原題:La Belle/美人

2000年釜山国際映画祭韓国映画パノラマ部門 2001年モスクワ国際映画祭Dangerous Liaisons部門出品 2000年春史映画芸術賞女子新しい顔演技賞(イ・ジヒョン)受賞 2000年青龍賞新人女優賞(イ・ジヒョン)ノミネート

2000年/韓国/91分/ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ Kシネマグループ ・日本コロムビア

2002年09月25日よりビデオレンタル開始 2002年09月25日よりDVDリリース 2002年3月16日より正月第2弾シネ・ラ・セットにてロードショー

公開初日 2002/03/16

配給会社名 0025/0176

公開日メモ 上映時間の大半を占めるセックスシーンは現代舞踊家アン・ウンミによって振り付けされている。アン・ウンミといえば、『ヘア・ドレッサー』のアン・ソンギの踊り、近く公開される『インタビュー』のシム・ウナの踊りの振り付けを担当した韓国を代表する現代舞踊家である。

解説


韓国映画旋風が吹き荒れる中、さらにセンセーショナルな作品が登場!
主人公の二人以外の登場人物はほとんどなく、上映時間の大半を占めるセックスシーンは現代舞踊家アン・ウンミによって振り付けされている。アン・ウンミといえば、『ヘア・ドレッサー』のアン・ソンギの踊り、近く公開される『インタビュー』のシム・ウナの踊りの振り付けを担当した韓国を代表する現代舞踊家である。
セックスシーンの「体の演出」は、韓国映画史上初ではないかと思う。
細部の筋肉の動きで微妙な体の感情を表現し、交わる瞬間の体の反応、お互いの体が触れた瞬間に現れる”生きた動き”を効果的に見せている。
ヒロインのイ・ジヒョンは、先ごろ公開され話題になった映画『LIES/嘘』の原作小説を舞台化した『私に嘘をついてみて』で主人公を演じ、本作がデビュー作。これから期待される女優。
男性主人公のオ・ジホもモデルから本作で本格的に俳優としてデビュー。
原作は監督のヨ・ギュドン自らが執筆した「体」。

○体で記憶する愛!
コンピュターネットワークの登場ではじまった”インターネット時代”が最大の関心対象とされる昨今、これとは全く違った…完全に反対側に位置していると思われる「体」に監督ヨ・ギュドンが関心を持った理由は何だろう?
人間の最も根源的な部分である「体」。しかし堅苦しい日常と理性中心の社会において、その部分への関心は薄れつつある。体は抑制される対象とされ、頭が体を奴隷のように酷使する。私たちは「肉体」や「体の遊戯」に視線を注がない。しかし、いつしか年をとり肉体に対して関心と愛情を持つとき、既に肉体は我々を許してはくれない。映画『寵愛』は理性よりかえって正直な「体」を通した愛について眼目をおいている。人間の体は愛するときに全ての五感が開く。そっと触れ合う指先にあらゆる感情が集中し、細やかな反応を見せ、頭では隠そうとする言葉まで語ってしまう。愛する人に触れるという行為はこの上ない礼儀であり、真実の会話である!
映画『寵愛』における男女のセックスは「快楽」のための行為ではなく、感情を表現する細やかな言葉・会話・平凡な日常に何ら感動をもち得なかった男が女を凝視するようになり、女の体とセックスを通して徐々に世の中と向かいあう。制御しない欲望が表すジェスチャーは、充分美しい。

ストーリー



男は今まで出会ったことのない新しいタイプの女に出会う。女とは一失恋の痛手を負ったヌードモデル。その後男と女は変則的な愛情で互いの肉体をむさぼりあう。しかし、女はいつも男のもとを去り、男はそんな女に執着しはじめる…。「愛、僕は既に彼女に毒されている。」女は携帯に連絡が入ると決まって出かけて行く。男にはひとことも告げずに。男がいないところで絵や写真のモデルになっているのか、昔の恋人とよりを戻し男には決して見せない笑顔を見せているのか…男は常に女と一緒だが、いつも待っているのだ。そんなある日、女が全身痣だらけで部屋の前に倒れていた。男は抑えがたい激しい憤りを感じ、ある行動に出る…。

スタッフ

監督:ヨ・ギュンドン
製作:ユ・インテク
脚本・脚色:イ・サンウ、ヨ・ギュンドン
音楽:ノ・ヨンシム
コレオグラフィー:アン・ウンミ

キャスト

イ・ジヒョン
オ・ジホ
チョ・ギョンハン
パク・ソンミン
ク・ボニョン
チョ・ジョンウク
ソ・ドンヒ

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