原題:THE BUNKER

大迫力の戦争アクションと戦慄のサスペンス・ショッカーが ここに完全融合 そこは、その時——狂気と絶望に包囲された!!

2001年/イギリス/88min 発売:マイピック・販売:インターフィルム(税抜:16,000)

2002年1月25日ビデオ発売&レンタル開始

(C)MILLENNINM PICTURES.PLC.2000

サブ題名 巨大地下要塞

解説


大迫力の戦争アクションの要素に、戦慄のサスペンス・ショッカーをプラス!『フロム・ダスク・ティル・ドーン』シリーズで確立されたノンストップ・アクション・ホラーの世界をシリアスに、そしてリアルに描いた第一級作品!!『スナッチ』のジェイソン・フレミング、『ロック,ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のアンドリュー・ティアナン他、英国実力派俳優陣が総出演。監督は現在ハリウッドに活躍の拠点を置く若き俊才ロブ・グリーン。当時の関係者の証言を元に完全再現された巨大地下要塞のセットと、まさに戦場にいるかのような大迫力の戦闘シーン!!全ての謎が暴かれた時の衝撃度は驚愕の一言!

【チェック・ポイント!】

 「おまえが深遠を覗き込むなら、深遠もまあたおまえを覗きかえす…」、有名な『アビス』…じゃなくて、原点はニーチェの言葉で幕を開ける本作は、戦争という極限状況下に超自然要素がミックスされたイギリス映画だ。
 大戦末期、連合軍の攻撃にあい敗走してきた7人のドイツ兵。どうやら彼らは、以前にもある修羅場で一緒になったことがあるらしい。これは偶然なのだろうか。7人が逃げ込んだ先は、老人と少年という二人の予備兵が守ってきた掩体壕。外にはアメリカ兵が潜んでいるらしく、増援も来ない。絶望的な状況の中、退路を求める七人は少年兵から掩体壕の地下深くから続く中世に掘られたらしいトンネルのことを聞かされるのだが、そこには恐るべき何かが潜んでいた。
 この手の作品の先達としては、フレッド・ポール・ウィルソン原作をマイケル・マンがこりまくりの映像(なんだけど、悪の存在ラサロムの造形はイマイチ)とタンジェリンドリームの音楽で映像化した『ザ・キープ』(83)が有名だが、本作にはラサロムのような具体的な悪の存在は描かれない。魔女狩りの時代から忌まわしき不浄の地であったトンネルは、時には人の望むものを出現させ、また時には人の思い出したくない過去を思い出させる禁断の場所。さしずめ、ストルガツキー兄弟のSF『ストーカー』に登場するゾーンのようなものなのか?。冒頭のリアルな戦闘場面を経て逃れついた7人は、そこで戦場で体験した忌まわしき過去を蘇らせられ、狂気に陥り一人一人命を落としていく。冒頭の戦闘シーンのみならず、このトンネル内での過程の描き方もなかなかリアルで渋いのだが、逆に言えば娯楽作品として見ると、トンネル内の存在の正体や7人の背負った十字架に関しての説明があまりなされていないため、カタルシスにはちょっと欠ける印象を受ける。全部を説明しろというわけではないのだけど、もう一味か二味加えれば、大傑作になり得たと思われるだけに、ちょっと惜しい感じだ。
(殿井君人)

ストーリー


爆発と銃弾の中で、兵士達は本当の地獄を見た!!

第二次大戦末期の1944年、クリスマス・イブ。連合軍の攻撃を受け、撤退を余儀なくされたドイツ軍小隊は、命からがら孤立した巨大な地下要塞に逃げ込んだ。兵士は皆傷つき、死と背中併せという強迫観念から、自暴自棄に陥っていた。「しかし何とか生き延びなければならない!」最後の力を振り絞り、退路を求め地下要塞を進む。そして彼らは、その最深部にさらなる暗闇に包まれた異様な迷宮を発見する。しかし、そこは、過去に起こった想像を絶する真実が封印された場所だった!!
戦争…それは人間が人間を殺すことが正義であるという極限世界。そこで生まれた歪んだ正義が導いた絶望的恐怖とは?
ついに本当の悪夢が、その幕を開ける。

スタッフ

監督:ロブ・グリーン
脚本:クライヴ・ドーソン
製作総指揮:ジョージ・マーシャル
製作:ダニエル・フィガロ
撮影:ジョン・バルデュー
音楽:ラッセル・クアリー
特殊効果:ケン・ライリー

キャスト

ジェイソン・フレミング『スナッチ』
チャーリー・ブアマン『エメラルド・フォレスト』
ジャック・ダベンポート『リプリー』
クリストファー・フェアバンク『エイリアン3』『フィフス・エレメント』
サイモン・クーンツ『フォー・ウェディング』『007/ゴールデン・アイ』
アンドリュー・ディアナン『ロック,ストック&スモーキング・バレルズ』

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