ずっと逢いたかった…

2001年/日本/35㎜/カラー/ステレオ/ビスタサイズ/77min/ 配給:ドラゴン・フィルム

2002年4月26日DVD発売/2002年4月26日ビデオ発売&レンタル開始 2001年11月24日より銀座シネ・ラ・セットにて公開

(C)リメンバー・ミープロジェクト

公開初日 2001/11/24

公開終了日 2001/12/28

配給会社名 0198

公開日メモ 韓国で昨年大ヒットしたラブ・ストーリー『リメンバー・ミー』。1979年と2000年という21年の時代を越えて、不思議な交流を深めていく男女の大学生の話。

解説


韓国で昨年大ヒットしたラブ・ストーリー『リメンバー・ミー』。1979年と2000年という21年の時代を越えて、不思議な交流を深めていく男女の大学生の話。運命に翻弄されながらも強く生きていく若者の力強さが切なく描かれています。この『リメンバー・ミー』の世界観に共感した、私達“リメンバー・ミープロジェクト”は『時の香り〜リメンバー・ミー〜』を誕生させました。
この作品では、1979年を教職実習をする女子大学生とし、先生になる将来の不安、友情といった韓国版では描き切れなかった部分も盛り込みました。また、韓国版の1979年の時代背景は政情不安でしたが、日本版では80年代バブル前夜、どこかのんびりとした中に慌しさを感じる時代でした。日本版では2001年の今を生きる若者達の姿から、いつの時代になっても、人を愛する気持ちは変わらない。世知辛い世の中だからこそ、『時の香り〜リメンバー・ミー〜』の持つピュアな心を伝えたいです。
監督は、繊細な作品を数多く発表している山川直人。ワンシーン、ワンカットが映画的空間を生み、1979年と2001年を映像の加工をせず、別の時代の空気感を描き出しています。製作と脚本は、本作品が初脚本の吉田啓。韓国版のエッセンスに前半のコミカルさと後半の悲劇へ至るプロセスが巧みに展開。撮影と照明は『MONDAY』などのサブ監督作品でコンビを組んでいる、佐藤和人(撮影)、大坂章夫(照明)のコンビ。切なさをつのらせる音楽は、伊東正美。
出演は韓国で熱狂的に支持されたキム・ハヌルとユ・ジテのフレッシュ・コンビに『あしたはきっと…』の吹石一恵と国際的に活躍しているモデル出身の斎藤工。韓国版でハ・ジウォンが助演女優賞を数多く獲得した役にはテレビドラマ「コンビにまりあ」で主演を努めた北川弘美。若手演技派・山中聡、意味深な役で登場する螢雪次朗、テレビドラマ「HERO」で人気者になった田中要次などが共演。本作品は斎藤耕一監督、岸恵子と萩原健一主演『約束』(’72)以来の韓国映画の日本でのリメイクということで、韓国で話題を呼んでいます。

ストーリー



校内暴力が激しさを増しつつある1979年、東京。英文科に通う百合(吹石一恵)は親友の幸子(武藤美幸)と教職実習を母校ですることに喜んでいた。その学校には憧れる先輩・香取(山中聡)が赴任しているからだ。学校へ行く途中、幸子は事故で入院してしまう。百合は学校で全く何も知らない通信部を受け持つ事になる。その通信部は幸子が受け持つはずだった。顧問の玉木先生(田中要次)から渡されたのは一台の古い無線機。警備員(螢雪次朗)に促されて仕方なく家に持ち帰るが、使い方がわからない。
月が怪しく輝く夜、部屋の机の無線機から突然、雑音と共に男の声が聞こえてくる。「CALLING CQ CQ CQこちらは…」驚く百合は「もしもし…」などと言ってしまい、無線の向こうの男に笑われてしまう。ところが、無線の向こうの男は誠実で百合に無線の仕方を教えてくれるという。
待ち合わせの約束をしたが、会うことは出来なかった。というのも、百合は1979年で無線の青年(優二/斎藤工)は2001年に生きていた。最初は二人とも、お互いを訝しがっていたが、それぞれの恋愛を語るうちに打ち解けていく。百合は香取と手もつなげない関係で、優二は煮え切らない関係の美樹(北川弘美)への思いを無線で語り合っている。
ある日、優二が何気なく無線で語った言葉に百合は愕然とする。
その秘密とは…。

スタッフ

企画:宇田川昭次
製作・脚本:吉田啓
プロデューサー:八木欣也、北田由利子
原案:チャン・ジン、ホ・イナ、キム・ジョングオン
監督:山川直人
撮影:佐藤和人
照明:大坂章夫
美術:酒井譲
編集:矢船陽介
音楽:伊東正美
助監督:小林宏治
製作担当:渥美勝明

キャスト

百合:吹石一恵
優二:斎藤工
美樹:北川弘美
香取:山中聡
玉木先生:田中要次
山田先生:野沢トオル
幸子:武藤美幸
百合の父:三原康可
兼人:白井竜一
麻子:郡司奈未香
教頭先生:雪絵れな
警備員:螢雪次朗

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