原題:Gloomy Sunday - Ein Lied von Liebe und Tod

歴史に封印された旋律が奏でる、或る愛の物語

1999年10月21日ドイツ初公開

1999年/ドイツ・ハンガリー/カラー/115分/SRD/ビスタサイズ/ 提供:メディアファクトリー/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ

2002年11月01日よりビデオ発売開始 2002年11月01日よりDVDセル&レンタル開始 2002年5月25日よりシャンテシネほか全国ロードショー公開

公開初日 2002/05/25

配給会社名 0025

公開日メモ レコードを聴きながら自殺、1930年代、世界中でそんな現象を巻き起こした「自殺の聖歌」として、発禁処分を受けるに至った曲があった。

解説



危ういほどに美しい旋律が奏でる、或る愛の物語。
 数々の伝説に彩られ、今もなお多くの謎を残す“暗い日曜日”。その曲の誕生に隠された、激しくも切ない愛の物語を描いたのが本作である。本国ドイツでは大ヒットを記録、ババリアン映画賞でも最優秀監督賞・最優秀撮影賞の二冠に輝いた他、韓国、ニュージーランドでも半年以上に渡る異例のロングランを記録した。
 第二次大戦前夜のブダペスト。レストランの経営者、その麗しき恋人、店の名も無きピアノ弾きの三人は、愛を共有し合う不思議な関係を保っていた。しかし、ピアノ弾きが“暗い日曜日”を作曲したことから、運命の歯車が狂い始める。生きること、愛することが簡単ではなかった時代、危ういほどに美しい旋律は『真実』までも葬り去ろうとしていた…。
 アラディ役は『カストラート』で知られるイタリアの美形スター、ステファノ・ディオニジ。イロナには、ハンガリー映画界の演技派女優エリカ・マロジャーン。『ラン・ローラ・ラン』のヨアヒム・クロールがイロナの恋人でアラディのよき友となるラズロを演じ、ドイツ映画賞主演男優賞候補になっている。
 原作は1988年のニッタ・バルコウの小説。監督はドキュメンタリー映画界で数々の国際賞に輝いたロルフ・シューベル。撮影は『大理石の男』『トリコロール/白の愛』の名手エドヴァルド・クオシンスキが担当している。

ストーリー



激動の時代−−曲に導かれ、運命を翻弄される三人の男女
1930年代末、ブダペストに一軒のレストランがオーブンした。レストランを支えるのは、オーナーのラズロ(ヨアヒム・クロール)と彼の若く美しい恋人イロナ・ヴァルナイ(エリカ・マロジャーン)。あるとき、二人は名も無きピアノ弾きアラディ・アンドラーシュ(ステファノ・ディオニジ)を店に雇い入れる。やがて、イロナとアラディは惹かれ合うようになるが、三人が選んだのは、決別ではなく愛の共有だった。
 イロナの誕生日、アラディはプレゼントの代わりに自作の曲“暗い日曜日”を捧げる。危ういほどに美しい旋律を持つその曲は、ラズロの力添えでレコード化され世界中で大ヒットを遂げるが、レコードを聴きながら自殺するものが後を絶たず、「自殺の聖歌」という烙印を押されることに。
一方、レストランにはかつての常連客がナチス将校となって現れる。真偽と愛憎が交錯するなか、歌の背負った宿命に導かれるように、三人の運命は翻弄されていく…。

スタッフ

監督・脚本:ロルフ・シューベル
原作:ニック・バルコウ『暗い日曜日』
製作:リチャード・ショップス
脚本:ルース・トーマ、ロルフ・シューベル
撮影:エドヴァルド・クオシンスキ
編集:アーシュラ・ホフ
音楽:デトレフ・ピーターソン、ラズロ・セレス

キャスト

エリカ・マロジャーン
ステファノ・ディオニジ
ヨアヒム・クロール
ベン・ベッカー 

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