原題:Hearts in Atlantis

2001年9月28日全米初公開

2001年/アメリカ映画/上映時間:1時間41分、6巻、2767m/シネマスコープサイズ/SRD/DTS/SDDS/ 字幕翻訳:松浦美奈/オリジナルサントラ盤:ユニバーサル クラシックス/原作:単行本・文庫 新潮社 刊/ 配給:ワーナー・ブラザース映画

2011年11月02日よりDVDリリース 2007年10月12日よりDVDリリース 2005年05月20日より特別版DVDリリース 2004年10月29日よりDVD発売開始 2002年10月04日よりビデオレンタル開始 2002年5月18日 丸の内ピカデリー2他、全国松竹・東急系にてロードショー

(c) 2001 Warner Bros. All Rights Reserved

公開初日 2002/05/18

配給会社名 0085

公開日メモ アカデミー賞にノミネートされたスコット・ヒックスが監督、アカデミー脚本賞獲得のウィリアム・ゴールドマンが脚本を手掛けた本作品は、スティーブン・キングのベストセラーを映画化したものである。

解説



数あるキングの小説の中でも、とりわけ深い精神性とエンターテイメント性をあわせ持ち、キング本人の少年時代が投影されているともいわれる小説「アトランティスのこころ」が、あのスピルバーグに「10年に1度の傑作」と絶賛された『シャイン』(アカデミー賞7部門ノミネート)のスコット・ヒックスの手により、ついに映画化された。主演は、『羊たちの沈黙』『ハンニバル』の名優アンソニー・ホプキンス。当代最高のスタッフ&キャストを得て、『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』に続く、スティーブン・キングにしか描けない、新たな[こころの奇跡]の物語が誕生した。
アンソニー・ホプキンスが演じる主人公のテッドは、その知的で物静かな外見の奥に、ある不思議な力を秘めた老人。ふらりとやってきた田舎町で、11歳の少年ボビーとその母が暮らす家の2階に下宿することになる。彼の不思議な力に気づきかけた少年に、テッドは言う。「私には、あることが見え、あることがわかる」と−−。テッドの心の奥底に眠る力。その力ゆえにテッドの運命は変わり、常人とは違う、恐るべき人生を歩むことになったのだ。父を亡くし、冷淡な母と暮らす孤独で無力な少年は、テッドとの心温まる交流を通じ、次第にその視野をより大きな世界へと向けていく。そして、テッドの力にふれた少年もまた、その運命を大きく変えてゆくことになるのだった…。
アンソニー・ホプキンスの相手役の少年を演じるのは、『15ミニッツ』をはじめ、11歳ながらこの2年で7本の映画に出演しているアントン・イェルチン。年齢の離れたテッドとの友情をはぐくみ、彼と過ごしたひと夏を境に子供から大人に移行していくボビーをナイーブに演じ、ホプキンスをして「驚くべき、並はずれた少年」と言わせしめた。脚本は、大ヒットしたキング原作の映画『ミザリー』で絶賛された、アカデミー脚色賞受賞者ウィリアム・ゴールドマンが手がけている。スティーブン・キングの作品では、日常と隣り合わせた場所で起こる奇跡が、人々の心を動かし、運命を変えていく。そこから生まれる深い感動を、最高のキャストとスタッフがスクリーンの上に実現したのが『アトランティスのこころ』。誰もが忘れかけていた“こころの力”が、涙とともによみがえる感動作だ。観る人の中に眠るアトランティスが、きっと目をさますに違いない。

ストーリー




 50歳になる写真家ボビー・ガーフィールド(デイビッド・モース)は、少年時代の友人の葬式に出るために、生まれ育った故郷の小さな町に戻ってきた。今は住む人もなく荒れ果てたかつての家を訪れ、自分の部屋の窓から外を見た時、彼の心に少年の日々があざやかに甦る。それは二度と戻ってこない11歳の夏の、奇跡の物語だった−−−。
 当時のボビー(アントン・イェルチン)は、母リズ(ホープ・デイビス)と2人で暮らしていた。父は幼い頃に亡くなり、写真でしか知らなかった。母はまだ若くて美しく、幼い息子よりも自分のことしか頭にない。11歳の誕生日を迎えた朝、母からプレゼントにもらったのは図書館の貸し出しカードだった。まわりの友達がみんな持っている自転車を、ボビーは買ってもらえずにいた。そのくせ母は、自分が着る最新流行のドレスにはいくらでもお金をつぎ込むのだった。
 そんなボビーの毎日に、一人の老人が現れた。彼の名はテッド(アンソニー・ホプキンス)。ボビーと母の住む家の2階に下宿することになった彼は、どこか謎めいた男だった。落ち着いた声でゆっくりと話し、驚くほど知的な彼は、ある日ボビーに言う。「きみに頼みたい仕事があるんだ。もしかして自転車を買えるかもしれないよ」と。ボビーは不思議に思う。自転車のことなんか、何も話していないのに……。テッドが週1ドルでボビーに与えた仕事は、目の悪くなった自分の代わりに新聞を読むこと。そして「よく周りを見て、感覚を鋭敏にしておく」ことだった。
 ボビーには2人の親友がいた。一人は野球部のスター、サリー(ウィル・ロスハー)。彼が持っている新品の高価なグローブは、ボビーの憧れだった。そして、向かいの家に住む少女キャロル(ミカ・ブーレム)。ボビーがよく自分の部屋の窓にたたずんだのは、そこからキャロルの家が見えるからだった。ボビーがキャロルとカーニバルに行く日、テッドはボビーに言う。「一生、忘れられない日になるよ」と。その日、ボビーはキャロルと観覧車の中で初めてのキスをする。
 やがてテッドの周囲に、不穏な空気が漂い始める。テッドの持つ不思議な力は、ある大きな危機を引き寄せつつあった。歳の離れたテッドと心を開きあい、かけがえのない友達になったボビーは、「野蛮で、情け容赦なく、危険なやつら」からテッドを守ろうと心に決める。しかしそれは、あまりにも危険な決心だった…!

スタッフ

監督・・・スコット・ヒックス
脚本・・・ウィリアム・ゴールドマン
製作・・・ケリー・ヘイゼン
製作総指揮・・・ブルース・バーマン、マイケル・フリン
撮影・・・ピョートル・ソボシンスキ
美術・・・バーバラ・C・リング
編集・・・ピップ・カーメル
衣装・・・ジューリー・ワイス
音楽・・・マイケル・ダナ

キャスト

アンソニー・ホプキンス
アントン・イェルチン
ホープ・デイビス
ミカ・ブーレム
デイビッド・モース
アラン・テユーディック

トム・バウアー
シーリア・ウェストン
アダム・ラフィーバー
ウィル・ロスハー
ディアドゥリ・オーコネル
ティミー・ライフスナイダー

LINK

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