リアムがつなぐ家族の絆−−−。イギリスから誕生した新たな名作。

2000年ベネチア国際映画祭出品 マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)ミーガン・バーンズ 2000年トロント国際映画祭出品

2001年1月23日イギリス初公開

2000年/イギリス/カラー/ヴィスタサイズ/91分/ドルビーSR 提供:日本コロムビア、朝日新聞社、トライエム/配給:ザナドゥー

2002年09月21日よりビデオ発売&レンタル開始 2005年03月23日よりDVDリリース 2002年2月23日より正月第2弾恵比寿ガーデンシネマにてロードショー公開

公開初日 2002/02/23

配給会社名 0103

公開日メモ リアムがつなぐ家族の絆−−−。イギリスから誕生した新たな名作。

解説



◆7歳の少年リアム。リアムのがんばりがあなたを元気にしてくれる。
『小さな恋のメロディ』から『リトル・ダンサー』まで子供を主人公にした傑作を輩出し続けるイギリスから、また小さなヒーローが誕生。
リアムは、港町リバプールで家族5人と暮すちょっと内気だけど元気な男の子。名前を尋ねられても「………..スススうううう….リアム」となかなかうまく言えない。宗教の授業中には、地獄火の説教に脅えているかと思えば、裸の載った宗教画をまじまじとみつめてる。リアムの目に映るのは、大人たちが既に忘れてしまっている素朴な疑問や新しい発見。教会が恐がったり、緊張すると口籠ってしまったり、女の人の裸を見てびっくりしたり、誰もが経験したことのあるような出来事が繰り広げられます。リアムをそっと見守れば、きっと平凡で変化のないと思い込んでいた日常が、懐かしくそして新鮮なものに見えてくるに違いありません。

◆末っ子リアムは家族を照らす小さな太陽。
リアムの生きる1930年代リバプールには、不況の波が押し寄せ、父の働く造船所は閉鎖。仲の良かったご近所や、家族の間にも歪みが生じていく。そんな時リアムは、辛そうなお父さんのそばにはそっと座り、疲れ切ったお母さんには、髪を続いてあげる。決して饒舌で出来のいい子ではないけれど、何にでも一生懸命なリアムは、ただそこにいるだけで、みんなの心を和ませていくのです。この一家に訪れたさまざまな事件は、決して時代特有のものではありません。こわれそうな家族を支える子供の存在の尊さを改めて問いかけます。

◆監督ステイーヴン・フリアーズが初めて手がける入魂の子供映画。
トリュフォーの『大人は判ってくれない』、チャップリンの『キッド』、スピルバーグの『太陽の帝国』、トルナトーレの『ニュー・シネマ・パラダイス』、北野武の『菊次郎の夏』に代表されるように、映画監督であれば必ず一度はやってみたい王道=子供映画。一流の子供映画を作れて初めて一流監督の仲間入りができると言っても過言ではない。『マイ・ビューティフル・ランドレット』から『ハイ・フィデリティ』まで、独特なテーマと作風で、今やイギリスを代表する映画作家となったフリアーズが、遂に子供映画に挑戦。『司祭』、『GO NOW』を手がけた俊英ジミー・マクガヴァンの脚本によって、リアムの視点から見た世界と、彼の成長がユーモアと愛情たっぷりに描かれている。

ストーリー


1930年代初頭のリバプール。ちょっと内気だけど、元気な7歳の少年リアム・サリヴァンは、造船所で働く生真面 目な父、家計をきりもりする頼もしい母、仕事についたばかりの兄のコン、そして造船所のオーナーの家でメイドとして働く姉のテレサと仲良く暮らしている。カトリック教徒のリアムは初めての聖体拝領にそなえ、ライアン神父とアバーナシー先生から授業を受ける。彼らが地獄火について説教をすると、怯えたリアムの口からはますます言葉がでてこない。 町に不況の波が押し寄せると父の働く造船所が閉鎖される。なかなか新しい職にもありつけず、子供たちを見るのが辛い父は、次第にリバプールの大多数を占めるアイルランド人やユダヤ人に自分の仕事を奪われていると逆恨みをするようになる。そして迎えたリアムの聖体拝領の日。厳粛な雰囲気の中、よそいきの服を着て緊張するリアム。しかし、神父の説教の最中に、父は突然立ち上がり、おおっぴらに教会を非難し始めてしまう。近所同士だけでなく、家族の中でさえ孤立していく父は、ファシズム運動に参加することで、やり場のない怒りを解消しようとしていくのだが・・・。

スタッフ

監督:ステイーヴン・フリアーズ
製作総指揮:デイヴィッド・M・トンプソン、テッサ・ロス、サリー・ヒビン
脚本:ジミー・マクガヴァン
プロデューサー:コリン・マッケオウン、マーティン・テンピア
共同プロデューサー:ウルリッチ・フェルスバーグ
撮影:アンドリュー・ダン
編集:クリスティナ・ヘザーリングトン
美術:スティーヴン・ファインレン
音楽:ジョン・マーフィー
衣装:アレックス・カルフィールド

キャスト

父:イアン・八一ト
母:クレア・ハケット
アバーナシー先生:アン・リード
リアム:アンソニー・ボロウズ
コン:デイヴィッド・ハート
テレサ:ミーガン・バーンズ
ライアン神父:ラッセル・ディクソン
アギーおばさん:ジュリア・ディーキン
トムおじさん:アンドリュー・ショフィールド
リズィー:ベルナデット・ショート
リズィーの夫:デイヴィッド・ケアリー
サミュエルズ氏:デイヴィッド・キノポブ
サミュエルズ婦人:ジェーン・ガーネット
ジェイン・サミュエルズ:ジェマ・ラヴディ
デイヴィツド:マーティン・バンコック
ナニー:シルヴィー・ガトリル
ナニーの夫:クリス・ダーウィン
ロフティ:ジェームズ・フォイ
質屋:アーノルド・ブラウン
クラブの男:ビリー・ムーチョ
黒シャツの男:スティーヴン・ウォルターズ
パブの主人:ブライアン・リーガン
ビッグ・ミッキー:ショーン・スタイルズ
リトル・ミッキー:ショーン・マッキー
政治集会の男:ジョージ・モーズリー

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