さらに映画や特撮やアニメ等のマニア受けを狙った隠れキャラの頻出(日本ネタ多数!)とあいまって、実に斬新なアニメーション世界を作り上げているのだ。
 とかなんとかいったって、ガールズのキュートさにぞっこん参っちゃってるのは大人も子供も同じこと。そんなガールズの可愛さをより際立たせているのが、超個性的なアート・ディレクションだ。アメリカン・カートゥーン独特のデフォルメ感覚を極限にまで推し進めたキャラクター・デザインのシンプルさ(というか、ほとんど記号)と美術のグラフィック性は、まさにポップ・アートとして観賞することだって可能なレヴェルにある。
 いろんな意味でパワフルかつクリエイティヴな、そんな新世代アニメがさらにスケールアップして「映画」になるってんだから、すでにインターネットなどを通じてファンの間ではヒートアップ! そしてついにヴェールを脱いだ『パワーパフ・ガールズ・ムービー』のストーリーとは……いわばTVシリーズの“エピソード1”だった!!
 TV版では毎回冒頭のナレーションでちらっと語られるのを除いて、ほんの数回しか描かれなかったガールズ誕生の全貌がついに明かされる!! 並外れたガールズのスーパーパワーにとまどう住民たち。自らの力を持て余し、苦悩するガールズ。そして運命の宿敵にして「ケミカルX」の兄弟、モジョ・ジョジョとの最初の闘い! ガールズの可愛さはもちろん、ドラマ性もアクションもマニアックさもケタ外れなエスカレートぶり。TVシリーズのファンはもちろん狂喜、知らない人でもパワーパフ・ワールドの奥深さに魅了されること間違いなしだ。
 総監督・脚本はTVシリーズのクリエイターでもあるクレイグ・マクラッケン。1971年生まれで、日本アニメにずっぽりハマって育ったという彼は、まさにカートゥーン新世代の申し子だ。またクレイグとはアート・スクール時代からの盟友で、『パワーパフ・ガールズ』の姉妹編『デクスターズ・ラボ』や目下アメリカで大評判の『サムライ・ジャック』をクリエイトしたジェンディ・タータコフスキーがアニメーション監督を務めている。

ストーリー




今のタウンズビルは住み心地サイテーの街だ。治安が悪く、住人は外へ出るのをいやがり、市長は何の対策も打てないろくでなし。誇り高きユートニウム博士はそんなタウンズビルに暮らしてきた一人だが、この街の古き良き時代を思い出しては、ある決意を固めていた。それは、女の子を発明し、善悪の判断がきちんとつく立派な娘に育て上げること。博士の実験は予定通りに進んでいたが、ある日、助手のチンパンジー”ジョジョ”が怪しげな化学物質”ケミカルX”を誤って、調合してしまう。研究室に立ち込めた煙幕が晴れた時、博士は腰を抜かしてしまった。なんと、かわいい女の子が1人ならず2人、いや3人も誕生しているではないか!

ある日、友達と鬼ごっこをしていたブロッサム、バブルス、バターカップは、あまりに熱が入り過ぎて、未知の超人パワーを全開してしまう。目にも止まらぬ速さでタウンズビルを一周し、あらゆるものを壊してしまったのだ。住人から顰蹙を浴びた3人は、自分たちは特別なパワーを持つゆえに、誰からも好かれないとしょげかえる。そんな彼女たちに影のように忍び寄って来たのが、博士の助手だったチンパンジーのジョジョ。しかし、ジョジョはケミカルXの爆発で悪事の天才”モジョ・ジョジョ”に突然変異を遂げていた。モジョは言葉巧みに3人に同情してみせるーーー自分も”特殊な能力”を持つゆえに、つまはじきにされている、と。超人パワーを使ってはならないと知りつつも、3人はモジョの提案する”明るい街づくりマシン”の製作に協力することにした。そうすれば、タウンズビルの人達から感謝され、街の人気者になれるに違いないと信じて。だが、3人は気づいていなかった。自分たちがモジョの悪だくみに利用されていることを……。翌日、何も知らない少女たちは博士と共に何が起るかと愉しみにしていると、何と、スーパーパワーを身につけた猿たちが暴れ周り、街中を破壊しだしたのだ!モジョ・ジョジョは街の人々に「バカな少女たちのお陰で、この街は

自分の操るお猿さんたちが支配することになった」と演説し、それを聞いた人々はガールズたちに腹を立てるのであった。
またもスーパーパワーで災害を巻き起こしてしまったガールズたちは深く傷つき、どうしたらよいのか分からず、街を出て宇宙のかなたに飛び去ってしまう。失意にくれる3人の少女たちだが、やがて、災害に苦しむ街の人々を思い、自分たちのしでかしたことにちゃんと責任をとり、今こそ、スーパーパワーを使って、正しいことをすべきなのではないかと考え始める。そして今や、するべきことはひとつしかない。自分たちのスーパーパワーを結集して、街の平和を取り戻すのだ!

スタッフ

監督/脚本/製作総指揮 クレッグ・マクラッケン
脚本 チャーリー・ビーン
ローレン・ファウスト
ポール・ルーディッシュ
ドン・シャンク
製作 ドナ・カストリコーネ
ジェニファー・ペルフェリー
製作総指揮 ブライアン・A・ミラー
アートディレクター マイク・ムーン

キャスト

ブロッサム:キャサリン・キャバディーニ
バブルス:タラ・ストロング
バターカップ:E・G・デイリー
アナウンサー・市長・その他:トム・ケニー
モジョ・ジョジョ:ロジャー・L・ジャクソン
博士:トム・ケイン

(吹替え版)
ブロッサム:麻生かほ里
バターカップ:池田有希子
バブルス:南里侑香
博士:安崎求
市長:石住昭彦
モジョ・ジョジョ:石井康嗣

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