原題:I AM CURIOUS :BULE

1968年3月11日スウェーデン初公開

1968年/スウェーデン/スタンダード/モノラル/103分/ 配給:日活

2008年02月22日よりDVDリリース 2003年06月25日よりDVD発売開始 2002年7月6日より銀座シネパトスにて公開

公開初日 2002/07/06

配給会社名 0006

公開日メモ 68年、スウェーデンからやってきた作品が、アメリカで公開をめぐる裁判問題に発展し、知識人たちをまきこんで勝訴に至る歴史的な事件を起こす。それによりポルノ解禁の先駆的な作品と位置付けられたのが本作。

解説

68年、スウェーデンからやってきた作品が、アメリカで公開をめぐる裁判問題に発展し、知識人たちをまきこんで勝訴に至る歴史的な事件を起こす。それによりポルノ解禁の先駆的な作品と位置付けられたのが本作。
日本では71年に45ヶ所カットというズタズタな状態でようやく公開。当時、最もスキャンダラスな映画として大いに騒がれたいわくつきの一作が30年以上の時を経てノーカット完全版で公開。

ストーリー

 監督のビルゴット・シェーマン氏が女子学生役をカメラ・テストをしている。そこへインタビューにやってきた、主人公のレナ。彼女は社会の階級や地位、性と常識の価値観に疑問を感じている。また、彼女は新しい価値観が生まれるであろうことをほのかに感じていた。彼女は女学生にインタビューをしようとしていたが、本音と建てまえを平然とウソブく上品な女学生を見ているうちに腹が立ち、もっと大切だと思う知識のほうへ走りだした。行き着いた先は若い女性の会。そこでは女医が「なぜ女性が多くの場合オルガスムに達しないか」を追求し、「それは男性のセックスが一方的で横暴だから。それからレスビアンによるオルガスムとその正当性」について討論している。レナは女性の立場を守る新しい学説にすっかり興奮して、こういった知識こそが大切と熱心にノートを取る。
 そのシーンが終わると、レナは奮い立って行動を開始する。街へ出て、大学卒業試験を終えた学士の連中に「学歴によって収入が違うのは公平か」と聞く。すると、「公平だ」といういまいましい答えだけが返ってくるので、またムッとする。また、公園での《収入当てショー》の結果も同じ。レナは「こんな民主主義はインチキよ!」と叫び、次の行動として教会での結婚を非難する。
 また、ある日、レナが海岸通りを歩いていると、向こうから昔の恋人のハンスがやってくる。しかし、ハンスは今はビムという現実家の女と同棲している…。レナとハンスはオリンピック競技場へいって、セックスしようとするがうまくいかない。そこへ突然一糸もまとわぬビムが現われて向かってくるので、2人とも逃げ出した(古い価値感の恐怖?)。
 レナとハンスは次にチボリヘ戻って回転タワーに乗る。背後からのファックがうまくはまると、激しいビストン運動を始める。あまり興奮したのでタワーの回転エレベーターが落下し、中の2人はカーテンに埋まってしまう。
 その後、レナは自転車で旅に出る。レナはキヤンプ場のダンス・パーティヘいき、男女の青年たちに彼らのセックスと婚前交渉についてズバリとインタビューする。そして、その晩、女性歌手ソニヤ・リンドグレーンとの会話に花が咲き、その面白さにはまってしまう。歌い疲れたソニアはコーヒーを飲みながら、昔恋をして子供を作ったが結婚はしなかったことなどをレナに告げた。ソニヤとすっかり仲よしになったレナと、《ウィ・シャル・オーバー・カム》を歌いながら一緒に湖へ泳ぎにいく。2人は生まれたままの姿でふざけあい、ソニヤはレナの身体をやさしくふいてくれ、特別なものを感じだしてしまうのだが….

スタッフ

監督・脚本:ヴィルゴット・シェーマン
撮影:ペーテル・ヴェステル
音楽:ベント・エルンリド

キャスト

レナ・ナイマン
ボニエ・アールステット
ペーテル・リンドグレン
クリス・ウォルストロム
ハンス・ヘルベルト

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