原題:THE HAUNTING

ヤン・デ・ボン監督がとてつもない映画を完成させた! 今まで体験したことのない恐怖が身体中を駆け巡る! 生まれながらに呪われた運命の家がある…

1999年度作品/ドリームワークス映画提供/UIP配給/シネマスコープ DTS/SRD-EX/SDDS/SR/1時間53分

2009年04月10日よりDVDリリース 2002年1月25日DVD発売 2000年4月28日よりビデオレンタル開始 1999年10月2日より全国東宝洋画系にて公開

公開初日 1999/10/02

配給会社名 0081

解説

ヤン・デ・ボン + ILM + EXサウンド(畳み掛ける演出)(最高の視覚効果)(「エピソード1」で開発された音響システム)今世紀最強の組み合わせが挑むのは、霊現象を題材にした恐怖の世界—。
これは本当に怖い。いや、怖すぎる!!!
丘の上にたたずむ、その巨大な館は呪われていた。そして、それは生きていた…。
『スピード』『ツイスター』のヤン・デ・ボン監督が、とてつもない映画を完成させた。
その名は『ホーンティング』。この2作を手掛けた彼でなければ成し得なかった、空前のドリーム・プロジェクトだ!!これまでカー・アクション、そして脅威の竜巻と、一つの要素を迫力ある映像で徹底的に見せて来たヤン・デ・ボンが新たに挑むのは、”心霊”を題材にした身も凍る恐怖の世界…。
世紀末を目前に迎えた今、科学をもってしても未だに解明できない【超常現象】が再び脚光を浴びている。社会には、そうした題材を扱った映画や書籍で溢れ、その現象は日本に限らず、ハリウッドでも次々と関連企画が進行している。その中で、スティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスが注目したのは、最もシンプルでありながら最も恐ろしい、かつてスピルバーグ自身が『ポルターガイスト』で取り組んだ、家に取り憑く霊の物語だった。だが、過去に作られてきた作品群とは一線を画するヤン・デ・ボンのそれは、現代的な新説に基づく新たな視点と、アカデミー賞に輝く“DID”というCGIの新技術を取り入れた全く新しい恐怖の形だった。そして、これらに『スピード』の<ノンストップ>、『ツイスター』の<迫力>が加わった時、恐怖は頂点へと達し、究極のスーパーナチュラル・ホラー『ホーンティング』を生み出したのだ!!
しかも、この想像を絶する恐怖は、既に日本に上陸している。

 ただ一軒ひっそりとたたずむ、陰鬱で呪われた丘の上の館。そこは130年前、織物業で成功した実業家が妻と生まれぬ子供達のために建てた館だった。だが、次々と悲劇の死がつきまとい、長い年月に語り継がれた不吉な噂のせいで人が住むことはなかった、少なくとも住んでいないように見えた。それから約百年後、館にまつわる話に興味を持った科学者を含む4人が集まった。しかし、館に入った彼らは予期せぬ恐怖に打ちのめされる。しかも怪異現象は激しさを増し、彼らはそこが単なる幽霊屋敷ではないと感じ始めるが、逃げ出したくても既に手遅れである事に気づくのだった…。
1963年に製作され、当時、その恐さで伝説と化した名作『たたり』。それから30年以上が過ぎた今、『ホーンティング』は、この壮大なリメイクとして製作された。最近では、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』が、60年以上前の作品である『ミイラ再生』を元に大作として生まれ変わり大成功したように、『たたり』もまた、呪われた館という数十年の時を経ても色褪せない題材に、最新テクノロジーを加え、全く新しいホラーとして生まれ変わったのである。『ホーンティング』で導入された新しいテクノロジーとは、視覚効果と音響システムである。まず視覚効果は、『スターシップ・トゥルーパーズ』で観客は言うまでもなく、関係者の度肝さえ抜いたフィル・ティペット・スタジオと、世界最大最高峰の特撮工房 I.L.M.が担当し、驚異の映像技術で巨大な館に命を吹き込んでいる。
そして音響システムは、『スター・ウォーズ/エピソード1』のためにジョージ・ルーカスが開発した”EXサウンド”の第2弾であり、この技術が初めてホラー映画に導入されたのである。『ホーンティング』で”EXサウンド”を体験するという事は、劇場のどの席からも背後に霊の存在や、恐ろしい声の囁き感じとるというような3次元的な恐怖を味わうことを意味するのである。
この視覚・聴覚に加え、心臓を直撃するトリプル・ショックで、総ての観客を骨まで震え上がらせる今世紀最恐のホラー映画、それが『ホーンティング』なのである。
主演のデビッド・マロー教授を演じるのは、『シンドラーのリスト』でオスカーのノミネートを受けるなど演技派として知られ、最近では『スター・ウォーズ/エピソード1』のジェダイ・マスター役が記憶に新しいリーアム・二ーソン。美しく謎めいたテオ役で共演するのは、『マスク・オブ・ゾロ』『エントラップメント』と立て続けに見せたワイルドな美貌とセクシーな魅力で一躍注目され、今、最も期待される女優となったキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。また、超常現象に懐疑的なオーウェンに『アルマゲドン』のオーウェン・ウィルソン、神経の過敏なネル役に『身代金』のリリ・テイラーが、それぞれ4人の残りのメンバーに扮している。その他、『ザ・ドライバー』『ブラック・サンデー』(未)等で知られるベテラン俳優ブルース・ダーンと、『ホームアローン3』のマリアン・セルデスが、ダドリー夫妻役として共演している。
ホラー映画に初めて挑むヤン・デ・ボンを支えるプロデューサーは、スーザン・アーノルド&ドナ・アーコフ・ロスのコンビ。二人は最近、同じドリー一ムワークスの『恋は嵐のように』を大ヒットに導いたばかりだ。さらに、スピルバーグらと共にアンブリン・エンターテインメントで多くのヒット作を生み、近年では『アミスタッド』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』を製作したコリン・ウィルソンが、強力なもう一人のプロデューサーとして加わっている。監督のヤン・デ・ボンは、一度に数台のカメラで撮影していくエネルギッシュな演出で知られるが、その彼を支えるスタッフには、息の合ったベテランから、新しい才能を取り入れる等、慎重に選ばれた。脚本は、これがメジャー・スタジオの第一作目となるデヴィッド・セルフが抜擢され、撮影には『インデペンデンス・デイ』『ジャッカル』で注目されたカール・ウォルター・リンデンローブ。プロダクション・デザイナーは、『奇蹟の輝き』のユージニオ・ザネッティ。編集は、『レイダース/失われたアーク』『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』で3度アカデミー賞に輝いた他、スピルバーグ作品の殆どを手掛けてきたマイケル・カーン。衣装は『スピード』『ツイスター』のエレイン・ミロジェニック。そして音楽は、『ポルターガイスト』『L.A.コンフィデンシャル』の大ベテラン、ジェリー・ゴールドスミスが担当している。
また、視覚効果スーパーバイザーは、自らのスクジオを持ち、『ジュラシック・パーク』『スターシップ・トゥルーパーズ』『ロボコップ』を手掛けたフィル・ティペットと、彼の多くの作品に係わり、『ジュラシック・パーク』ではストップ・モーション技術をCGIプログラムに送り込むDID(デジタル・インプット・デバイス)システムを開発し、アカデミー賞を受賞したクレイグ・ヘイズの二人。また、特殊効果コーディネーターとして『アルマゲドン』『ツイスター』のジョン・フレイジャーが参加している。更に、I.L.M.のベテランで『ディープ・インパクト』『メン・イン・ブラック』で知られるスコット・ファーラーや、今やハリウッド最大のメイクアップ工房となった『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のK.N.B.エフェクト・グループが加わったことによって、無限に広がるヤン・デ・ボンの、視覚化が困難な恐怖イメージを全て実現させた。

ストーリー

それは、まるで次の生け贄を待つ、悪魔そのものだった…。ただ一軒ひっそりとたたずむ、陰鬱で呪われた丘の上の館”ヒル・ハウス”。そこは130年前、織物業で成功した実業家、ヒュー・クレインが妻と生まれぬ子供達のために建てた館だった。だが、次々と悲劇の死がつきまとい、長い年月に語り継がれた不吉な噂のせいで人が住むことはなかった、少なくとも住んでいないように見えた。だが、地元の人々は知っていた。何年もの問、何かが館の中を歩き回っていたことを。
それから約百年が経った今、デヴィッド・マロー教授(リーアム・二一ソン)は、館にまつわる話に興昧を持ち、恐怖をテーマにした本の執筆を考えていた。科学者である彼は、科学で説明できない事などないと考え、霊の存在を全く信じていなかった。彼にとっては、ヒル・ハウスの噂や存在はまたとない実験材料で、自らの学説を立証する絶好のチャンスだった。そしてマローは、ある計画をたてる。それは、ヒル・ハウスに数人の男女を呼び寄せ、館の忌まわしい歴史については真実を半分ほど伝え、睡眠障害の研究のためと説明し、密に彼らを観察するというものだった。マローは勿論、これらの理由を知っているのは自分だけだと信じていた。
数日後、個々に館を訪れた者たちは、待ち構えていた管理人のダドリー夫妻(ブルース・ダーン&マリアン・セルデス)の不気味な存在に驚かされる。館を訪れた一人はセオ(キャサリン・ゼタ=ジョーンス)。彼女は、溢れんぱかりの活気に満ちた美人で、外面的にはあつかましいところを見せるなど虚勢を張っているが、それだけではないような女性。ルーク(オーウェン・ウィルソン)は、グループに不遜なユーモアをもたらす皮肉屋で、マロー教授の研究が睡眠とは何も関係ないことを最初に疑いだす。彼は様々な研究を経験しているので、目に見えるもの以外の存在も信じていた。そして、最後は神経の過敏なネル(リリ・テイラー)。世間慣れしていない彼女は純真で、館に一歩踏み入った瞬間から、その異様な空気を肌で感じ、そしてまた奇妙に引き付けられていた。だがこの時、恐ろしいことに気づく者はなかった。ここを訪れた3人の内、マロー教授からの連絡を受けていない者がいた。では一体、誰が、何のために呼んだというのだろうか…。
大地に根を張るようにまっすぐ直立するヒル・ハウスの何もかもが、普通の建物とは異なっていた。”館の中央に位置する異常に巨大な階段’””その上から見下ろす元主人だったヒュー・クレインの肖像画””奇妙に湾曲した長い廊下””人が入ると動き出す鏡のメリー・ゴーランド””至る所に彫られた子供の顔の彫像”などあらゆる物が総て不気味に思えたが、彼らは予定通りに滞在を始めた。だが、彼らを待ち構える恐怖は既に忍び寄り、真夜中になるとそれは突如始まった。ドアを叩く大音響、急激に下がる室温、出現する血の足跡、子供の曝き声などの予期せぬ恐怖にネルとセオは打ちのめされた。
それ以降、館の霊たちは恐ろしい姿を現し始めた。それは、館に彼らが滞在することを拒むかのようだった。そして、ここで一夜を週こし、生きて出たものは誰もないと警告するかのようだった。ネルは、誰よりも多く霊体に接触され続けたが、まだマローの実験を強く信じ、彼を信頼していた。セオやルークは、悪夢とも幻覚ともつかぬ恐怖体験によって苛立ちを増し、科学者であるマローでさえ冷静さを欠く機会が増える自分を押さえられずにいた。やがて、彼らのグループに協調性が失われ、ヒル・ハウスを出ることを望むものが増えた頃、怪異現象は激しさを増した。そして、その恐ろしいパワーは、ネルが地下へ続く隠し部屋を発見し、恐ろしく忌まわしい呪われた館の秘密が明らかになると同時に頂点へと達した。誰もが、このヒル・ハウスは単に幽霊が出現するだけの館ではないことを確信した。そして、霊を信じぬマローを含めた全員が身の危険を感じ、逃げ出すことを試みるが、それが既に手遅れであることに気づくのだった…。

スタッフ

監督:ヤン・デ・ボン
脚色:デヴィッド・セルフ
製作:スーザン・アーノルド、ドナ・アーコフ・ロス、コリン・ウィルソン
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ,ASC
プロダクションテザイナー: ユージニオ・ザネッティ
編集:マイケル・カーン,A.C.E.
視覚効果:フィル・ティペット、クレイグ・ヘイズ
作曲・指揮:ジェリー・ゴールドスミス
衣裳:エレン・ミロジェニック
製作総指揮:ヤン・デ・ボン
原作:シャーリー・ジャクソン

キャスト

リーアム・ニーソン
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
オーウェン・ウィルソン
リリ・テイラー
マリアン・セルデス
ブルース・ダーン

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