原題:DIVINE SECRETS OF THE YA YA SISTERHOOD

女と女と女たち。……怒る。とまどう。傷つく。輪になる。花になる。

2002年6月3日全米初公開

2002年/アメリカ/カラー/116分/ 配給:ワーナー・ブラザース

2005年03月25日よりDVDリリース 2004年02月06日よりビデオリリース 2003年初夏 恵比寿ガーデンシネマ

(c) 2002 Warner Bros. All Rights Reserved

公開初日 2003/05/31

配給会社名 0085

公開日メモ 母親の奇妙な行動に耐えられず、ルイジアナからシアトルへ移り住んだ娘。自分の結婚式にも母をよばない彼女のもとに、ある日、母が若い頃に3人の親友と旅したときの日記が届く。

解説


そこには、若い日の母がいた。色あせたスクラップブックのタイトルは『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』。セピア色の写真、色あせた手紙、チケットの半券、ドライコサージュ……。ページをめくるたびにあふれだす、母とその3人の親友たちの輝く日々、そして秘密。1本1本が太陽に向かってまっすぐに伸び、同じ大地に並んで花開く向日葵のように、彼女たち??ヤァヤァ・シスターズの4人組??は、ひとりひとりが眩しいほどの個性で、若い日を懸命に生きていた。そして、娘は知る。母にも、欲しかった愛があったことを。生きたかった夢があったことを。わがままで非常識で尊大で、周囲の人間を傷つけずにいられない??そんな母もまた、傷ついた心を抱えた一人の女であることを。それを教えてくれたのは、8歳の時に結成してから50年以上にわたって、人生のあらゆる悲しみと困難をともに乗り越え、支え合ってきた母の特別な友達、ヤァヤァ・シスターズの面々だった。
『テルマ&ルイーズ』の脚本でアカデミー賞を受けたカーリー・クーリーの初監督作品となる『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』は、全米の女性たちの圧倒的な支持を受け、550万部もの大ベストセラーとなった同名小説の映画化。原作小説は65週連続でニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リストにとどまり、20ヶ国語以上に翻訳されて世界各国でベストセラーとなっている。全米には50以上もの「ヤァヤァズ・クラブ」と呼ばれるファンクラブがあり、カナダ、イギリス、アイルランドでも同様のファンクラブが結成されているほど。娘シッダを演じるのは『スピード』『デンジャラスビューティー』のサンドラ・ブロック。母ヴィヴィに、アカデミー賞を受けた『アリスの恋』ほか数多くの代表作をもつエレン・バースティン。そして、若き日のヴィヴィをアシュレー・ジャドが演じている。そのほかのヤァヤァ・シスターズの面々には、マギー・スミス、シャーリー・ナイト、フィオヌーラ・フラナガンと、そうそうたる演技派が顔を揃えている。
どんな女性も身につまされる母と娘の葛藤と和解を縦糸に、絶え間ない誠実さとユーモアで支え合う女友達との友情を横糸にして、心の奥にひそむ悲しみをピリッと辛口のジョークで痛快に笑い飛ばしながら、とびきりカッコよく生きる女たちを描いた『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』。
ヤァヤァの仲間たちは、決してパーフェクトな女性たちではない。アルコール中毒だったり、何万本と吸い続けてきたタバコのせいで、酸素ボンベを持ち歩かなければならなかったり……。夫婦関係や家庭だって、決して順風満帆ではない。でも、ヤァヤァの仲間同士では、見栄なんか張らず、互いの毒舌を楽しみながら、ありのままの自分をさらして付き合っている。そして、誰かに人生の危機がやってきたと見るや、すべてを投げ打って駆けつけるのだ。
8歳から90歳まで、女ならだれでも、ヤァヤァ・シスターズの一員になりたいと思わない人はいない。人生からつらい仕打ちを受け、たくさんの悲しみやあきらめを身につける前の自分、少女時代と変わらないまっすぐな自分にいつでも戻れる場所???それが、ヤァヤァ・シスターズなのだ。

ストーリー



 生まれ故郷のルイジアナから遠く離れ、ニューヨークに住む若手劇作家のシッダ(サンドラ・ブロック)は、作品がヒットしたおかげでタイム誌のインタビューを受ける。幼い頃母親に叩かれたことがあると何気なく言った言葉が記事になってしまい、それを読んだ母ヴィヴィ(エレン・バースティン)は「名誉を傷つけられた」と激怒。電話で大喧嘩となり、「親子の縁を切る」というところまで発展する。
 誰よりも美しく陽気で、エネルギーとユーモアに満ちあふれた母、ヴィヴィ。しかし、むら気で気まぐれな彼女は、常識はずれのことを平気で行い、周囲に多大な迷惑をかけるエキセントリックな女性でもあった。そんな母に幼い頃から振り回され、傷つけられてきたシッダは、この親子喧嘩によって落ち込み、恋人との結婚を延期すると言い出す。
 夫や子供をかえりみず自分勝手に生きる母のように、結局は自分もなってしまうのではないか???。ずっと持ち続けていた、結婚して子供を持つことに対する不安がよみがえったのだ。シッダの心の準備ができるまで、7年間も待ち続けた恋人のコナー(アンガス・マクファディアン)は何とか説得しようとするが、シッダの怖れは消えない。
 そこに登場したのが『ヤァヤァ・シスターズ』。8歳のときからヴィヴィの生涯の友であり続けている3人の女性、ティーンシー(フィオヌーラ・フラナガン)、ニーシー(シャーリー・ナイト)、キャロ(マギー・スミス)だ。
 ニューヨークのアパートに、ルイジアナから突然やってきた3人は、シッダに睡眠薬を飲ませ、飛行機に乗せてルイジアナまで連れて行く。本人の意思などおかまいなしに……。友人の危機と見るや、何ものも怖れずに立ち向かうのが『ヤァヤァ・シスターズ』のやり方なのだ。こうして『ヤァヤァ』の型破りな仲裁作戦が始まった。
 ヴィヴィを含む『ヤァヤァ』の4人組は、50年以上にわたって不屈のユーモアと危険を恐れない精神、そして寛大さでよい時も悪い時もお互いに分かち合い、それを1冊のスクラップブックに記録してきた。彼女たちが『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』と呼ぶそのスクラップブックを見せられたシッダは、これまで知らなかった母の人生に触れる。
 若い日のヴィヴィ(アシュレー・ジャド)は、愛と誠実を何より重んじる、血気盛んな美人だった。しかし、人生は彼女にあまりにむごい仕打ちをした。実の母から疎まれた少女時代。最愛の恋人を戦争で失った青春時代……。そして、才能あふれるヴィヴィは「何者かになりたい」いう強い思いを捨てきれないまま、ごく普通の主婦として、封建的な土地で家事に明け暮れることになる。
 自分の夢と家庭の間で引き裂かれ、苦しんだ母。その母の愛を求めて得られず、心に傷を残した娘。二人はいま初めて“母と娘”としてではなく、一人の女性同士として向き合おうとしていた???。

スタッフ

監督:カーリー・クーリー
脚本:カーリー・クーリー
脚色:マーク・アンドラス
   レベッカ・ウェルズの小説「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」・
   ”Little Altars Everywhere”に基づく
製作:ボニー・ブラッカイマー、ハント・ローリー
製作総指揮:ベット・ミドラー、メアリー・マクラグレン
      E・K・ゲイロードⅡ世、リサ・スチュアート
撮影:ジョン・ベイリー, A.S.C.
美術:デイビッド・J・ボンバ
編集:アンドリュー・マーカス
音楽:T・ボーン・バーネット
オリジナル・スコア:デイビッド・マンスフィールド
          T・ボーン・バーネット
衣装:ゲリー・ジョーンズ

キャスト

シッダ:サンドラ・ブロック
ヴィヴィ:エレン・バースティン
ティーンシー:フィオヌーラ・フラナガン
シェプ・ウォーカー:ジェイムズ・ガーナー
バギー:チェリー・ジョーンズ
若かりし頃のヴィヴィ:アシュレー・ジャド
ニーシー:シャーリー・ナイト
コナー:アンガス・マクファディアン
キャロ:マギー・スミス
若かりし頃のティーンシー:ジャクリーン・マッケンジー
若かりし頃のキャロ:ケイティー・セルバーストーン
若かりし頃のニーシー:キアーステン・ウォーレン
若かりし頃のシェプ・ウォーカー:デイビッド・リー・スミス
ジャック:マシュー・セトル
テイラー・アボット:デイビッド・ラッシュ
ウィレッタ:レスリー・シルバ
チェイニー:ロン・ドーチ

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