完全犯罪クラブ
原題:MURDER BY NUMBERS
戦慄の「次世代型完全犯罪」のすべて 完全犯罪クラブ ルール 1、 僕らはマネをしない 2、 プロファイリングは利用するもの 3、 僕らの犯罪は進化する 4、 目的——真の自由を手に入れること 彼らは出現した。突然変異種のように。 戦慄の「次世代型完全犯罪」のすべて
2002年/アメリカ/カラー/120分/ 配給:ワーナー・ブラザース
2003年04月04日よりDVD発売&レンタル開始 2002年9月28日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー
(C) 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. (C) 2002 CASTLE ROCK ENTERTAINMENT
公開初日 2002/09/28
配給会社名 0085
公開日メモ 完璧な連続殺人を犯す頭脳明晰な高校生2人と新人FBIの捜査官の頭脳勝負。調査するにつれ、高校生の暗い過去が明るみに出る。
解説
断崖に建つ、朽ちかけた古い屋敷。そこは、二人の少年の秘密の隠れ家だった。
あらゆる人を魅了するハイスクール1の人気者、リチャードと、 クラスメイトから敬遠されている冴えないオタク、ジャスティン。
……誰一人として、知るものはいなかった。
共通点など何もないこの二人が、ある特別な絆で結ばれていることを。
学校では口さえきかない彼らが、断崖の隠れ家で夜ごとに語り合い、練り上げたもの。
それは、「究極の自由」を手に入れるための、完全犯罪マニュアルだった−−−!
『完全犯罪クラブ』は、10代の少年たちによる戦慄すべき「次世代型犯罪計画」を描いた、まったく新しい犯罪映画。
繰り返す進化の果てに、ある日、突然変異種が生まれ出るように、犯罪史に残るすべてのサイコキラーを軽々と越え、誰も思いもつかなかった犯罪をいとも簡単にやってのける少年たちが、この世に突然、出現したのだ。
「正常な狂気」ともいうべき、理解を超えた彼らの行動に、しかし、見るものはいつのまにか心を奪われていく−−−。
主役の少年たちを演じるのは、そのずば抜けた演技力で『The Believer』をサンダンス映画祭の審査員大賞に導いたライアン・ゴズリング(『タイタンズを忘れない』)と、「フィルムメーカー・マガジン」でインディペンデント映画での期待の新人俳優25人に選ばれたマイケル・ピット(『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』)。対照的な個性をもつ二人は、どこまでも反社会的でありながら、強烈に人を惹きつける魅力を放つ。 あきれるほど大胆でクールな半面、誰よりも傷つきやすい繊細な感受性を持ったまったく新しいタイプの犯罪者たち。 彼らを目の当たりにする時、私たちは、あの『羊たちの沈黙』から、はるか遠くの地点まで来てしまったことに気づくだろう。
2人を追いつめる女性捜査官を演じるのは、サンドラ・ブロック。
暴力と死におびえるがゆえに、かえってそれらに強く惹きつけられ、危険を冒してしまう。
自分の直感だけを信じて突き進むタフな一匹狼だが、その直感が、彼女を恐るべき危険へと導いていく。
二人の犯罪者と、ひとりの捜査官。理解不能な動機、通用しないプロファイリング。
張りつめた糸のような緊張感に耐えられず、最初に「キレる」のは誰なのか。
予期せぬ事態が次々に起こる極限状態の中、少年たちが作ったマニュアルは、いつまで完全でありえるのか。
そして、最後に生き残るのは誰なのか。
完全犯罪の終末に向けて、三人それぞれの物語が、思いもかけない方向に疾走しはじめる−−−!
ストーリー
カリフォルニアの小さな町、サン・ベニート。海岸の崖の上に建つ朽ちかけた古い屋敷で落ち合う二人の少年がいた。
一人は、ハンサムで育ちがよく、周囲の人々をたちまち惹きつける魅力の持ち主、リチャード・ヘイウッド(ライアン・ゴズリング)。もうひとりは、ランボーに心酔する知的なロマンティストで、クラス1の頭脳を持ちながら、クラくて友達もいないジャスティン・ペンデルトン(マイケル・ピット)。
ハイスクール随一の人気者と、冴えないオタク。何の共通点もないように見える対照的な二人が毎晩のようにこの隠れ家でともに過ごし、お互いの秘密や空想を語り合っていることを、クラスメイトも教師も親も、誰一人として知らなかった。二人は同じクラスでありながら、学校で言葉を交わすことは一切ない。それどころか、反目しあっていると周囲には思わせていた。
以前から犯罪やプロファイリングの本を読み漁っていたジャスティンは、架空の犯罪計画をリチャードに語って聞かせる。犯罪の話に熱中するうちに、いつしか綿密な完全犯罪計画を立て始める二人。やがて彼らは、「究極の自由」を手に入れるため、その犯罪計画を実行に移すことを決意する。それは、何不自由なく育ちながら、深い孤独を心の中で飼いならして生きてきた二人が、秘密の共有によって永遠に結びつくための儀式でもあった。
ある日、森の中の排水溝で女性の死体が発見される。殺人課の刑事キャシー・メイウェザー(サンドラ・ブロック)は、新しくパートナーになった刑事サム・ケネディー(ベン・チャップリン)とともに捜査を担当することになった。
死体の近くにあった足跡は、高価なブーツのものだった。ブーツの持ち主であるリチャードに会いに行くキャシー。しかしブーツは事件前に学校のロッカーから盗まれており、リチャードには事件発生当時の完璧なアリバイがあった。にもかかわらず、キャシーは直感的にリチャードが怪しいと感じる。
他に有力な容疑者が現れたにもかかわらず、リチャードに的を絞って捜査を行うキャシーに、上層部から圧力がかかる。リチャードは、町の有力者の息子だった。しかしキャシーは独自の捜査をやめようとしない。彼女には、みずからのカンを信じる理由があった。自分自身がかつて、犯罪事件の被害者になったことがあったのだ。
忘れようとしても、フラッシュバックのように甦ってくる光景。今回の事件で殺された女性と同じように、ビニールシートにくるまれ、山林の中に女が捨てられている。それは、瀕死の状態で発見された、キャシー自身の姿だった。
やがて、キャシーの常軌を逸した執拗な追及を受け、リチャードとジャスティンの間に微妙な亀裂が入りはじめる……!
スタッフ
監督・製作:バーベット・シュローダー
製作:スーザン・ホフマン、リチャード・クリスタル
製作総指揮:ジェフリー・ストット
脚本:トニー・ゲイトン
撮影:ルチアーノ・トーボーリ, A.I.C., ASC
美術:スチュアート・ワーツェル
編集:リー・パーシー, A.C.E.
共同製作:フランク・キャプラⅢ世
衣装:キャロル・オディッツ
音楽:クリント・マンセル
キャスト
キャシー・メイウェザー:サンドラ・ブロック
サム・ケネディー:ベン・チャップリン
リチャード・ヘイウッド:ライアン・ゴズリング
ジャスティン・ペンデルトン:マイケル・ピット
リサ・ミルズ:アグネス・ブルックナー
レイ:クリス・ペン
ロッド・コーディー:R・D・コール
アル・スワンソン:トム・ベリカ
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