原題:The Anniversary Party

揺れ動く女と男の秘めた想い

2001年シアトル国際映画祭正式出品 2001年カンヌ国際映画祭正式出品 2001年タオルミナ国際映画祭正式出品

2001年6月8日全米初公開

2001年/アメリカ/ビスタサイズ/SRD/115分/ 配給:ギャガコミニュケーションズ/協力:エスピーオー

2002年3月8日DVD発売/2002年3月8日ビデオ発売&レンタル開始 2001年11月23日より日比谷シャンテシネにて公開

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公開初日 2001/11/23

公開終了日 2001/12/14

配給会社名 0025

公開日メモ ジェニファー・ジェイソン・リーにとって、初の脚本及ひ監督作品になる『アニバーサリーの夜に』は、ブロードウェイミューシカル『キャバレー』て共演した俳優アラン・カミングとの共作てあり、友人達のために書き下ろした作品である。しかも監督1作品目にしてカンヌ映画祭に出品され、多いに話題を振り撒いた。

解説


初監督作は友人との会話から

ジェニファー・ジェイソン・リーにとって、初の脚本及ひ監督作品になる『アニバーサリーの夜に』は、ブロードウェイミューシカル『キャバレー』て共演した俳優アラン・カミングとの共作てあり、友人達のために書き下ろした作品である。しかも監督1作品目にしてカンヌ映画祭に出品され、多いに話題を振り撒いた。
リーとカミングは、リーの家のキッチンテーブルでの何気ない会話から自分たちで映画を作ることを決めた。そして自分たちの実生活に登場する人々をモデルに登場人物を創り上げ、よく知る世界—ハリウッド—に生きるカップルを中心に、ある24時間に焦点を当てた脚本を書き上げた。彼らは、親になること、仕事、人間関係に対してそれぞれ別の選択をした人々であり、自分の決断に誇りを持ちなからも、多少の迷いを持っている複雑な人々てある。そして撮影にあたり、自分たちが互いによく知っており、モデルとした友人たち—グウィネス・パルトロウ、ケヴィン・クライン、ジョン・C・ライリーetc—との撮影を望んだ。忙しい彼らのスケジュールを調整するためにも、できる限り短期間で撮影する必要があり、デジタルビデオカメラを使い、驚くべきことにわずか19日で、結婚生活と友清を、欠点も不完全さもありのままに描いた、くらくらするような愛の探求の物語を撮り上げたのである。

素顔のキャラクター

本作では、「もしかしてドキュメンタリ一?」と思わせるほど出演者たちがいい意味で肩の力の抜けた演技をみせる。それもそのはず、リーとカミングは、友人である彼らを元に脚本を書いており、ある意味俳優たちは、生身の自分をスクリーンにさらけ出しているのてある。
リーは「私達はこの映画にある種の痛烈なユーモアを持たせたかった。だから、私達が知っている人々を、私たちが知っている言葉で脚本を書いたの。」
カミングは説明する。「彼らは、自分たちが想定した俳優達のためにそれぞれの登場人物を形作った。だからたとえば、カルはケヴィン・クラインを想定して書き、スカイはグウィネスを想定して書いたんた。彼らがどう互いにしゃべるか、彼らの持つ雰囲気やスタイルを考えながら書いた。だから、誰も本人を演じてるわけじゃないが、役はそれぞれに本物から生まれたものだから本能のままに演じられるんだ。現実からそれを引き出すのはとても面白いし、自分自身のキャラクターを演じると言うのは、少々ショッキングであり、掟破りな所がある」

刺激的な体験

「(共同監督は)大きなチャレンジだったし、同時に強みでもあったわ。監督って言う仕事は、一貫したビジョンか必要だから共同監督は難しいと思う。でも、アランと私は、気持ちが一致していたから、驚くほどうまく言ったわ」(J・J・リー)。「僕らはまさに中国思想で言う陰陽の関係だった。片方が確証がない時は、もう片方がそこをフォローした。物事を真に共感できる相手と一緒に仕事するのは常に素晴らしいよ。それにある音味で、この映画は、カップルの心の旅、僕らが脚本を書き、一緒に演じる2人の登場人物の心の旅を描いているわけだから、リーと2人て監督するのは、当然だと思われたんだ」(A・カミング)。というふたりの発言通り、撮影は2人3脚のプラスの面が反映され、出演者たちも「自分が大好きな連中と一緒にいるだけで、ギャラか貰えるなんてすごいよ」(ジョン・ベンジャミン・ヒッキー)
「ほんとに信じられないほどクリエイティブな雰囲気だった。誰もが自分の仕事に自信を持ち、お互い気を遣う事なく自分の仕事をやれた。毎晩ケヴィン・クラインはピアノを弾き、ジョン・ライリーはその横に座り唄を歌い、誰もが冗談を言い合った。あんな自由な雰囲気で何かが成し遂げられたのは、素晴らしく楽しく、素晴らしくいい機会だった」(デニス・オハラ)
グウィネス・パルトロウによると「あんな体験は初めてだったけれど、本当に最高だったわ。2人共とても聡明で、互いの考えがばっちり同調していた」と大満足の様子だった。

ストーリー


今日は女優のサリー(ジェニファー・ジェイソン・リー)と、作家のジョー(アラン・カミング)テリアン夫妻の6回目の結婚記念日。1年間の別居生活を解消したばかりのふたりは、共にベッドて目覚め、ジョーーの妹のルーシーからの電話も留守番電話に対応させて、朝の日課であるヨガのレッスンを仲良く行う。
パーティに一番のりしたのは彼らのビジネス・マネージャーであるジュディ(パーカー・ポージー)とジェリー(ジョン・ベンジャミン・ヒッキー)のアダムス夫妻。ジェリーは早速税金の書類を取り出しサインをしろ、と迫る。せっかくこれからパーティが始まるというのに…。興醒めのふたり。
次に訪れたのはカル(ケヴィン・クライン)とソフィア(フィービー・ーケイツ)のゴールド夫妻。カルは演技派俳優として高い評価を受けている名優で、現在もサリーと新作で共演している。ソフィアは、サリーの大親友の元女優。カルとの結婚を機に、女優を引退し今では2児の母親として満ち足りた生活を送っている。
セレブに混じって訪れたのがサリーたち夫婦の隣人、モニカ(ミーナ・バディ)&ライアン・ローズ(デニス・オハラ)夫妻。インテリアコーディネ一ターのモニカは10代で作家のライアンと出会い、結婚。サリーとジョーは自分たちの飼い大オーティスのことでローズ夫妻と揉めており最悪の仲であるが、目端の利くジェリーのアドバイスで、この記念すべきパーティに招待したのだ。憧れのセレブを前に舞い上がるモニカだが、皆の反応に含みを感じ、落ち込む。
そこへ現れたのがエキセントリックな女優のクレア(ジェーン・アダムス)とサリーの新作の映画監督マック(ジョン・C・ライリー)・フォーサイス夫妻。最近息子を出産したばかりのクレアは、情緒不安定でベビーシッターとの連絡のためのポケットベルに過敏になっており、マイクはそんな妻にいささかうんざりしている。
パーティが佳境にさしかかる頃登場したのがフォトグラファーのジーナ(ジェニファー・ビールス)。一時期ジョーと恋人同士だったジーナにサリーは気が気でない。しかも別れたあとも親友同士の彼らはサリーの気持ちには構わずお互いの昔話に花を咲かせる。
しかしサリーも気の置けない友人レヴィ・ペインズ(マイケル・ペインズ)の登場で気を紛らわす。バイオリンを抱えてやってきたレヴィは最近離婚したばかり。お互いに恋愛についての愚痴を言い合い、慰めあう。
だか、最もサリーを悩ます相手は新進若手女優のスカイ・デビッドソン(グウィネス・パルトロウ)。ジョーが自分たちの結婚生活を描いた小説か大ヒットし、自作の映画化にあたり監督にも進出したが、主役に選んだのか彼女。妻として、女優として誇りを傷つけられたサリーの気持ちなど露知らず、スカイは大スターのサリーと対面して幸せの絶頂だ。
心の中に隠したそれぞれの思惑など素知らぬ顔で和やかにパーティは進んでいたが、無邪気なスカイの贈り物でパーティは一変する。
誰もが胸に抱えているつもりだった秘めごとを告白し始めたのだ…。

スタッフ

監督・脚本:ジェニファー・ジェイソン・リー、アラン・カミング
製作:ジョアンヌ・セラー、アラン・カミング、ジェニファー・ジェイソン・リー
撮影:ジョン・ベイリー
編集:キャロル・リトルトン、スザンヌ・スパングラー
音楽:マイケル・ベイン
共同製作:マイク・ネルソン
アソシエイト・プロデューサー:リラ・ヤコウブ
衣装デザイン:クリストファー・ローレンス
音楽スーパーバイザー:ロビン・アーディング

キャスト

ジョー・テリアン:アラン・カミング
サリー・テリアン:ジェニファー・ジェイソン・リー
犬のオーティス:本人
ヨガのインストラクター:スティーヴン・フリードマン
アメリカ:ノリッツノエラ・モンテロソ
ローザ:クララ・デメドラノ
ジェリー・アダムス:ジョン・ベンジャミン・ヒッキー
ジュディ・アダムズ:パーカー・ポージ
ソフィア・ゴールド:フィービー・ケイツ
カル・ゴールド:ケヴィン・クライン
ジャック・ゴールド:オーウェン・クライン
エヴィ・ゴールド:グレタ・クライン
ライアン・ローズ:デニス・オハラ
モニカ・ローズ:ミーナ・バディ
クレア・フォーサイス:ジェーン・アダムズ
マック・フォーサイス:ジョン・C・ライリー
ジーナ・テイラー:ジェニファー・ビールス
サンフォード・ジェイソン:マット・マロン
マリー=リン:マリー=リン・ラジスカブ
レヴィ・ペインズ:マイケル・ペインズ
スカイ・デヴィッドソン:グウィネス・パルトロウ
アストリッド:ブレア・テフキン
犬のアノウク:本人
カレン:カレン・キルガリフ
ゲスト:モリー・ブライアント、まいける・G・キャロル、クレイグ・チェスター
    クリストファー・ローレンス、ジェシカ・クラーク・W・リード

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