原題:BUNGEE JUMPING OF THEIR OWN

きっと、あなたは私を見つける。

第6回みちのく国際ミステリー映画祭2002in盛岡::http://www.lantecweb.com/mystery/ 東京国際ファンタスティック映画祭2001出展作品::http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/

2001年5月28日韓国公開

2001年/韓国映画/ヌン・エンターテインメント製作/101min 配給:IMX

2006年11月30日よりDVDリリース 2005年09月07日よりDVDリリース 2005年07月29日よりDVDリリース 2005年07月29日よりビデオリリース 2005年3月19日より、新宿武蔵野館にてロードショー

公開初日 2005/03/19

配給会社名 0559

解説


《1983年と2000年時代を超えて愛はよみがえる。》
ある雨の日、突然自分の傘に入ってきた女性テヒ(イ・ウンジュ)と運命的な恋に落ちた大学生のソ・インウ(イ・ビョンホン)。2人の恋は純情なインウをテヒが優しくリードする形で深まっていくが、それは始まりと同じぐらい唐突に終わりを告げてしまう。だがそれからもインウはずっと待ち続けていたのだ。テヒがまた自分の前に現れることを。そして17年後、その人がついに彼の前に現れる……。
最新作のラブ・コメディー『誰にでも秘密がある』で、美人姉妹3人を次々に虜にしていく色男をセクシーに演じ、またまた新しい魅力を開花させている韓流トップ・スター、イ・ビョンホン。映画スターヘの足掛かりになった大ヒット主演作『JSA』の直後に主演して連続スマッシュ・ヒットを飾ったのが、本作『バンジージャンプする』だ。彼は『JSA』の成功によって舞い込んできた40本以上のシナリオの中から即座に本作を選びとり、その演技力を前作以上に発揮して、この独創性にあふれた作品に説得力をもたらしたのだ。

《繊細さと大胆さ、相対する両面を魅力的に演じるイ・ビョンホン》
テヒヘの思いは募る一方なのに、周囲を旋回するばかりの純朴なインウのいじらしさを、その歩き方や目線、笑い方などで見事に演じるイ・ビョンホン。そして遂に気持ちをこちらに向けてくれたテヒとの幸せな日々では、恋人の些細な一言にけなげに努力する青年を真摯かつ繊細に、そして茶目っ気たっぷりに演じる。さらに演技者としての本領を発揮し、また成熟した男の色気を存分に見せてくれるのが、後半、高校教師となった2000年のパートだ。良き社会人、良き家庭人としてあるべき自分と、抑えきれない熱情との間で揺れ動き苦悶する男を、抑えた演技でじっくり表現していく様は、まばたき一つ見逃せないほど細部まで気持ちが込められている。
《輪廻転生。生まれ変わっても、魂は惹かれ合う。》
韓国では、公開されるや、ここで描かれる「運命の愛」について、また『輪廻』『転生』について、はたまた恋人たちのその後について、大激論が勃発。イ・ビョンホンの実力に加え、テヒをみずみずしく演じる、若手演技派女優ナンバーワン、イ・ウンジユ(『オー!スジョン』『永遠の片想い』『ブラザーフッド』)のフレッシュな魅力、本作でデビューを果たした新人キム・デスン監督のディテールにまで細かく気を配った繊細な演出も相まって、この斬新で大胆な純愛映画は、見た者に愛の永遠性について考えさえ、語らせずにはいられないカに溢れているのだ。
タイトルの『バンジージャンプする』とぽ、運命の愛に命がけで飛び込むことの比喩とも解釈できる。そんな愛を貫くインウを演じたイ・ビョンホンが、好きな作品の1作に必ず挙げる入魂の作品が、いよいよ公開!

ストーリー

1983年。どしゃ降りの雨の日、大学生のソ・インウの傘の中に突然女性が入ってくる。
白いブラウス姿がまぶしい彼女に胸をドキドキさせながら、インウは無言のまま傘を握っていた。以来、インウは彼女の姿を探し求め、晴れの日でも思い出の傘を手にして、彼女が去ったバス停で何時間も過ごす。そして、名前すら聞かなかったオクテぶりを悪友たちにからかわれていたその時、大学のキャンパスを横切る彼女の姿が見えた。
同じ大学の彫刻科に学ぶ彼女の名前はテヒ。インウはテヒの姿を見ていたくて、自分の必須科目はそっちのけで彫刻のクラスに忍び込む。ある日は、両手がふさがっているテヒの前にひざまずき、スニーカーの紐を結んであげ、言う。「僕、テヒさんに魔法をかけました。物をつかむ時に、小指をこうやって立てるようになりますよ」インウの思いはついに通じ、2人は山登りに行く。事もなげに崖っぷちに立ったテヒは、脚がすくんでいるインウに言う。「私、ニュージーランドに行ってみたい。絶壁から飛び降りる人がいるらしいの」。インウはそれがバンジージャンプのこととはわからず、答える。
「いいぞ。一緒に死のう」。帰り道、食事をしていると、テヒが問いかける。「チョッカラ(箸)の“ツ”と、スッカラ(スプーン)の“ツ”のハングル表記が違うのはなぜ?」。インウは国文科の学生なのに答えられず、笑ってごまかす。2人の楽しい時間。
喫茶店のDJを通して愛を告白するインウ。テヒは、入試の合間に彫った自画像つきのライターを彼に手渡す。「いつか愛する人が現われたら渡そうと思っていたの」と。そして「煙草をかっこよく吸う人が好き」という彼女の言葉に、インウは悪友たちから喫煙方法の特訓を受ける。同時に彼女をベッドに誘う方法も伝授される。
悪友の教え通りに誘ったのだろう、血相を変えたテヒが雨の中バスから降りてくる。インウが傘を差し出すが、彼女の激怒は収まらない。「そんなものいらない。あなたのものなんか家に持ち帰りたくない!」。その言葉にインウも逆上し、思い出の傘を叩き壊して立ち去ってしまう。濡れながらその場に立ちつくすテヒ。どれぐらい時間がたったのか、インウが走り戻ってくる。「ここにいてくれて、ありがとう。走りながら考えたんだ。テヒ、必ず待っていてくれ、ここにいてくれたら、これからは君が望む通りにするよって」。テヒもまた同じことを考えながら待っていたのだと言う。
そしてインウは悪友のアドバイスなど無視して、心からの気持ちを言葉にする。「君と寝たい」。こうして2人の愛は時を経るごとに深まっていくのだった。そして兵役に行く夜、インウはヨンサン駅でテヒを待ち続ける。「少し遅れても絶対に待っていて」と彼女は言ったのだ。だが、朝になっても彼女は現われなかった……。
2000年3月。セヨン高校の新学期。国語教師のインウは、担任になったクラスで挨拶をする。この広い地球の中、このクラスで一緒になったのは、因縁だ、と。生徒たちに初恋の話を催促されたインウは、「一目見て恋に落ちた。雨の日に……」と眩く。はやしたてる生徒の中で、イム・ヒョンビンが発言する。「一目惚れは単に体つきや顔が自分の好みだってことに過ぎない。でも恋は一目見た瞬間に落ちるんじゃなく、知ることだ。やっと出会えた相手だということを」。それはまさにテヒと自分の恋そのものを言い表す言葉だったから、インウはドキリとする。
それ以来、インウはヒョンビンの言動が気になり始める。ヒョンビンの携帯の着メロは、遠い昔、夕焼けに染まった海岸でワルツを教えながらテヒが口ずさんでいたメロディーだった。授業中、インウが黒板に向かっていると、質問が飛ぶ。スッカラの“ツ”についての質問だ。かつてテヒが投げかけたのと同じ問い。それを発したのは、やはり、ヒョンビンだった。そしてまたある時、授業中にヒョンビンの手元を見たインウは驚愕する。ヒョンビンは露店で見つけたライターに彫られた人物画をスケッチしていたのだが、そのライターこそ、テヒがインウに贈り、兵役に行く前にテヒの手に戻したライターだった。「お前は誰なんだ!」。インウは取り乱してしまう。

スタッフ

監督:キム・デスン
企画・製作:チェ・ナックォン、ハ・ソングン、ノ・ジェスン
プロデューサー:キム・ユノ、ユ・ジェヒョン
制作総指揮:チェ・ナックォン
脚本:コ・ウンニム
撮影:イ・フゴン
照明:ウォン・ミョンジュン
録音:イ・テギュ
編集:パク・ユギュン
音楽:パク・ホジュン
美術:チャン・チュンソプ
セット:ユン・ギチャン
小道具:ジャン・ソクフン
衣装:パク・ヒョンジュン、キム・ムンヨン、イ・ウンジン
   ジャン・ユンジョン、ホン・ギウォン
ヘアー:クォン・ギョンイル
スチール:キム・ジョンギ
助監督:カン・ヨンミン
記録:イ・ミヒ

キャスト

インウ:イ・ビョンホン
テヒ:イ・ウンジュ

ヨ・ヒョンス
ホン・スヒョヒン
チョン・ミソン
キム・ジョンハク
イ・ジヨン
チャン・ソグォン
キム・ジュノ
ナムグン・ミン
パン・ジニ
キム・ウオン
キ・ジュボン
イ・ボムス
オ・ジヘ
キム・ガブス

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