原題:TIME MACHINE

それは、いまだ人類の夢。 あらゆるSF作品に影響を与え続けるSF小説の最高傑作 H・G・ウェルズの『タイムマシン』完全映画化!

2002年/アメリカ/96min/シネマスコープサイズ/SRD/DTS/SDDS 配給:ワーナー・ブラザース

2011年09月07日よりDVDリリース 2007年10月12日よりDVDリリース 2004年12月03日よりDVD発売開始 2004年11月26日よりDVD発売開始 2002年12月20日よりDVD発売開始 2002年7月20日より丸の内ピカデリー1系ほか全国松竹・東急系にてロードショー

ジャパン・プレミア・レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=235 サイモン・ウェルズ監督来日記者会見レポート::http://www.cinematopics.com/cinema/topics/topics.php?number=489

(C) 2002 Warner Bros. All Rights Reserved. TM & (C) 2002 WARNER BROS. AND DREAMWORKS LLC

公開初日 2002/07/20

配給会社名 0085

公開日メモ 1959年に全米で公開され度肝を抜いたSF作品のリメイク。1890年代にタイムマシンを発明した男が80万年先の未来へと旅をする。

解説



SFの歴史は、この物語から始まった。
誰もが憧れ、そして恐れる科学の到達点−−タイムトラベル。それはいまだ、人類の 夢。「時間を超えて旅をする」というアイデアを史上初めて作品化し、今日まで1世紀以上にわたって、あらゆるジャンルのクリエーターに敬愛され、模倣され、目標とされ、絶え間なく影響を与え続けてきたSF小説の最高傑作『タイムマシン』が、まれにみるスケールでここに映画化された。原作者は“未来をその目で見てきた男”と呼ばれた天才作家H・G・ウェルズだ。

主演は『メメント』『LAコンフィデンシャル』のガイ・ピアース、共演に『運命の逆転』でアカデミー賞主演男優賞を受けた名優ジェレミー・アイアンズ。脚本を『グラディエ−ター』のジョン・ローガンが担当し、監督は、アニメーション『プリンス・オブ・エジプト』の助監督サイモン・ウェルズ。本作が監督デビュー作となるウェルズは奇しくも原作者H・G・ウェルズの荘キ(ひまご)に当たる。そして、この映画のもうひとつの主役でもある目を見張るような特殊効果を、『タイタニック』のデジタル・ドメイン社とジョージ・ルーカス率いる『スター・ウォーズ』シリーズのILMが担当。ハリウッドの双璧をなす2大VFX工房が一つになり、人類最大の夢を最先端の形で実現してくれる!

タイムトラベルをテーマにした映画は数多いが、80万年にわたる時間の流れを、これほどまでに圧倒的な映像で“体感”させてくれる作品はこれまでなかった。ヴィクトリア調のレトロなデザインのタイムマシンから見えるのは、恐るべき速さで駆け抜けていく、めくるめく“時間”そのもの。「気がついたら未来だった」という設定が多いSF映画と違い、時間を旅しているというリアルな実感を与えてくれる最先端のフルCG映像は必見だ。
最新の技術が可狽ノしたSF史上最高の80万年時空の旅。この夏休み、あなたは「いつ」へ行きますか?

ストーリー




誰にでも取り戻したい過去がある=。

 1899年冬・ニューヨーク。大学で教鞭をとる若き科学者アレクサンダー・ハーデゲン(ガイ・ピアース)にとって、恋人のエマ(シエナ・ギロリー)との今日のデートは特別だった。結婚の垂オ込みをしようと決意していたのだ。エマは、身なりにもかまわず女友達もいないアレクサンダーに、親友のデイビッド・フィルビー博士(マーク・アディー)が紹介してくれた女性だった。美しく快活なエマは、アレクサンダーの学問への情熱を理解し、堅物で世間知らずの彼を暖かい愛情で包んでくれている。
 その日、スケート場でエマと待ち合わせたアレクサンダーは、近くの公園を散歩しようとエマを誘い、彼女の誕生石であるムーンストーンの指輪を渡して結婚を垂オ込む。ひたすら研究に没頭する暮らしを続けてきた彼は決して裕福でなく、ダイヤモンドを買う金はなかったのだ。その指輪をエマは心から喜び、二人は永遠の愛を誓う。
 その時、木立の陰からピストルを持った強盗が現れる。しかしエマは、もらったばかりの愛の証である指輪を渡すことを拒む。指輪を奪おうとする強盗とエマはもみ合いになり、アレクサンダーはエマを助けるために割って入る。その時強盗のピストルの引き金が引かれ、エマの胸に命中してしまう。雪の中に倒れたエマは、そのまま息を引き取った……。 その日からアレクサンダーは、憑かれたように研究に没頭する。食事も満足に取らず、着替えもせず、その目には狂気じみた光が宿っていた。アレクサンダーの下宿の女主人であるウォチット夫人(フィリーダ・ロウ)と親友のフィルビー博士はそんな彼を心配し、エマを失った悲しみから何とか立ち直らせようと慰め、助言する。しかしアレクサンダーは二人の声に耳を貸そうとしない。彼が研究していたのは、「あの日」に戻って過去を変えるための機械、つまりタイムマシンだったのだ−−。
 もともとタイムトラベルが可狽ナあることを証明する研究に従事していたアレクサンダーは、持てる迫ヘのすべてを捧げ、4年の歳月をかけてついにタイムマシンを作り上げる。光り輝く優美な姿をした機械に乗り込んだアレクサンダーは、目盛りを「あの日」に合わせる。窓の外をめくるめく速さで流れ去る時間−−−そして彼は、エマを失った運命の日に戻ることに成功したのだった。
 あの日と同じように、スケート場でエマと落ち合ったアレクサンダーは、公園には行かず、エマを町に連れ出す。このまま馬車で家に送り届ければ、強盗に殺されることもない。そう安心したのもつかの間、アレクサンダーがちょっと目を離した間に、エマは桝魔オてきた馬車に轢かれて命を落としてしまう……!

そして、実現させたい未来がある。

 あの日と同じように、地面の雪を赤く染めて倒れているエマ。その姿に、アレクサンダーは言いようのない衝撃を受ける。「過去に戻って細部を変えられたとしても、死という運命は避けられないのか……!?」
 その疑問の答えを得るために、アレクサンダーは未来へ旅することを決意する。科学の進んだ未来の世界でなら、エマを取り戻す術を学ぶことができるはずだ。そう考えた彼が向かったのは、自分の時代から百数諸Nを経た世界だった。
 2030年のニューヨーク。高層ビルの間を小型の飛行艇が飛び回り、街角の巨大スクリーンでは、月への移住を宣伝するコマーシャルが流れている。そんな世界にたどり着いたアレクサンダーは、自分の疑問の答えを知るために科学博物館へと向かう。そこにはあらゆる質問に答えられるようにプログラミングされたホログラム人格であるボックス(オーランド・ジョーンズ)がいた。
 あらゆる疑問をボックスにぶつけるアレクサンダー。しかし彼が求めている問いの答えは得られない。ふたたびタイムマシンに乗った彼は、その7年後、2037年にやってくる。たった7年しかたっていないのに、彼が降り立った世界は一変していた。ニューヨークはほぼ廃墟と化し、薄暗い空を見上げると、そこには大きく変形した巨大な月の姿があった。
 人間の居住地を作るために月の楓ハの一部を爆破した結果、軌道が大きくずれ、巨大な岩石が地球に降り注いできていた。あわててタイムマシンに戻ったアレクサンダーは元の世界に帰ろうとするが、この天変地異の影響で、はるか未来へと飛ばされてしまう。
 意識を失ったアレクサンダーがようやく目覚めた時、かたわらには見知らぬ女性(サマンサ・マンバ)と少年(オメーロ・マンバ)がいた。一歩外に出たアレクサンダーは、衝撃に息を飲む。そこに広がっていたのは、信じられない光景だった。タイムマシンがアレクサンダーを連れてきたのは、なんと80万年後の世界だったのだ……!

スタッフ

監督:サイモン・ウェルズ
脚本・共同製作:ジョン・ローガン
製作:ウォルター・F・パークス、デイビッド・バルディズ
製作総指揮:ローリー・マクドナルド、アーノルド・リーボビット、ジョージ・サラレギー
撮影:ドナルド・M・マカルピン
美術:オリバー・ショール
編集:ウェイン・ウォーマン
衣装:ディーナ・アプル、ボブ・リングウッド
音楽:クラウス・バデルト
視覚効果監修:ジェイムズ・E・プライス
特殊効果監修:マット・スウィーニー
モーロック特殊メイク:スタン・ウィンストン・スタジオ

キャスト

アレクサンダー・ハーデゲン:ガイ・ピアース
マーラ:サマンサ・マンバ
ウーバー・モーロック:ジェレミー・アイアンズ
ボックス:オーランド・ジョーンズ
デイビッド・フィルビー博士:マーク・アディー
エマ:シエナ・ギロリー
ウォチット夫人:フィリーダ・ロウ
ケイレン:オメーロ・マンバ

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http://timemachine.countingdown.com/
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