原題:STICK MEN

2001年1月18日ニュージーランド初公開

2000年/ニュージーランド/英語/カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/94分/ 日本語字幕翻訳:石田泰子/字幕制作:日本シネアーツ社/ 配給:M3エンタテインメント

2003年03月28日よりビデオ発売&レンタル開始 2003年03月28日よりDVD発売&レンタル開始 2002年8月17日よりシネアミューズにてロードショー公開

ビデオ時に変わった場合の題名 スティックメン

公開初日 2002/08/17

配給会社名 0024

公開日メモ 女が好きで、酒が好きで、友人とビリヤードを楽しむのが好き…ビリヤードは人生そのもの。舞台はウエリントンにある場末のプールバー。そこにたむろする人たちが違法な賭けビリヤードの世界にハマっていく。

解説



女が好きで、酒が好きで、友人とビリヤードを楽しむのが好き…ビリヤードは人生そのもの。“STICKMEN”の明日はどっちだ!?”STICKMEN”の舞台はウエリントンにある場末のプールバー。そこにたむろするジャック(ロビー・マガシヴァ)、ウエイン(スコット・ウィリス)、トーマス(パオロ・ロトンド)が違法な賭けビリヤードの世界にハマっていくストーリー。

“STICKMEN”の3人に加えてあくの強い個性あるキャラクターと露出度が高<セクシーな女性たちが登場し、ストーリーは展開していく。3人の恋愛模様もそれぞれのキャラクターが反映されて描かれている。ジャックはそのキラー・スマイルと体から湾み出るセックスアピールを武器に、売上げトップを狙っている根っからのセールスマン。「名前、何だっけ?」が口癖。名前を覚えられないくらい女性と関係を持ち、ビリヤード以外は仕事の合間でさえ女性と寝まくり、まさに欲望のまま、ほとんど病気とも言えるほど。しかし、ビリヤードの試合の時間となるといくら女性に甘えられてもベットから飛び起き試合へ向かう。 トーマスは慎重な男。彼はまず考えてから行動する。決してモテないわけではないのに、女にはちょっと奥手なところがある。そんな彼は寛大で無邪気な性格の持ち主で親友たちの間では一番頼りにされている。"必然性に従う男"トーマスは、安全第一がモットー。ウエインのようにどうしょうもなく間の悪いキャラクターは、まわりを見回せば必ず1人はいるというものだ。彼はナイーヴという点では無邪気な人間とも言える。しかし戦術と駆け引きが必要な場面に至っては、ウエインはまったく機転の効かないおバカなのに、本人はそれを全然自覚していない。それでもなぜか憎めないところがあるから、友達なのだ。そんな3人が何よりも大事にしているのがビリヤードなのである。  監督はCM出身のハーミッシュ・ロスウェル。“STICKMEN”のストーリーは的を射ながら早い展開で進んでいく。要所には決まって、マフィアのボスの忠実な右腕であるホールデン(カーク・トランス)がカメラに向かってモノローグを始め、(念のために)話の筋とゲームルールのおさらいをしてくれる。またコントラストの効いた不気味な雰囲気を醸し出すために、フィルムへ加工を施していて、それがまた暗いバーの片隅という設定と絶妙にマッチしている。タバコの煙立ちこめるバーの、湿ったフェルトのビリヤード台のまわりで繰り広げられる勝者あり、犠牲者あり、負傷者ありの物語をリズム良<描いている。

ストーリー


ジャック(ロビー・マガシヴァ)、トーマス(パオロ・口トンド)、ウエイン(スコット・ウィリス)の3人は最高に気の合う無二の親友。彼らは”STICKMEN”と称してデイヴ(ジョン・レイ)が経営するパブの賭けビリヤードに興じ、ウエリントン・パブの裏社会に生きる男たちを気取っている。デイヴは彼らにとっては兄貴のような存在。しかしデイヴには借金があって破産寸前、パブも続けられるか危ない状態でいる。そこで3人はデイヴのパブの存亡をかけて、多額の懸賞金がでるビリヤード・トーナメントに挑戦することになる。
しかし、多額の懸賞金がかかったこのトーナメントの主催者は、褒社会では悪名高いギリシア系マフィアのドン、ダディ(エンリコ・マンマレラ)である。ダディは両手がなくブキミなフックのような金属の手を持つ。それについて日本のヤクザに切り落とされただとかギリシア・マフィアがらみの抗争でだとかいろんな噂が流れているほど。このトーナメントでもしっかりと裏で糸を操っていて、自分の儲けになるようにシナリオを作っている。だから”STICKMEN”が順調に勝ち進むのはダディの予想外のことで、次々と個性的で手強い対戦相手を送り込み、彼らの行く手に立ちはだかる。

<対戦相手>
◎ピチピチスパンコールの派手な服を着た、オーバーリアクションで見たまんまといった感じのゲイの2人組、プリンセス・バーのジミー&エリック。ジャックの天才的ショットにちょっとうっとり。
◎紳士的な笑顔がポイントのメン・イン・ブラック。実はベントン&カーセルの神父コン
ビ!賞金は慈善事業に使う目的なのか?1ウエインはミッション系ハイスクール出身だっ
たため、見た目で戦意喪失。
◎顔から全身ピアス&タトゥーを入れ、上半身裸でアピールするピアス野郎、コーラー。正確なショットですご腕と評判。”酔える名人”ことウエインがまるで酔拳(?)のよう
に酒をあおりながら対戦。
◎昔ジャックに女を寝とられた、やり手銀行家のヒュー。試合中も携帯電話で取り引きしながら勝ち進む腕の良さ。かなりプライドが高く今でもジャックを恨んでいる。かっとなりやすいところが弱点。
◎対戦ぎりぎりまで顔を見せないウエイトレスの2人組、バスティナード。一方、トーナメントが進んでいくなか、失業し、恋人が去り、住む家まで失ってしまったトーマス。彼にとってゲームの背後に何が潜んでいようとあまり重要ではないのだが、勝負が進むにつれ、トーナメントの秘密を抱えるミステリアスで高慢な女サラ(アン・ノードハウス)に惹かれていってしまう。
はたして”STICKMEN”は賞金を手にすることができるのだろうか?それとも結局、悪
者は損をしないずるい切り札を隠し持っているものなのか…?

スタッフ

監督:ハーミッシュ・ロスウェル
製作総指揮:クリス・ブラウン、キャサリン・バトラー、ロビン・ライン
製作:ミシェル・ターナー
脚本:ニック・ワード
撮影:ナイジェル・ブラック
プロダクション・デザイナー:ネヴィル・スティーヴンソン
オリジナル音楽:クリスチャン・エルコラノ&エマーソン・トッド、ハウス・オブ・ダウンタウン

キャスト

ジャック:ロビー・マガシヴァ
トーマス:パオロ・ロトンド
ウエイン:スコット・ウィリス
カレン:シモーヌ・ケッセル
サラ:アン・ノードハウス
ホールデン:カーク・トランス
デイヴ:ジョン・レイ

LINK

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□IMDb
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http://www.stickmen.co.nz/
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