原題:THE COLOR OF LIFE

世界が認めた現代アート界の異才、石橋義正 驚愕の新感覚ヴィジュアル・エンタテインメントが、遂に映画になって日本上陸!!

2001年/日本/カラー/スタンダード/ステレオ/88分 配給:エス・エス・エム

2002年09月26日よりビデオ発売&レンタル開始 2002年3月22日より春休みシネクイントにてロードショー公開

(C)Vermilion Pleasure Night 2001 Japan

公開初日 2002/03/22

配給会社名 0269

公開日メモ バラエティ番組「バミリオン・プレジャー・ナイト」から生まれた映像大作「フ^コン・ファミリー」。”life"をテーマに劇場作品として誕生

解説


すでに国際的に幅広く活躍する現代アート界の異才、石橋義正の映像作品は、NYのMOMAやパリのポンピドゥ・センターを筆頭に、各国の美術館で絶大な人気を博しています。自ら監督・製作した映画『狂わせたいの』は、爆発的な動員数を招き、第8回日本プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。そして、’OO年にTVで制作した460分に及ふ伝説的な映像大作『バミリオン・プレシャーナイト』は、放映されるやいなや、若者層を中心にマスコミをも席巻。“ポップなのにアヴァンギャルド、ファッショナブルでナンセンス、しかもエロティックなバラエティ・エンタテインメント”として、誰もが、今までこんな映像番組は見たことがないと感服するほどの大ムーブメントとなりました。なかでも、海外向けに短篇映画として発表した『フーコン・ファミリー』は、春のNYを皮切りにモントリオール、ベルリン、ロカルノ、ストックホルム、ハワイなど、年末までに世界12もの映画祭から上映申し込みが殺封。審査員特別賞を受賞するだけでなく、パンフレットの表紙やポスターになるほどの人気です。映画祭審査員のなかには、このフーコンのVHSを自宅に持ち帰り、ホームパーティ時にはゲストに何度も見せるほどの気に入りようだとか。こうした海外の熱狂から、満を持してスクリーンに登場するのが、LIFEというテーマの本作品です。

炸裂する映像パワーの洪水!
セクシーな美女はもちろんのこと、マネキン、ゾンビ、エイリアンなどの特異な登場人物が、あなたを異次元へと誘います。映像の未来はここにあると、あなたはきっと体感するでしょう!!

『バミリオン・プレジャー・ナイト』とは?

「今まで誰も見たことがないスタイルのものを」と、石橋義一がか21世紀の映像時代の幕開けにふさわしい、約460分におよふ映像制作にとりかかったのは、99年の夏のこと。“現代の多様なライフ・スタイルに見合った、大人向けのエンタテインメント”をコンセプトに、音楽/ファッション/アート/ブラック・ユーモアなどの要素を満載させた新しい形の映像プロジェクトか開始された。

●約9ヶ月の制竹準備期間を経て、まず、TVメディア用に、00年の7月よりTV東京、TV大阪で毎週日曜(大阪は土曜日)の25分の深夜番組として放映は始まった。01年”にはTV愛知だけでなく、スカイパーフェクTVにて放映されている。
●「バミリオン」とは、朱色である。それは、クールでありながら、牛命力のある力強さを象徴している。さらに語感もそのイメージにぴったりあてはまるということで、タイトルの頭につけられた。
●この映像作品が、他と違うのは、多角的なメティアに対応できるソフト・コンテンツでもあることだ。TV番組だけでなく、01年4月から、全5巻のDVDが順次発売。TVには収めきれなかったれ作品も含め、新たに石橋監督自らが再編集し、その完成度の高さは、他の映像作家の追随を許さないものである。発売されるやいなや、若者に人気のある渋谷のレコード店などでは、数あるハリウットの大作映画を押し退けて、常に2位のセールスをキープ。
●また、バミリオンの魅力のひとつである音楽は、CDとしてO1年4月に発売。以来、コンスタントに売れ続け、他のTV番組などの挿入音楽としてもたびたび使用されている。
●現代アート界で注目の束芋やカワイオカムラ、カネショウなど、さまざまなアーティストによる映像作品も紹介するバミリオンは、新しい映像作家やファッション、キャラクターやヴィジュアル・ガールなど、流行発信の源でもある。
●海外では、バミリオンでも人気の高かった『フーコン・ファミリー』が、35ミリの短篇映画になって、01年春に登場。MOMAでのNY映画祭のワールドプレミアを果たすだけてなく、映曲祭ポスターやパンフレットの表紙を飾るほどの大歓迎を受けた。このNYの熱狂はアメリカのプレスから、瞬く間に世界のプレスそして各国映繭祭での上映へと飛び火し、一気にフーコン・フィーバーか過熱する。わずか半年間で、12もの世界の映画祭で上映され、カナダのモントリオールで開かれたファンタジア映画祭では、グラウンド・ブレイカーズ賞のブロンス賞(最も芸術的に革新的な映像に与えられる)、またスイスのシネマ・トゥ・エクラン映画祭では、TVシリーズ部門の国際部門で審査員特別賞を受賞した。
●石橋義正が“日本映画界のニューウェイブの象徴”と世界が注目するきっかけになったのが、この「バミリオン・プレジャー・ナイト」なのである。次世代の文化は、ここから始まる。

ストーリー

theme 1 Family 家族

『フーコン・ファミリー「引っ越してきた」』
(TV放映中も最も人気の高かったマネキン家族のシュールな短編ドラマ)
日本に引っ越してきたフーコン・ファミリー。一人息子のマイキーは、早速犬を飼いたいとパパとママにねだる。遊園地行きもねだったマイキーだったが、暖炉の火が移って火だるまに。

『ゾンビ・ファミリー「ゾンビのこっくりさん」』
(生粋のゾンビの母と娘2人からなる女系家族のハイテンション・ストーリー)
死期が迫る母親に、親思いの娘たちがこっくりさんに占ってもらえばと提案する。こっくりさんが百発百中なのを知ったゾンビの母は、ギャンブルに利用しようと考えた。

『フーコン・ファミリー「マイキーの誘拐」』
マイキーの姿が消えたある午後。誘拐されたのかもしれないと心配するパパとママに、犯人からの電話が。マイキーは無事に戻れるのか。

『唄う6人の女「まな板」』
(ちょっとレトロな、懐かしい香りが漂う異色の和風ミュージカル)
ひとつ屋根の下で暮らす6人の女達。
まな板と包丁のリズムに乗って、各々がひたすら、家事をし続ける姿が歌と踊りで描かれていく。

『フーコン・ファミリー「パパの浮気」』
日本人の美女と浮気しているパパ。朝帰りのパパに、ママはパパの行動を問いただす。「浮気をしたら殺す」というママに、パパは、しらばっくれ続ける。

theme 2 Eating 食

『ミッドナイト・クッキング「解剖学」』
(決して料理をしない、ブラックなテイスト溢れる料理教室)
人体を食材として分析する料理のお姉さん。このお姉さんは様々なコンプレックスがあるようだ。

『主婦マニア』
(料理に執着する主婦の、日常生活の些細な出来事。主婦賛歌のハイテンション映像)
玉ネギに執着するある主婦が、転がる玉ネギを追いかけて空中を舞う。主婦の毎日は戦いなのである。

『フーコン・ファミリー「憑かれたマイキー」』
ある朝、食卓についたマイキーの様子が変だった。声も顔つきも違うマイキーは、パパとママにどんどん悪態をつきはじめる。悪魔に憑かれたマイキーが暴言を吐き続ける異色作。

『ミッドナイト・クッキング「肉じゃが・焼きそば編」』
「肉じゃが」「焼そば」「カルボナーラ」の作り方をコテコテのオリジナル演歌にのせて説明する、女性演歌歌手的料理の先生2人。石川さゆり風味〜北島三郎風味〜八代亜紀風味と展開。

theme 3 Anger and Fear 怒りと恐れ

『フーコン・ファミリー「夫婦喧嘩」
ある日、パパとママはマイキーの将来のことで喧嘩になった。取っ組み合い、罵りあう夫婦喧嘩を見たマイキーは、異常に喜ぶ。

『スターシップ・レジデンス「アメーバ」』
(2階建てのアパート型宇宙船で旅するスターシップ・レジデンス号。1階には凶暴でセクシーな女性エイリアン3人、2階には気弱ななオタクのエイリアンのトシオが各々の日常を過ごす)
アイドル・エイリアンのバ二ラ嬢が歌う80年代歌謡曲「渚の家系図」にのって、伝染性ウィルスを持ったアメーバが、トシオを襲う。

『The Rule』
美術作家カネショウによる、ひたすら、あやまりながらキップを切る下心満点の警官と、一旦不停止仰のナイスバディ・ナツミのラップ・アニメーション。

『フーコンファミリー「ドライブへ行こう」』
ドライブにでかけたハッピーな3人。調子にのってパパとマイキーの首が飛ぶ。

『ヘッドレス「King of Realism」』
(美術作家力ワイオカムラによる映像作品。頭だけのレスラーの格闘技シリーズ)
ある男(King of Realism THE MAN)はひたすら自分の道を突き進む普通の人。リングの上でも彼は、ただ普通の人である。

theme 4 Love 愛

『DR.フェロー「注射はお尻に」』
セクシーな美人看護婦2人が手にするものは、いつも注射器。注射器はいつもお尻に刺すものだ。お尻に刺さないならば、注射はしないでほしい。

『スターシップ・レシテンス「悩みの相談室」』
恋に悩むエイリアン、トシオに、宇宙相談室のカウンセラーは光線銃をぶっはなし続ける。

『ゾンビ・ファミリー「ゾンビの誕生日」』
おかあさんの誕生日、娘たちは豪華なマッサージ機を母にプレゼントする。あまりの気持ちよさに悶絶する母は、それでも娘達の頭を斧で叩き割るのだ。

『キャッシーズ ハウス「サムデイ」』
人形が、人間になることを夢見て歌う幸せいっぱいのお話。のような気もするし、だれがこの人形て遊んでいるのか、怖い気もする異色ミュージカル。

『フーコン・ファミリー「引越していった」』
日本から引越しをすることになったフーコン家。でもマイキーは、置き去りになってしまう。家族愛が締めくくるフーコン・ファミリーの完結篇。

スタッフ

監督・脚本・撮影・編集・音楽監督:石橋義正
企画:横澤彪
製作:泉正隆(エス・エス・エム)、蔭山茂樹(ゼティマ)、吉田雅尋(メディアファクトリー)、石橋義正(石橋プロダクション)
プロデューサー:中西陽子(石橋プロダクション)、黒沢美津子(エス・エス・エム)、菊池美世志(フィルムメイカーズ)
映画版製作協力:フィルムメイカーズ
映画版ラインプロデューサー:甲斐路直、覚野公一
プロダクション・プロジェクター:江村耕市'
ヴィジュアルプロジェクター&グラフィックデザイナー:船引亜樹
アートディレクター&グラフィックデザイナー:片山宏明
サウンドデザイナー:吹田哲二郎
写真:田中マサアキ
「フーコン・ファミリー(第一話を除く)」「ゾンビのこっくりさん」
脚本:佐藤佐吉
アシスタント・ディレクター:田村圭史郎
プロダクション・スタッフ:北岡まき、米谷里葉
ヴィジュアル・アシスタント:立川晋輔
ヘアメイク:岡本走史、中野泰子、南辻光宏、小沼みどり
スタイリスト:オペラ/天野恭子・梁英順、MIX/野田さよみ、宮本まさ江
特殊メイク:山口大介
美術制作:ミュー、安井健二、高木義隆、富岡淳
美術装飾:牧野あずさ、杉坂隆志
アニメーション:「The Rule」カネショウ
映像作品:「Head Wrest」カワイオカムラ
「スターシップ・レジデンス」「Dr.フェロー」
衣裳デザイン:クライムレベル/小松昇平
ダンス振付:YOSSAN、石橋義正
音楽:石橋義正、山田晃司、吹田哲二郎、生駒祐子、佐武徹、口垣内八洲彦
   MAMA!MILK「風船」(アルバム『アバンダン・アバンダン』より/NRP Records)
現像:IMAGICA
製作:エス・エス・エム、ゼティマ、メディアファクトリー
   石橋プロダクション、テレビ東京
配給:エス・エス・エム

キャスト

出演

ANN
片桐華子
篠原麻希子
RIO
河原あや
藤田佳代子
桑原里佳
神崎リカ
高野佳代子
生駒祐子
平田知恵
Ivo Virgilio
高野志穂
山田理加
高橋優希
Romeo Deer
明代
鈴木晋介
Natalia Tretkova

声の出演

馬嶋千佳子
表ウララ
多々納斉

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