原題:THE MAJESTIC

『ショーシャンクの空に』であきらめない“希望”を 『グリーンマイル』で“希望”が生み出した奇跡を そして2002年 フランク・ダラボン監督が贈る 3つめの希望のものがたり

2001年12月21日全米初公開

2001年/アメリカ映画/原題:THE MAJESTIC/上映時間:2時間33分、9巻、4192m/ ビスタビジョンサイズ/SRD/DTS/SDDS/字幕翻訳:石田泰子/ 配給:ワーナー・ブラザース映画

2011年11月02日よりDVDリリース 2007年12月21日よりDVDリリース 2004年10月29日よりDVD発売開始 2002年11月08日よりDVDセル&レンタル開始 2002年6月22日より丸の内ピカデリー1他、全国松竹・東急系にて公開

(c) 2001 Warner Bros. All Rights Reserved

公開初日 2002/06/22

配給会社名 0085

公開日メモ 1951年、交通事故で記憶を失った作家が、映画館主の戦死した息子と間違われ、小さな町でまったく新しい生活を始める。過去2作品ともアカデミー賞に絡む「泣ける」映画の名手による、待望の第3弾作品。

解説



『ショーシャンクの空に』であきらめない”希望”を
『グリーンマイル』で”希望”が生み出した奇跡を
そして2002年
フランク・ダラボン監督が贈る3つめの希望のものがたりーー

ある日、小さな町の海岸に希望が打ち上げられた。

1995年『ショーシャンクの空に』、2000年『グリーンマイル』。
人々の心に今も深く刻まれる名作を世に送り出したフランク・ダラボン監督の待望の第3作『マジェスティック』がいよいよ公開される。
舞台は1951年、アメリカ西海岸の小さな町。
ある日、海岸にひとりの男が打ち上げられる。
その姿を見て驚き、狂喜する町の人々。
「生きていたんだね」「きっと帰ってくると信じていたよ」−−その町では、誰もが彼を知っていた。
美味しい朝食を出すダイナー。古ぼけたアンティークショップ。家庭的な病院・・・・・・。
あらゆる場所で彼は大歓迎を受ける。
喜びに涙する老いた父がいて、美しい恋人がいて、幼なじみがいる。
彼の存在は、朽ちかけた町に戻ってきた希望そのものだったのだ。
けれども彼には、自分が誰なのかわからなかった・・・・!

「僕は本当に“彼”なのか」−−−そんな戸惑いと不安が人々の善意と愛情によって少しずつ溶け、彼はこの町での生活を愛し始める。
そして、今はすっかり荒れ果てた、町でただ一つの映画館「マジェスティック」でもう一度映画を上映しようと奔走しはじめる。
彼の父親がオーナーをつとめる「マジェスティック」は、かつて町の繁栄と幸福の象徴だったのだ。
そして、町が一体となって映画館の再建に成功した時、“事件”は起こる。
それは、彼の勇気と誠意が試される出来事だった。
誰も予想し得なかった結末に向けて、物語は走り始める。
夢を失い、時間が止まったままだった町に、自分の存在が光を与えたことを知った男の決断とは?
そして・・・・・・奇跡は、人々の心の中で起こった−−!

主演は『マン・オン・ザ・ムーン』『トゥルーマン・ショー』で2度のゴールデン・グローブ賞に輝いたジム・キャリー。
本作でコメディアンとしての輝かしいキャリアから一歩踏み出し、演技派として高い評価を受けた。
10年近く行方不明になっていた息子の帰還を喜ぶ父親をしみじみと演じるのは、『エド・ウッド』のオスカー俳優マーティン・ランドー。
そして主人公の恋人を、テレビシリーズ『X−ファイル』のローリー・ホールデンが演じている。

デビュー作『ショーシャンクの空に』がアカデミー賞7部門にノミネートされ、一躍ハリウッドの寵児となったにもかかわらず、第2作『グリーンマイル』まで5年間沈黙を守ったフランク・ダラボンは、全身全霊で取り組める作品だけを作る主義の寡作な監督。
その彼が、待ち望まれた第3作に選んだのは、ひとりの男が、本当の自分に出会うまでの奇跡の物語。 
オリジナル脚本は「脚本が完成すると、いつもお互いに見せ合ってきた」というダラボンの旧友であり仕事仲間のマイケル・スローン。
「今回の脚本も真っ先に見せてくれた。一読してすぐに思ったよ。
“すごい!絶対に自分の手で撮ってみたい”と。それほど惚れ込んでしまったんだ」

主人公が最後の最後にした選択。それは、大切にしたい自分、本当の自分を選ぶことでもあった。
あらゆる犠牲をものともせず、人間としての真実を選び取った彼の決断は、観客の涙を誘わずにおかない。
『ショーシャンクの空に』『グルーンマイル』に並ぶ、フランク・ダラボンの奇跡と感動の3部作が、ここに完結したといえるだろう。

ストーリー



1951年のハリウッド。新進脚本家のピーター・アプルトン(ジム・キャリー)は、デビュー作の『サハラの海賊』が、ジョン・ヒューストン監督の『アフリカの女王』とともにチャイニーズ・シアターで上映されることになり、幸福の絶頂にあった。しかし、運命は突然暗転する。おりしもハリウッドに赤狩りの嵐が吹き荒れる中、非米活動委員会から突然共産主義者と名指しされ、審問会に呼び出されたのだ。
「これで僕のキャリアもおしまいだ」。がっくりきたアプルトンは車に飛び乗り、夜通し西海岸を走らせる。途中で事故を起こして川に転落。見知らぬ海岸に打ち寄せられた彼を助けてくれた老人は、近くの田舎町ローソンの住人だった。老人に連れられてローソンの町に足を踏み入れたピーターは、大いなる戸惑いと不安にさいなまれる。ローソンの町人は、全員が彼のことを知っていた。しかし、彼には自分が誰なのかわからない。事故のショックですべての記憶を失ってしまったのだ。
「ルーク!よく戻った。生きていると信じていた、わが息子よ!」。涙ながらにピーターを抱きしめる老人ハリー・トリンブル(マーティン・ランドー)。ハリーの説明によると、ピーターは、第二次世界大戦に出征し、1944年以来行方不明になっている彼の息子ルークそのものだというのだ。
戦場で自らの命を顧みずに8名の命を救って名誉勲章を受け、その後消息を断った町の英雄ルーク。ローソンの町は、第二次世界大戦で62人の若者を失っていた。たぶん死んだのだろうと思われ、墓も作られた彼が戻ってきたことは、悲しみから立ち直れず、時間が止まったようになっていたローソンの町に希望を与える奇跡だったのだ。
 ルークの父ハリーはかつて、「マジェスティック」という映画館を経営していた。今は見る影もなく荒れ果てたその映画館を、かつてルークはこよなく愛していたという。ルークを失った悲しみから、映画館を閉めてしまったハリーだが、最愛の息子が戻ってきたことで映画館を再建しようと決意する。
ルークが戻ってきたという知らせを聞いて、弁護士になるために都会で学んでいるアデル(ローリー・ホールデン)がローソンに帰郷する。美しく聡明で、町じゅうの男たちの憧れの的のアデルは、かつてルークの恋人だった。二人は戦争が終わったら結婚しようと約束していたのだ。ルークが生きて帰ってきたことに感激するアデル。
心優しく魅力的な彼女に心惹かれるピーター。しかし、依然として記憶は戻らず、ルークだった頃のことも、脚本家ピーターだった頃のことも、一切思い出せない。
ハリーやアデルをはじめ、町の人たちの温かい気持ちに触れ、次第に自分がルークであることに馴染んでいくピーター。やがて彼は映画館の再建に乗り出す。町じゅうの人たちが一致協力して、ついに「マジェスティック」は再建され、昔の輝きを取り戻す。町にも活気が戻り、ピーターは記憶が戻らなくても、この町で生きて行こうと心に決めていた。
しかしその矢先、思いがけない事件が起こる。それは、自分が誰かさえわからないピーターを、否応なしに“過去”に引き戻す出来事だった・・・・・・!

スタッフ

監督・製作:フランク・ダラボン
脚本・共同製作:マイケル・スローン
製作総指揮:ジム・ベンケ
撮影:デイビッド・タターソール, B.S.C.
美術:グレゴリー・メルトン
編集:ジム・ペイジ
衣装:キャリン・ワーグナー
音楽:マーク・アイシャム

キャスト

ピート、ルーク:ジム・キャリー
ハリー・トリンブル:マーティン・ランドー
アデル・スタントン:ローリー・ホールデン
スタントン医師:デイビッド・オグデン・スティアーズ
スタン・ケラー:ジェイムズ・ホイットモア
アーニー・コール:ジェフリー・デマン
ケビン・バナマン:ロン・リフキン
ドイル議員:ハル・ホルブルック
エルビン・クライド院内顧問:ボブ・バラバン
セシル・コールマン保安官:ブレント・ブリスコー
エメット・スミス:ゲリー・ブラック
アイリーン・ターウィリガー:スーザン・ウィリス
メイベル:キャサリーン・デント
ボブ・レファート:カール・ベリー
カール・レファート:ブライアン・ホウ
エイブリー・ワイアット:チェルシー・ロス
スペンサー・ワイアット:マット・G・ウィーンズ
サンドラ・シンクレア:アマンダ・デトマー
レオ・クーベルスキー:アレン・ガーフィールド

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