原題:TAMPEN

監督のいない、不思議な映画

2001年プサン国際映画祭正式出品作品

2000年/35mm/カラー/65分 配給:ビターズエンド

2002年12月21日よりDVD発売開始 2001年12月1日よりBOX東中野にて3週間限定ロードショー!公開

公開初日 2001/12/01

公開終了日 2001/12/21

配給会社名 0071

公開日メモ 日本映画の現在を支える映画人たちが、ふと思いついた小粋な遊び。それは監督のいない現場で映画をつくること!映画づくりの技術をもつ者たちと、演じる者たちとで作られた軽やかで繊細なコラボレーション、それが“短篇 TAMPEN”です。

解説



もしも映画に監督がいなかったら…?

ある映画人たちの素朴な疑問から生まれた、4つのもくろみ。

日本映画の現在を支える映画人たちが、ふと思いついた小粋な遊び。それは監督のいない現場で映画をつくること!映画づくりの技術をもつ者たちと、演じる者たちとで作られた軽やかで繊細なコラボレーション、それが“短篇 TAMPEN”です。

4つの小さな遊びには、偶然にも(!)若き女性たちの日常が鮮やかに描かれていました。仕事で辛いことがあったり、なんだか急に寂しくなったり、哀しいことがあったり…現代ニッポンを生きる女たちの毎日には大変なことがいっぱい。でもそんな毎日も、じつは身近にいる誰かに支えられていたりする……。友達、彼氏、家族、仕事の同僚、近すぎて気づかないことってありますよね?“短篇 TAMPEN”の彼女たちといっしょにときめいたり、なごんだり、落ち込んだり、泣いたり、笑ったり、しあわせな気分になったり、して下さい。きっとアナタのささやかな毎日もなんだか急に愛しくなるハズ。

ストーリー



『short film』 撮影:猪本雅三
治療に男と訪れた女。治療部屋に入った女は先生に最近の体調を話すが、次第にその会話は久しぶりにあった親子のようなものになる。一体ふたりの関係は…?唐突に断ち入る登場人物へのインタビュー、脚本のないままに廻るカメラ、ラストにおこるハプニング。登場人物の関係性はすべて観客の想像力に委ねられ、単なる虚構としての映画の枠組みを越えた作品となった。 (写真:右4番目)

『kyoko』 撮影・照明:佐藤譲
婚適齢期を少し越えて、ひとり暮らしのkyokoの毎日は、母親、彼氏、友達…彼女を巡る様々な人とのたわいない会話で始まっては終わる。壁を背に(見えない)誰かと語り合うkyokoをとらえる、固定カメラの眼差し。部屋に差し込む昼の光、スタンドライトの明かり、ゆるやかな時の流れを光でとらえる手腕は、照明マンである佐藤ならでは。(写真:右3番目)

『空 koo-ghe 華』撮影:田村正毅
昨日恋人を亡くしたばかりの女が過ごす、いつもと変わらない一日。やり場のない思いを胸に押し込め、女はひとりクラブで踊り狂って、朝まで過ごす。そんな女のそばにいつもたたずむ恋人。しかしその姿は誰にも見えない。哀しみに暮れ、空(くう)を見つめるふたりの目線が交わった瞬間…。トリッキィな構成と映像美で、時空を超えた不思議な空間を作り上げている。 (写真:右2番目)

『share』撮影:山崎裕
ひとつの部屋をシェアするふたりの女。性格も好みもまったく違う、血もつながってないふたりが、ひとつドアの奥に生活する不思議。冷蔵庫の中の食べ物、混ざりあう洗濯もの、部屋に男を呼ぶのはOKか否か?女同士の生活ならではのシチュエーションが、細やかなディテールとともに描かれながら、演じるふたりの女優の個性が“シェア”されながらもぶつかりあうドキュメントタッチのドラマ。(写真:右1番目)

スタッフ

プロデューサー:磯見俊裕

『short film』
照明:佐藤譲
録音:菊地信之

『kyoko』
録音:菊地信之
美術:林千奈

『空 koo-ghe 華』
原案:越川道夫
照明:佐藤譲
録音:菊地信之
編集:デービット・デッヒーリ

『share』
照明:佐藤譲
録音:菊地信之
美術:林千奈

製作:ウォーターメロンカンパニー
配給:ビターズ・エンド

キャスト

『short film』
女:渡辺真起子
男:スティーブ・エトウ
医者:瓜生良介
受付の女:猪本康子
助手:林千奈、鈴木智美

『kyoko』
女:柚木佑美

『空 koo-ghe 華』
女:渡辺真起子
死んだ男:永瀬正敏
男:青山真治

『share』
女A:柳愛里
女B:渡辺真起子
男:藤田雄己

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