原題:MUSA

俺たちは、灰になってもまだ燃える—。 210万人が泣いた! アジアで革命を起こした空前の超大作、ついに日本上陸! そして、彼らは忽然と姿を消した− 散りゆく運命と知りながら、「敵の姫」を守り抜いた武士達。史実をもとに、彼らの記憶が壮大なスケールで蘇る!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003特別招待作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/sakuhin2003/ 第2回東京フィルメックス TOKYO FILMeX 2001 特別招待作品::http://www.filmex.net/index.htm 第46回アジア太平洋映画祭編集賞(キム・ヒョン) 第2回釜山映画評論家協会賞撮影賞(キム・ヒョング) 第22回青龍賞助演男優賞(アン・ソンギ)・撮影賞(キム・ヒョング) 第39回大鐘賞編集賞(キム・ヒョン)・衣装賞(黄寶榮)受賞

2001年9月7日韓国初公開

2001年/韓国映画/スコープサイズ/ドルビーデジタル/上映時間:2時間13分/ ギャガ・ヒューマックス共同配給/協力:ワーナー・ホーム・ビデオ

2007年09月07日よりDVDリリース 2004年08月06日よりDVD発売開始 2003年12月13日よりシネマスクエアとうきゅう他 全国順次ロードショー

公開初日 2003/12/13

配給会社名 0025

解説


「MUSA」は、はかなくも美しい、武士達の物語。それは600年の時を越え、現代へと痛烈なメッセージを運ぶ。
ただひたすらに故郷を目指し広大な砂漠を横断する武士達が、偶然にも「敵の姫」を助けたとき、彼らは運命を大きく変えていく。それは「生きようとすれば死に、死のうとすれば生きる」過酷な時代。「敵の姫」を守る武士達の矛盾には、見失われつつある「生きること」についての、根本的な意味が介在する。本作は幾度の迷いを乗り越え、一心不乱に生きようとした武士達の遠い記憶を、美しく描写される驚愕の撮影技術で描くスペクタクル・ロマンである。
「MUSA」の物語は史実に基づいている。およそ600年前、明の策略により流刑にあった高麗の使節団がいた。その後の彼らの記録は歴史に記されてはいない。彼らはどこに消えたのか—。企画から完成まで5年間、日韓中300名のスタッフを動員し、中国大陸1万キロに及ぶオールロケーションで製作された本作は、消えた武士達の軌跡をフィクションで辿っていく。
運命の鍵を握る姫役に、めまぐるしい活躍を見せるチャン・ツィイー。韓国で人気No.1を争う若手俳優チョン・ウソンとチュ・ジンモ、そして重鎮アン・ソンギが見事なまでの演技を見せる。「始皇帝暗殺」や「HERO」を手掛けるフォ・ティンシャオの壮大な美術セットを背景に、3ヶ月間の訓練で鍛え上げられた写実的で華麗なリアル・アクションがほとばしり、更に日本で有数の現代音楽家である鷺巣詩朗が奏でるサウンドトラックが、見るものの感情を最大限に引き上げる。韓国で210万人を動員する大ヒットを記録し、アジア映画がハリウッドに近づく興奮をリアルに全身に響かせる、空前の超大作「MUSA」。ついに日本上陸!

ストーリー


高麗の隊列が、中国大陸の熱暑の砂漠を進んでいた—。彼らはチェ・ジョン将軍(チュ・ジンモ)率いる高麗の使節団で、友好関係を築くために明の政府へ遣わされたが、南京城へ着くなり、あらぬ疑いによりスパイ容疑をかけられ、砂漠地帯へと流刑されたのだ。
流刑地へ向かう一行を、元軍が襲撃。監視役の明の兵士全員を殺して立ち去った。これでチェ将軍は山東半島から海を渡って高麗へ帰る決意をする。山東半島までは20日はかかるはずだが、残っている水と食糧は6日分。決死の覚悟の行軍が始まった。
故郷への長い旅の途中、使節団は、ランブルファ将軍(ユー・ロングァン)率いる元軍と出会う。彼らは明のプヨン姫(チャン・ツィイー)を捕らえていた。プヨン姫から“救”と書かれたハンカチを受け取ったチェ・ジョン将軍は、故郷をまっすぐ目指すことを中断し、元軍を待ち伏せしてプヨン姫を救い出し、姫を連れて南京域へ堂々と迎えられてから帰郷しようと言い出す。
元軍が近づいてくるのが見えると、隊正のチン・リプ(アン・ソンギ)が駆け出して矢を放つ。それを合図に全員が丘を駆け下り、川べりでの壮絶な闘いがはじまる。その隙をみてプヨン姫が馬車から逃げ出し、それを追いかけたヨソル(チョン・ウソン)とランブルファ将軍の一騎打ちになる。すぐさまヨソルが優勢になるが、とどめは刺さずに去る。プヨン姫は奴隷の身ながら槍の名手であり、寡黙に確実に自分を守ってくれるヨソルを、特別な存在に思うようになる。
黄河の渡し場を目前にした山中で、漢族の老人や女子供に出会う。足手まといだが、プヨン姫は、自分の民だから見捨てられないと主張。彼らからの情報で、山東の海岸に明の土城があることがわかり、姫は、土城に着いたら高麗へ渡る船を出すと約束する。土城を目指す一行だが、内部の不満が高まってくる。自分で歩かず輿に乗り、それを当然のように男たちに担がせる姫への不満。一方的な命令を強いるチェ・ジョン将軍への不満。そして、ついに土城に辿り着いてみれば、そこは荒れ果て、船の姿などどこにもないのだった。だが息つく暇もなく、元軍がすぐそばまで追いついてくる。元軍の要求は単純だった。
「姫を寄こさなければ皆殺しにする」。
それを聞いたヨソルはひとり元軍へ向かっていく。
かくして闘いの火蓋が再び切られる。
これが最後の死闘となることは誰もが予期していた—。

スタッフ

製作:チャ・スンジェ
監督:キム・ソンス
音楽:鷺巣詩郎
撮影:キム・ヒョング
編集:キム・ヒョン
美術:フォ・ティンシャオ
照明:イ・ガンサン

キャスト

ヨソル:チョン・ウソン
チェ・ジョン将軍:チュ・ジンモ
チン・リプ:アン・ソンギ
プヨン姫:チャン・ツィイー
ランブルファ将軍:ユー・ロングァン
カナム:パク・チョンハク
パク・チュミョン:パク・ヨンウ
僧チサン:イ・ドゥイル
トチュン:ユ・ヘジン
ハイル:チョン・スクヨン
ダンセン:ハン・ヨンモク

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