原題:HUM DIL DE CHUKE SANAM

主人公ナンディニの”真実の愛”を歌と踊りで表現豊かに描いたロマン大作 

インドで最も権威のある映画賞「2000年Filmfare Awards フィルムフェア賞」を5部門で受賞! (作品賞、監督賞、主演女優賞、音楽賞、ベストシンガー賞) 日印国交樹立50周年記念作品 東京国際ファンタスティック映画祭2000正式上映作品

1999年/インド映画/カラー/上映時間:187分/ドルビーデジタル/5563m/シネスコ 字幕翻訳:岡口良子/ インドセンター提供 配給:ギャガ・ヒューマックス

2002年10月17日よりビデオ発売開始 2002年10月17日よりDVD発売開始 2002年4月27日(土)より有楽町スバル座他全国東宝洋画系にてロードショー 2001年9月2日開催インドチャリティー映画祭で上映

公開初日 2002/04/27

配給会社名 0025

公開日メモ 99年フィルムフェア(インド・アカデミー)最優秀賞、監督賞、主演女優賞を受賞した実力派インディアン・エンターテインメント!

解説




これまでのインド映画の常識を覆す至高のスペクタクルロマン、ついに日本上陸!!
年間の映画製作本数が800本、ごく普通の人でも年に100本の映画を見るというインド。『エリザベス』のシェカール・カプール、『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン、『ザ・セル』のターセムなど、ハリウッドで華々しい活躍を見せる作家陣を送り出していることでも注目を浴びるこの国は、まぎれもなく世界で1、2を争う映画大国である。そのインドにあって、ハリウッドに匹敵する映画産業の中心地といえば、ボリウッドと呼ばれるボンベイ(現ムンバイ)だ。ここは、国の公用語であるヒンディー語映画が製作されている映画の都。全国レベルで公開される本物のインド映画は、すべてこの街が発進地だ。
そんなヒンディー・ムービーの王道を行く超大作が、ついに日本上陸を果たした。インド国内で4000万ドルの興収をあげるメガヒットを記録し、最も権威あるフィルムフェア賞の主要5部門を独占した『ミモラ〜心のままに』。ヨーロッパ・ロケを含む壮大なスケールで心揺さぶる愛のドラマを語りあげたこの作品は、インドの『タイタニック』『風と共に去りぬ』にたとえられる魅力と風格を備えた一大スペクタクルロマンである。
主人公は、18歳の娘ナンディニ。高名な声楽家を父に持つ彼女は、砂漠地帯の豪邸で大家族に見守られながらのびのびと暮している。そんなナンディニの前に、イタリアからインド音楽の勉強に来たサミルという青年が現れる。たちまちナンディニの美しさに魅せられるサミルと、陽気でくったくのない彼にひかれていくナンディニ。しかし、彼女が自分の恋心を家族に打ち明ける前に、両親は、娘と青年弁護士ヴァンラジの結婚を決めてしまう。仲を引き裂かれ、破門を宣告されたサミルはイタリアへ帰国。ナンディニは、絶望のうちにヴァンラジの元へ嫁ぐが、彼女には、どうしてもサミルへの思いを断ち切ることができなかった。それを知ったヴァンラジは、ナンディニの幸せを願い、彼女を連れてイタリアへ旅立つ。果たして、ナンディニはサミルと巡り会うことができるのか?

そこにあるのは忘れられていた感情、愛の原点。
古い伝統に恋心を引き裂かれるナンディニとサミル。ナンディニを愛するがゆえに彼女をサミルに託そうと決めるヴァンラジ。3人の運命をめぐって波乱万丈の展開を見せる物語は、ふたりの男に愛される美貌のヒロイン、ナンディニの心の成長をたどっていく。サミルへの情熱に突き動かされ、7つの海を超えるナンディニ。だが、ひたすら妻の幸せを願うヴァンラジの「与える愛」の大きさを知った彼女は、自分の心が微妙に揺らぐのを感じる。恋の喜びと苦悩。そんなヒロインのめざめと成長をつぶさに追ったドラマには、インド映画という枠を超えた普遍的な感動が宿っている。自分の思い通りにいかない宿命に立ち向かいながら、愛の本質を見出していくヒロイン。迷い、苦しみながらも人間的な強さを身につけていく彼女の姿は、見る者の胸に熱い共感を呼び起こさずにはおかない。本作がベルリン国際映画祭で絶賛され、インド国外でも異例のヒットを記録したのは、愛を探す主人公の姿に世界中の人がいつの日か忘れていた愛の原点を見い出したからに他ならないのだ。
 その感動をいっそう確かなものにしているのが、ヒロインを演じるアイシュワリヤー・ラーイだ。恋に恋する少女から成熟した女性へ、劇の進行に従って変化を遂げていくナンディニを見事に演じきった彼女は、本作でフィルムフェア賞の主演女優賞を受賞。インド映画を代表する大女優の座を不動のものにしている。もちろん、’94年度のミス・ワールドに輝いた美貌は健在。色とりどりのサリーをまとって登場するミュージカル・シーンのあでやかさは、同性でも息を呑むほどだ。そんなアイシュワリヤーをめぐるふたりの男性に扮するのは、インド映画界きっての人気者サルマーン・カーンと、個性的なヒーロー役で知られるアジャイ・デーウガン。動と静の魅力で迫るふたりの男優の個性の競いあいも、映画の大きな見どころだ。
監督は、本作が長編2作目となるサンジャイ・リーラー・バンサーリー。障害とすれ違いをはらんだドラマチックな愛の物語を意外性満点に語りあげながら、華麗なミュージカル・シーンで観客の目を楽しませていく手腕は、エンタテインメントの巨匠の風格十分。凧上げの群舞を俯瞰で捉えた映像をはじめ、スペクタクルなアイデアを凝らした演出は、これぞ本物のインド映画の醍醐味を堪能させてくれる。

世界の映画祭で絶賛!!
ベルリン国際映画祭
モスクワ国際映画祭
メルボルン国際映画祭
ストックホルム国際映画祭
シアトル女性映画祭
アジアフォーカス福岡映画祭
東京国際ファンタスティック映画祭

日印国交樹立50周年記念作品

何故、こんなにも心が痛いのか。
それは、
我々がいつの日か
失ってしまった
無垢な思い。
愛というものの
真の姿。

「欲望が心を支配するこの世の中で、愛だけが魂に光を当てることが出来るのだ。」
サンジャイ・リーラー・バンサーリー

七つの海を越え、私は“ふたつの愛”を知る。

少女が心のままに愛した人は・・・ 本物の愛を探し求め、舞台はインドからイタリアへ

ストーリー




18歳のナンディニ(アイシュワリヤー・ラーイ)は、高名な古典声楽家パンディート・ダルバール(ヴィクラム・ゴーカレー)の娘。父の特別な愛を受けて成長した彼女は、伝統を重んじる大家族のなかでも自由にふるまうことを許され、のびのびと青春を謳歌していた。そんなナンディニの前に、ある日、運命の人サミル(サルマーン・カーン)が現れる。イタリアからインド音楽を学びに来た彼は、陽気な性格と美しい歌声が魅力的な青年。最初、ゲストとして滞在するサミルのために部屋を明け渡すはめになったナンディニは、彼を追い出してやろうとさまざまなイタズラを仕掛けるが、それを楽しんでいるサミルの明るい人柄に、彼女はいつしか惹かれていく。
 従姉妹アンヌの結婚式の日、盛装したナンディニの美しさはサミルばかりでなく、祝賀の踊りの姿を見ていた青年弁護士のヴァンラジ(アジャイ・デーウガン)の心にも火を灯した。さっそく両家のあいだには縁談が持ち上がった。ナンディニは心中穏やかでない。サミルは、「ぼくたちのことを先生に話す」と宣言する。
 だが、親の許しも得ぬままサミルと抱き合うナンディニの姿はパンディートに目撃されてしまった。パンディートは、「もはや歌を教えることはできない」と言って、サミルに帰国を命じる。ナンディニは好きな人と引き裂かれる自分の運命をどうすることもできなかった。出て行くサミルをバルコニーから見送ったナンディニは、絶望のあまり自殺をはかる。
 幸いにも命をとりとめたナンディニは、涙ながらにヴァンラジの元へ嫁いでいった。夫もその家族も彼女に優しく接したが、サミルを忘れられないナンディニの心は沈むばかり。そんなある日、ふとした出来事で、その思いはヴァンラジの知るところとなる。愛する妻の心は別の男のもの。その事実を知り激しく動揺する彼だが、ナンディニを責めることはできなかった。
「ぼくの愛は、自分の幸せよりも愛する人の幸せを望んでいる」
 父にそう告げたヴァンラジは、サミルとナンディニを引き合わせるために、彼女を連れてイタリアへ旅立つ。ふたりの元にある手がかりは、サミルが音楽家であることだけ。行方探しは難航をきわめるが、ようやくサミルの実家の住所が判明する。希望を取り戻したナンディニは、いまは良き友人として自分を支えてくれるヴァンラジと共に、列車でサミルの家へ向かった。夢にまで見た再会の瞬間に、心弾ませるナンディニ。しかし彼女の行く手には、さらなる試練が待ちうけていた……。

スタッフ

監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
製作:サンジャイ・リーラー・バンサーリー ジャムー・スガーンド
製作総指揮:イブラヒム・デサイ
脚本:サンジャイ・リーラー・バンサーリー ケンネト・フィリップス
撮影:アニル・メーヘター
音楽:イスマーイール・ダルバール
録音:ジテーンドラ・チョウドリー
編集:ベーラー・セーガル
美術:ニティン・デサイ
衣装:シャービナー・カーン ニータ・ルッラー
振り付け:サロージ・カーン

キャスト

アイシュワリヤー・ラーイ : ナンディニ
サルマーン・カーン : サミル
アジャイ・デーウガン : ヴァンラジ
ヴィクラム・ゴーカレー : パンディート・ダルバール(ナンディニの父)
スミター・ジャイカル : アムリタ(ナンディニの母)

LINK

□公式サイト
□IMDb
□この作品のインタビューを見る
□この作品に関する情報をもっと探す
http://www.indian-movies.net/
ご覧になるには Media Player が必要となります