原題:The Periwig Maker

濃く短い人生もいいじゃない。 正しい時間の使い方。ベスト・ショート・フィルムズ・コンピレーション 魂の深淵を描き、底知れぬ感動を呼び起こす珠玉の名作 1665年ロンドン。死の伝染病ペストの猛威が吹き荒れ、何百、何千の魂が失われていった。 それでも私は生きている。(ダニエル・デフォー)

アカデミー賞最優秀短編アニメーション賞ノミネート イギリス・アカデミー賞ノミネート、LA短編映画祭ベストアニメーション シアトル国際映画祭ショートアニメーション金賞、アスペン短編映画際最優秀短編賞 NYショートフィルムインターナショナルフィルムフェスティバル最優秀アニメーション NYエンパイア・ステート・フィルム・フェスティバル最優秀アニメーション 広島アニメーション・フェスティバル国際特別審査員賞 アヌシー映画祭ベスト・ショート・フィクション

1999年/ドイツ/アイディアル・スタンダード・フィノレム製作 35mmプリント/ドルビーデジタル/ビスタサイズ/15min 提供・配給:ギャガ・コミュニケーションズ

2002年06月05日よりDVD発売&レンタル開始 2002年06月01日よりビデオ発売&レンタル開始 2001年11月17日よりシネクイントにて6作品同時レイトショー!

(C)IDEAL STANDARD FILM PRODUCTION

公開初日 2001/11/17

公開終了日 2002/01/18

配給会社名 0025

公開日メモ 1665年ロンドン。死の伝染病ペストの猛威が吹き荒れ、何百、何千の魂が失われていった。それでも私は生きている。(ダニエル・デフォー)

解説


霧に煙る17世紀ロンドンの街、繊細にふるえる指先や、人間の病や死への恐れ、孤独と絶望を描ききり、パペット・アニメーションは表現を極めた—。
アカデミー最優秀短篇賞ノミネート他、数々の賞に輝いた本作は、一人の鬘職人の精神的な苦悩と救済を描き、深い感動に包み込む…。

文豪ダニエル・デフォー原作、ケネス・ブラナーがほれ込んだ企画

原作は『ロビンソン・クルーソー』の文豪ダニエル・デフオーが、実際にあった黒死病(ペスト)の大流行を元に著した『疫病流行記』。短編ながら繰り返し舞台化され、数々の舞台人にインスピレーションを与えつづけてきた作品である。ナレーションはイギリス隋一の演技派ケネス・ブラナー。『ヘンリー五世』(89)のアカデミー賞監督賞&主演男優賞ノミネートをはじめ、数々の作品の監督・主演をこなすブラナーは、この企画にほれ込み作品の製作も支援。
製作費の工面に苦労していたステファン・シェーフラー監督とプロデューサーのアネット・シェーフラーを援助し、本作品はその後アカデミー賞最優秀短編アニメーション賞ノミネートをはじめイギリス・アカデミー賞ノミネート、広島アニメーション・フェスティバル国際特別審査員賞など数々の賞を受賞することとなった。

ストーリー

死ぬということ、生きるということ、償うということ。

1665年9月ロンドン。死にいたる病ペストは猛威をふるい、そのピークを迎えていた。鬘職人の男は一ヶ月にわたり、伝染を恐れ店に閉じこもり、窓から道端で命尽きる者や疫病の蔓延する様子を観ていた。ある日、向かいの建物の住人が亡くなり、一人の幼い少女が取り残されてしまう。すでに感染の兆候が現れている少女は、鬘職人の店の前にたたずみ、助けを求めていた。どうしてよいか分からぬまま、彼女を助けてやれなかった男。やがて少女は姿を消す。少女を助けなかった自分自身の弱さに苦しむ男は、その夜、部屋の中で静かにたたずむ少女に気づく。少女は自分が明日には死んでしまうと知り、ただ彼の幸運を祈りに来たのだった。翌朝、無造作に運び出される少女の死体。鬘職人は贖罪の為、ある決断をする…。

スタッフ

監督:ステファン・シェーフラー
プロデューサー:アネット・シェーフラー
ナレーター:ケネス・ブラナー
原作:「疫病流行記」ダニエル・デフォ一著
アニメーション:フィリップ・ゲイル
撮影:マルコム・ハドリー
音楽:クリス・ヘイン
キャラクターデザイン:カルロス・グランゲル
人形制作:マッキノン&ソーンダース

キャスト

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す