原題:eX-Driver the movie

藤島康介が企画・原案・キャラクター原案を手掛けるオリジナルアニメーション 待望の映画化! 衝撃のエキゾーストが銀幕<エクストラゾーン>に響きわたる! Drive a justice! 熱い走りは世界を駆ける!

2002年/日本/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR/上映時間 約63分 配給:日活

2002年10月25日よりDVD発売開始 2002年4月20日よりシネリーブル池袋ほか全国ロードショー公開

(c)2002 藤島康介・exd・BV/D・G・A

公開初日 2002/04/20

配給会社名 0006

公開日メモ エクスドライバー・走一、理沙、ローナのその後の活躍を、OVAシリーズでは見られなっかたスケール感&臨場感で描くエンターテインメント大作!

解説



OVA(オリジナル・アニメ・ビデオ)から映画へ至る全ての大ヒットアニメ作品が通ったサーキットロード、今「エクスドライバー」は、そのファーストグリッドへ!
アニメというフィールドで、車を気持ちがよくなるまで走らせてみたい。そんな熱い思いを抱いた、四輪と二輪が好きなスタッフが集まり生み出した、”走り”をメインにした前代未聞のアニメーション。
それが「エクスドライバー」だ。
 企画・原案・キャラクター原案は、車好きとしても有名な「ああっ女神さまっ」「逮捕しちゃうぞ」の原作漫画家・藤島康介。「エクスドライバー」は、彼がアニメーションだけのために、初めて企画・原案・キャラクター原案を提供した作品だ。監督は「真ゲッターロボ 地球最後の日」などの、スピード感溢れる画面作りで定評がある川越淳(劇場版スーパーバイザー)。声優は人気よりもキャラクター性が重視され、主題歌には、アニメソングのなんたるかを熟知した熱き夢のユニットJAM Projectが決定した。
 シリーズ第1巻の発売は2000年7月。藤島作品には珍しい未来社会を舞台に、車と人の関わりを真正面から捕らえた設定と物語、そしてスタッフの情熱は、早くから多くのファンを生み、シリーズの発売累計が20万本を越える大ヒットシリーズへと成長する。そして、2001年9月、OVAシリーズの最終話「THE LAST MILE」の巻末に”映画化決定”の文字が踊った。
 OVAから映画へ展開したアニメ作品。その代表格はなんといっても「機動警察パトレイバー」だ。
オリジナル・アニメとして誕生、ビデオとして発売された「パトレイバー」は、後にTVシリーズ化され、映画が公開されるとアニメファンを越えたムーブメントを巻き起こした。他にもOVAから映画へ展開した作品として、「天地無用!」「ブラックジャック」「ロードス島戦記」などがあるが、その全てがメガヒット作品であり、アニメ史に残る人気作品となっている。また、ここ5年にOVA作品が映画化されたアニメは、「逮捕しちゃうぞ」(1999年)、「ああっ女神さまっ」(2000年)、そして「サクラ大戦」(2001年)のわずか3本。その全てが藤島作品であり、メガヒットを記録しているのは記憶に新しい。
 映画化に伴い、スタッフは、実績を伴った経験とチャレンジ、2つの柱をもって制作をスタートさせた。
 まずは、OVAシリーズでも好評だった実車からサンプリングしたサウンドの採用。多くのアニメ作品では、その手間と他のSEとのバランスから、実際に存在する音ではなく、擬似的に作り出された音を車やバイクの走行音として使用するケースがある。しかし、「エクスドライバー the Movie」では、AIカーとの差別化だけでなく、実在する車の存在感を重視。世界になだたる名車からサンプリングしたエンジン音、エキゾースト音を使用している。
 その反面、OVAシリーズでは手書きだったカーアクションを劇場版では全てCGで描くことになった。OVAのスタートからわずか2年弱、そのクオリティが納得できるレベルになったからこその採用だが、やはり、キャラクターだけは描き手の気持ちが真っ直ぐに表現できる”手書き”をそのままキープしている。「エクスドライバー the Movie」の西森監督は、「エクスドライバーの世界における”華”といえる車に、CGという肥料を与え、大切に育て、美しく咲かせたい」と、そのポジティブチャレンジを表現する。アニメーターが動かすキャラクターとコンピュータによるカーアクション。そのコラボレーションも、今作品の楽しみのひとつになるだろう。
 本物の音が作る臨場感と、「頭文字D」とは全く違う側面を持ったハイクオリティなCG映像。巨大なスクリーンと劇場というスペースだからこそ生まれる迫力。OVAシリーズを遥かに凌ぐ体感が、今、エクストラゾーンを走り抜ける!

ストーリー





 「エクスドライバーズレース世界大会」。その国内予選を勝ち抜いた走一・理沙・ローナの3人は、その本戦に出場するため、3台の愛車と共にアメリカへ旅立った。栄光ある日本代表。しかし、アメリカに到着した3人を待っていたのは、ロサンゼルス市警での宿泊。じつは、到着早々目撃した暴走AIカーを追跡、停止させたものの、右ハンドル車の走行を認めていないカリフォルニア州法に触れ、一晩中取り調べを受けてしまったのだ。誤解は解けたものの、不満だらけの走一と理沙。
 しかし、そんな不満を忘れてしまうほどの事件が起きた。決勝レース前夜に開催されたパーティ、その席上で聞いてしまった、アメリカ代表チームスポンサーの娘・アンジェラの失踪。じつは、昨日走一たちが停止させた暴走AIカーに乗っていたのがアンジェラで、そのAIカーを調べたローナによると、AIカーには暴走プログラムが組み込まれた裏ロムが仕掛けられていたのだ。もしかしたら…。アンジェラの身の危険を察した走一たちは、急ぎアンジェラの捜索を開始する。
 人気のないはずのサーキットで、不審な人影を見つけた走一に無人のクリーニングカーが襲いかかる。一瞬のうちに燃え上がるサーキット。そして、その不審者に追いつき、取り押さえた走一に新たな衝撃が走る。その不審者、明日開催される「エクスドライバーズレース世界大会」を中止に追い込んだその犯人こそ、走一がその身を心配していたアンジェラだったのだ。呆然となる走一。
しかしその瞬間、二人は謎の男達に囚われてしまう。
 気付くと、そこは中国代表チームのスポンサーが経営するチェーン店の倉庫だった。監禁され、しだいに心を許すようになったアンジェラから、走一は一連の事件に関わる真相を聞かされる。
「エクスドライバーズレース世界大会」の裏側で行なわれつつある巨大な非合法ギャンブルの存在。その中心人物となっている父親の犯罪行為を止めようと、故意に起こしたAIカーの暴走、サーキットでの事故。しかし今、二人の命は、そんな非合法ギャンブルでの不正行為…アメリカ代表チームへの脅迫に使われようとしているのだ。
 自分達の命を守るため、アンジェラの父親を犯罪者にしないため、そして「エクスドライバーズレース世界大会」をその犯罪の舞台にさせないため。走一は、アンジェラと共に倉庫からの脱出を試みる。
 はたして、走一たちの運命は…!? 全世界が注目する「エクスドライバーズレース世界大会」は無事、開催されるのだろうか!?

スタッフ

企画・原案・キャラクター原案:藤島康介
監督:西森 章
副監督:渡邊哲哉
脚本:藤田伸三・望月武
キャラクターデザイン:伊藤岳史・浜崎賢一
メカデザイン:高倉武史
作画監督:伊藤岳史
メカ作画監督:水村良男
撮影監督:杉浦充
スーパーバイザー:川越淳
主題歌:MILK「crucial spirits」
挿入歌:遠藤正明「LET ME GO!」
美術監督:宮前光春
色彩設定:浅井聡子
音響監督:亀山俊樹
音響効果:庄司雅弘
編集:田熊純
3D制作:スタジオA−CAT
3D監督:作野賢一郎
音楽プロデューサー:井上俊次
音楽:七瀬光
エクゼクティブ・プロデューサー:川城和実・気賀純夫・加藤博
プロデューサー:湯川淳・田中渉・山東学
アニメーション・プロデューサー:南喜長
アニメーション制作:アクタス
製作:バンダイビジュアル・電通・ジェンコ・アクタス
配給:日活

キャスト

菅野走一:小林由美子
榊野理沙:長沢美樹
遠藤ローナ:浅田葉子
ケイン時岡:置鮎龍太郎
アンジェラ・ガンビーノ:沢城みゆき
リコ・ガンビーノ:津嘉山正種
ケリー:三石琴乃
デビット:高木渉
ジョー:島田敏
ラルフ:三木眞一郎
マイケル:鈴村健一
フィッツ:乃村健次
ワン:塩屋浩三
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