原題:Equilibrium

2002年12月6日アメリカ初公開

2002年/アメリカ/カラー/107分/DTS / Dolby Digital / SDDS 配給:アミューズピクチャーズ

2003年10月24日よりDVD発売&レンタル開始 2003年10月24日ビデオレンタル開始 2003年3月29日より渋谷東急3ほかロードショー公開

公開初日 2003/03/29

配給会社名 0008

解説


スクリーンを切り裂く究極の武術ガン=カタ〈GUN=KATA〉!

銃を構える多くの敵の前に平然と姿をさらし、相手の弾丸をぎりぎりでかわしつつ、たちどころに敵の生命を絶つ——21世紀のアクション・シーンをリードする斬新な戦闘スタイル ガン=カタがここに登場する。

銃撃戦の統計学的分析をもとに敵の死角に身を置き、瞬時に相手を倒すそれは、剣道.空手を始めとする。東洋武術と銃の技術を融合させた無敵の“型”である。剣道のように両手に銃を構え、優雅かつダイナミズム溢れる所作で引き金を弾く。考案したのは、日本の時代劇をこよなく愛するカート・ウィマー。彼は、香港アクションの派手な銃撃戦が実は敵を倒すには不確実であることを見抜き、そこに武道の型と科学的確率を持ち込むことを思い立った。
ウィマーは空手の黒帯であるジム・ビッカーズの協力のもと、現実的なスタイルに仕立てあげた。未だかつてみたこともないような、スピーディでバワフルな動き。その全容はこの作品で明らかになる。そう、これがガン=カタクションの記念すべき第1弾なのだ。

ガン=カタ<GUN=KATA>は完璧に練りこまれた未来世界で炸裂する!

21世紀初頭に勃発した第3次世界大戦後の世界。生きのびた指導者たちは戦争や犯罪の根源は人間の感情にあると悟り、絶対的な警察国家を設立。庶民に強烈な精神安定剤プロジウムを服用させ、感情を喚起するあらゆるものを奪いとった。違反するものは有無を言わさず死刑となる絶対主義世界…… 映画はガン=カタの達人であり、国家の尖兵として感情を持つもの(反乱者)を取り締まってきたクラリック(聖職者)、ジョン・プレストンの自由を求める戦いの軌跡をスリリングに浮かび上がらせる。
圧倒的なアクションに彩られた知的なストーリー。そこには現在に対する風刺と人間というものの洞察力に満ち溢れ、なにより崇高なヒロイズムが香り立つ。脚本・監督のカート・ウィマーの才能がいかんなく映像に焼き付けられている。『トーマス・クラウン・アフェアー』をはじめ、ハリウッドで12年以上脚本に関わってきたウィマーは、長年温めてきたこの脚本で自らの監督デビューを遂げた。古今のSF作品に耽溺してきた彼の疾走する語り口は、みるものに強烈なカタルシスを与えてくれる。

新鮮なキャスト、充実のスタッフ。

孤高の戦士プレストンを演じるのは『太陽の帝国』の主役に抜擢され、最近では『アメリカン・サイコ』で精悍・ハンサムな演技派として再注目されているクリスチャン・ベール。この役を引き受けるにあたって、剣道、柔道、空手の特訓を課すと同時に肉体をさらにシェイプアップ。過激なアクションを見事にこなしている。
戦士の心を揺さぶる反乱者の女性に起用されたのは、『奇跡の海』や『レッド・ドラゴン』などで知られるエミリー・ワトソン。実は大のSFファンという彼女は、さらりとジャンヌ・ダルク的キャラクターを演じてみせる。
共演陣もすばらしい。テレビシリーズ『アリー・myラブ』で人気のテイ・ディッグズが主人公を監視する同僚を熱演。彼は『TATARI タタリ』にも出演していたが、03年公開予定の『シカゴ』の演技でも注目される。
この他『アルマゲドン』のウィリアム・フィッチナー、『ブレイブハート』のアンガス・マクファーデンに加えて、『ロード・オブ・ザ・リング』で日本にもファンを増やしたショーン・ビーンと『ギャング・オブ・ニューヨーク』のベテラン、デヴィッド・ヘミングスもゲスト出演。まさにみごとなキャスティングである。
ウィマーを支えるスタッフは、ベテランで固められている。ベルリンでロケーションを刊行。陰影に富んだ映像をもたらした撮影は『シャーロット・グレイ』のディオン・ビーブ、未来世界の意匠を斬新につくりだしたプロダクション・デザインは『ランボー』『13ウォーリアーズ』のウルフ・クローガー。衣装は『シャンハイ・ヌーン』のジョセフ・ポロ。音楽は『K−19』のクラウス・バデルト。また視覚効果スーパバイザーには『トータル・リコール』でオスカーを手にしたティム・マクガバン、特殊効果には『スターリングラード』のユーリ・ネフゼルがそれぞれ担当している。
これぞSF/ ガン=カタ<GUN=KATA>アクションの金字塔だ!

ストーリー



21世紀に起きた第三次世界大戦の結果、世界は廃墟と化した。わずかに生き残った人類は、戦争を防ぐために何をすべきかを考えた末、究極の選択をする。それは、残虐性の根絶と感情を抹殺することだった。
欲望や情熱、怒り、恐怖、希望といったすべての感情を鈍らせることで社会混乱を抑止し、人々の心の平衡を保ち、平和を維持する。そのために、精神に作用するプロ時生むと呼ばれる薬を毎日注射することが国民に義務付けられた。また、感情の発露を促すとされる絵画や映画、詩集、音楽は禁じられ、持っているだけで処罰の対象となった。
今日もまた、古い家でモナ・リザを含んだ絵画を護ろうとしてた反乱者〈レジスタンス〉が、警察の襲撃を受ける。先頭にたつジョン・プレストン(クリスチャン・ベール)ハ」クラリック(聖職者)の称号を持ち、しかも銃を用いて狭い空間で行われる武道ガン=カタ〈GUN=KATA〉の達人。殺人マシンとしての畏敬の念を寄せられる存在だった。彼は無法者の群れに単身飛び込んでいく。暗闇でも彼の研ぎ澄まされた感覚は、確実に敵の姿を捉え、打ち倒していく。プレストンの活躍で一味は発見された美術品と共に消滅した。副総裁デュポン(アンガス・マクファーデン)も、彼の仕事ぶりを高く評価していた。
仕事を終えたプレストンは、相棒のパートリッジ(ショーン・ビーン)が一冊の詩集を持っていることの気づいた。彼の行動を調べたプレストンは、彼が毎晩のように廃墟へ出かけていくことを知る。違反行為を知ったプレストンは、当然のようにパートリッジに銃を向けた。後任には、野心家のブラント(デイ・ディッグズ)が配属されることになった。
ブレストンの妻は4年前に感情規制違反で火刑に処されていたため、自宅にはクラリックスに憧れる息子と娘だけがいる。パートリッジのことから妻のことを思い起こしたプレストンは、プロジウムの瓶をうっかり割ってしまい、注射しないまま勤務につく。そのことは、彼の心に感情を少しづつ呼び覚ます。
そんなときに、プレストンは何年にも渡ってプロジウムを拒否してきたメアリー・オブライエン(エミリー・ワトソン)を逮捕する。彼女に「あなたの生きる目的は?」と問われたプレストンは、心のどこかにひっかかりを感じた。
そして、反乱者のアジトを捜索中に隠し部屋を発見したとき、プレストンは蓄音機のレコードに針を落とす。突然流れてきたベートーベンのシンフォニーの圧倒的な美しさに衝撃を受けて、彼は涙を抑えることができなかった。さらに、一匹の仔犬を庇って、彼は警護隊まで壊滅してしまう。
この先、彼の行き場のない感情はどこに向うのか?その殺しの技術は何のために使われるのか……。

スタッフ

監督・脚本:カート・ウィマー
製作:ヤン・デ・ポン、ルーカス・フォスター
製作総指揮:ボブ・ウェインスタイン、ハービー・ウェインスタイン、アンドリュー・ローナ
共同製作:スー・バーデン=パウエル
製作補:ニノン・タンテット
撮影:ディオン・ピーブ,A.C.S.
プロダウシヨン・デサイン:ウルフ・クローガー
編集:トム・ウルフ,A.C.E.、ウィリアム・イェー
衣装デザイン:ジョセフ・ポロ
ヨーロッパ人キャスティング:ルーシンダ・シソン,C.D.G.
キャスティング:ジュエル・ベストロップ
音楽:クラウス・パデルト
音楽提供:メディア・べンチャーズ
都市景観のデジタル映像製作:ハリウッド、デジタル・ファイヤーパワーINC.
スタント・コーディネート、格闘シーン演出:ジム・ビッカース
スタント・コーディネート助手:マイク・スミス、ブラッド・ボビー

キャスト

ジョン・プレストン:クリスチャン・ベール
マリー・オブライエン:エミリー・ワトソン
ブランド:デイ・ディッグス
ファーザー:ショーン・パートウィー
パートリッジ:ショーン・ビーン
ジャーゲンウィリアム・フィッチナー

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