恋愛ベーカリー

原題：愛情白麺包／Bakery Amour

東京国際ファンタスティック映画祭2001出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2000年／101分／広東語／香港政府観光局

解説

ストーリー

時々、心にずっと留めておきたい事があって、そうすることが出来なかった場合、失望するだろう。だけど心にずっと持ちつづけたとしても、たいていは自分の思い通りにはならない。
チャンティーは香港大学の建築科に入学が決まり、ようやくおばあさんからユンロンを離れサイワンの居住地区に住むことを許可された。チャンティーの7番目の叔父にあたるアンクルジェット(フランシス・ン)は一族唯一の息子で皆から慕われ、尊敬されていた。チャンティーの面倒を見るために、アンクルジェットはチャンティーと一緒に暮らすことを決意する。
アンクルジェットは優しい人でお母さんの言うことにいつでも、何でも従う。彼は家業に一切興味をもたず、いつか探偵事務所を開くことを夢見ていた。ユンロンから引っ越すことは今彼にとって最も緊急にしなければ行けないことだった。
ロックトー(ミシェル・リー)は香港大学で心理学を学ぶ一年だけの学生。彼女の家族が外国へ移民した後、サイワンにある古びたフラットに一人で暮らしていた。
ロックトーは彼女のペンフレンドであるチャンティーに、大学に行くのに便利だからと彼女の住んでいるビル内の部屋を紹介する。
チャンティーとアンクルジェットはロックトーの古びたマンションに引っ越してくる。
引越しの後、アンクルジェットは前の住人が忘れていった、全て切手の貼られていない、封が閉じたままの99通のエアメールを見つける。彼は好奇心にかられ、全ての手紙を読んでしまい、ロックトーとガーラ(ロックトーのフランス留学中のボーイフレンド)との恋愛関係に気がつく。
しかしこの99通の手紙のうち1通でさえ、フランスに住んでいるガーラからロックトーの元へ届いたものはなかった。だからガーラが返事がこないことに失望し引っ越したことをロックトーは知る余地もなかった。幼い頃から、探偵の真似がすきだったアンクルジェットは、この事実を切手収拾の為にこのビルに住んでいた男の子が手紙を盗み、切手だけをはがしていたのだろうと推測した。(このビルは古くて郵便受けに鍵がなかった)
これを読んで、アンクルジェットはこの二人の恋愛関係を復活させようと決心する。ガーラとロックトーは大学時代、夏休みのアルバイト中にビルの下のパン屋さんで知り合った。
アンクルジェットはもしかーラが香港に戻ってきたら、必ずパン屋さんを訪れることを確信していた。
そこで、彼はロックトーを雇い働かせようとパン屋さんを経営する。
その一方でアンクルジェットはパン屋経営に熱心になり、またその一方で、ガーラのニュースを探していた。ロックトーとアンクルジェットの経営の下で、パン屋さんは繁盛していた。
そしてアンクルジェットは長い時間をロックトーと過ごすことによって、彼女に愛情を感じていることに気がつく。ちょうどその頃、ガーラがフランスからチェンワイというガールフレンドと共に香港帰国していた。
アンクルジェットの予感どおり、ガーラはロックトーに会いに、パン屋さんにやってきた。その後、ロックトーの誕生日に二人は再会する。
ロックトーはずっと待ちつづけていたガーラとよりを戻してしまう。ロックトーの状況を知って、アンクルジェットは深く落ち込みつつも今まで通り、ロックトーの幸せは自分の幸せというにロックトーに接していた。
アンクルジェットはパン屋さんをガーラに売ってしまった。そして彼自身はようやく探偵事務所を開くつもりだった。
ジンワイはガーラに頼り切っていたにもかかわらず、ジンワイは“一つの恋愛関係に3人は成り立たない”という彼女自信の理論を持っていた。そして彼女はガーラとの関係にピリオドを自分から打ちフランスに戻る決心をする。ロックトーは完全にガーラとの関係を増していたが、彼女は二人とも自己中心で自分勝手だったことに気がつく。そんな時に、ガーラが突然フランスで仕事が見つかったと話す。結局ロックトーはガーラと一緒にフランスには行かずに、勉強を続ける為に香港に留まることを決心する。その途中で彼女はアンクルジェットがいつも自分のとなりに居つづけてくれていることに気がついてしまう。
アンクルジェットとロックトーはやっと恋に落ち、アンクルジェットの点と線の理論は正しいことを示していた。

点と線:お互いが恋愛関係をスタートさせるには二人とも独身で未婚であり、心も考え方も似ていなければならない。もしもお互いのどちらかでも異なる状況や立場であったなら、良い恋愛関係は保てないし、長くも続かないだろう。

スタッフ

監督：スティーブン・ロー

キャスト

ミッシェル・リー
フランシス・ン
ウィリアム・ソー
ステファニー・チェ

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