原題:GLITTER

世界の歌姫マライアが、言葉にできない想いをこめて贈ります。

2001年8月31日全米初公開

2001年/アメリカ/全6巻/2,867m/スコープサイズ/上映時間:1時間44分/ SDDS・ドルビーデジタル(SRD)・ドルビーSR/字幕翻訳:石田泰子/ サントラ盤:Sony Records International 20世紀FOX映画&コロンビア映画作品 配給:ソニー・ピクチャーズエンターティンメント

2007年06月22日よりDVDリリース 2002年4月26日DVD発売&レンタル開始 2002年4月26日ビデオ発売&レンタル開始 2001年10月20日より日比谷みゆき座ほか全国東宝洋画系にてロードショー公開

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ビデオ時に変わった場合の題名 グリッター

公開初日 2001/10/20

配給会社名 0042

公開日メモ シンデレラさながらの勢いでスターダムに登り詰めたマライア自伝的要素を織り込み、“夢をあきらめないで。愛があれば道は見つかる”と、いつも音楽にこめているメッセージをそのまま反映した映画に、マライア自身も積極参加し、主演ばかりかプロデューサーとしても大役を果たしました。

解説


90年にデビュー以来、
「ドリームラヴァー」「恋人たちのクリスマス」「ファンタジー」「ワン・スウィート・デイ」などのヒット曲を連打、数々の記録を塗り替え、
80年代最高最強の女性ヴォーカリストの地位を不動のものにしてきたマライア・キャリー。この音楽界が世界に誇るスーパースターの、初の映画主演作が遂に完成した。
ニューヨークを舞台に、幼い頃から歌手を夢見てきた孤児が真実の愛に出逢うまでを描いた、切なく美しいラヴ・ストーリー。それは、“夢をあき5めないで。愛があれば道は見つかる”というメッセージを常に歌に込めてきたマライアの、
<もうひとつの心の歌>…。
今回マライアは主演女優としてだけでなく、エグゼクティヴ・ミュージック・プロデューサーとして、映画の企画段階からサントラ制作まで深くコミット。
現在の80年代ブームを先見したようなドラマ及びサウンド作りを目指してきたマライアの、3年以上に渡るハードワークの結晶がこの映画である。
全編を彩るのは、マライア自身が映画のために書きおろした、パラード、R&Bからヒップホップに至るまでの多彩なオリジナル曲と、80年代ヒットナンバーのカヴァー曲。それらが映画のストーリーや時代背景と一体化し、まさしくマライアの映画としか言いようのない作品ができあがった。

80年代N.Y.クラブシーンの“グリッター=きらめき”
その光と影を走り抜けてゆくひとりの女性の、切なく感動的な愛の物語

物語の舞台は80年代ニューヨークのクラブシーン。幼い頃に母と生き別れ、孤児院で育ったビリー・フランクは、天性の美声の持ち主。いっか歌手として成功し、どこかで生きているはずの母に晴れ姿を見てほしいという夢をひそかに抱きながら、彼女はチャンスを待っていた。そんな彼女の才能を見抜いたのは、人気DJのジュリアン・ダイス。彼のプロデュースでビリーはたちまちスターダムを駆け上っていく。ダイスとも深く愛し合うようになるビリーだが、彼女が名声を手に入れるにつれ、ダイスとの関係はぎくしゃくしたものになっていく。愛と喝采のはざまで、ビリーは本当の自分を見つけようと苦悩する。

ダ・プラット、エリック・ベネイ…
一流アーティストたちとマライアがスクリーン上で豪華競演!

マライアを支えたのは映画・演劇・音楽界で活躍する一流のアーティスト&俳優、そしてスタッフたち。ダイスを演じるのは英国で俳優/ミュージシャンとして活躍中の若手注目株マックス・ビーズリー。ビリーの親友のルイーズには、マライアと何度もコラボレートしている女性ラップ・ミュージシャンのダ・プラット。同じく親友ロクサーヌに『ベティ・サイズモア』のティア・テクサダ。またシンガー・ソングライターのエリック・ベネイが、ビリーとコラボレートするラファエル役で映画初出演を果たしているのも、音楽ファンには見逃せない。
他に『陽のあたる教室』のテレンス・ハワード、『スモール・ソルジャーズ』のアン・マグヌーソン、『フルメタル・ジャケット』のベテラン、ドリアン・ヘアウッド、ブロードウェイ・ミュージカル『フォッシー』でトニー賞候補になったヴァレリー・ペティフォードが出演。
監督は『グリッドロック』のボンディ・力一ティス=ホール。製作はアカデミー作品賞候補になった『恋愛小説家』『ザ・エージェント』のローレンス・マーク。脚色は『TINA ティナ』のケイト・ラニエー。80年代のヴィジュアルを再現してみせたのは『シャイン』『センターステージ』の撮影監督ジェフリー・シンプソンと、『BOYS』『グリッドロック』のプロダクション・デザイナー、ダン・ビショップ、そして『アンドリューNDR114』『チャーリーズ・エンジェル』の衣装デザイナー、ジョセフ・G・オーリシ。編集は『ザ・クラフト』『クルーエル・インテンションズ』のジェフ・フリーマン。音楽は『マルコムX』『クルックリン』などのスパイク・リー作品で知られるテレンス・ブランチャードが担当している。

ストーリー



ビリー・フランクの歌の才能は、ニューヨークのクラブ歌手だった母親リリアン(ヴァレリー・ペティフォード)譲りだった。母は、白人の恋人との間にビリーをもうけた後、貧しい暮らしと闘いながら、女手ひとつで彼女を育ててきたが、火の不始末が原因で住む場所を失った時、母はまだ幼いビリーを手放さなくてはならなかった。
1983年。美しい娘に成長したビリー(マライア・キャリー)は、孤児院時代からの親友であるルイーズ(ダ・プラット)、ロクサーヌ(ティア・テクサダ)とともに、クラブのダンサーとして働いていた。そこへ音楽プロデューサーのティモシー・ウォー力一(テレンス・ハワード)から、彼の恋人シルクのバックコーラスを務める仕事が舞い込んでくる。ビリーの歌唱力に驚いたウォー力一は、シルクの吹き替えに彼女の声を使うというあくどいやり方でビリーを利用する。シルクのステージを観た人気DJのダイス(マックス・ビーズリー)は、ビリーが歌を吹き替えていることを見抜き、たちまち彼女の声の虜となる。君をプロデュースしたいとビリーを口説くダイス。戸惑うビリーに「君の将来の夢は?」とダイスが問う。「僕なら君をマジソン・スクエア・ガーデンで歌わせてあげられる」半信半疑で微笑みながら頷くビリー。ダイスは早速ウォー力一にビリーら3人の引き抜きを申し出る。ところが、ウォー力一は10万ドルという破格の引き抜き金を要求、あまりの法外な金額にダイスはあきれつつこれを無視する。
ダイスのビリー売りこみ作戦は始めから大物狙いだ。大手レコード会社CMZのエグゼクティブ、ガイ・リチャードソン(ドリアン・ヘアウッド)とジャック・ブリッジス(グラント・ニコールズ)に彼女の歌声を聞かせると、あっけないほど簡単に契約にこぎつけられた。契約を祝ってレストランで祝杯をあげるビリーとダイス。その日、ダイスのアパートでふたりは結ばれる。ダイスがプロデュースしたビリーのデビュー曲は好スタートを切り、彼女はたちまちCMZ社の期待の星に。やがてビリーのスケジュール表はプロモーション・ビデオの撮影や取材でいっぱいになり、彼女の意思とは無関係に、会社の方針に沿ったイメージ作りが進んでいく。そこにはダイスが干渉する余地は既にない。彼はビリーが遠くへ行ってしまうような寂しさを覚え始めていた。ビリーとの絆を失うことを恐れた彼は、一緒に暮らさないかと提案する。もちろんビリーは喜んでオーケーする。
歌手として成功するという幼い頃からの夢に大きく近づいた今、ビリーの心に残る最大の気がかりは、行方のわからない母親のことだった。彼女は母への思いを込めて曲を書く。“あなたの愛への思いが薄れていく 忘れないよう精一杯努力したつもりだったのに…”その歌を聴いていたダイスがそっと歩み寄り、彼女を優しく抱きしめた。
ビリーのデビュー・シングルは大ヒットし、彼女はUSAミュージック・アワード授賞式で歌うことになる。一方、会社の望むような曲が轟けないダイスは、リチャードソンの圧力に屈し、ビリーのプロデューサーを一時降りることにする。フラストレーションを募らせるダイスは、授賞式後のパーティーで泥酔し、彼女に話しかけてきた大物アーティスト、ラファエル(エリサク・ベネイ)を冷たくあしらったり、ルイーズやロクサーヌに八つ当たりしたりして、ビリーを悲しませてしまうのだった。そんな時、アパートにウォー力一が現れ、10万ドルを払わなければビリーを痛い目に遭わせると言い残して去って行く。ビリーからそれを聞いたダイスは、ウォーカーを襲撃。事件は警察渉汰になって報道され、たまりかねたビリーはとうとうダイスとの別れを決心する。
だが、離れ離れになっても二人は互いへの思いを断ち切れずにいた。一人きりのアパートでビリーのマジソン・スクエア・ガーデンコンサート・チケットの完売を告げるラジオを聞くダイス。二人の夢は一緒にマジソン・スクエア・ガーデンを目指すことから始まったのだった…。出逢いのころを想い出しながらピアノに向かうダイス。同じ頃、ビリーも彼を想い曲を書いていた。“遠すぎるということなど決してない 昨日のひとかけらさえ時が消し去ることを私は許さない 誰もあなたの代わりになどなれないとわかったから…”。コンサートが近づいたある日、ビリーは思い切ってダイスのアパートを訪ねてみるが、彼はいない。ビリーはピアノの上の楽譜と、彼女のコンサート・チケットに気づく。ダイスは密かにコンサートに来てくれるつもりだったのだ。楽譜の曲を弾いてみた彼女は微笑み、キスマークを譜面に残して帰って行く。コンサート後の再会に胸をときめかせながら…。
そしてコンサートの当日。超満員のファンの中にダイスもいるはずだ。だがビリーを待っていたのは思いもかけない知らせだった……。

スタッフ

監督:ボンティ・力一ティス=ホール
脚色:ケイト・ラニエー
原案:シェリル・L・ウエスト
製作:ローレンス・マーク
撮影:ジェフリー・シンプソン、ASC
美術:ダン・ビショップ
編集:ジェフ・フリーマン
音楽:テレンス・フランチャード
音楽監修:ロビン・ア一ダング
音楽総指揮:マライア・キャリー
衣装:ジョセフ・G・オーリシ
製作補:E・ヘネット・ウォルシュ

キャスト

ビリー・フランク:マライア・キャリー
ジュリアン・ダイス:マックス・ビーズリー
ルイーズ:ダ・ブラット
ロクサーヌ:ティア・テクサダ
リリアン・フランク:ヴァレリー・ペティフォード
ケリー:アン・マクヌーソン
ティモシー・ウォー力一:テレンス・ハワード
カイ・リチャードソン:ドリアン・ヘアウッド
ジャック・ブリッジス:グラント・ニコールズ
ラファエル:エリック・ベネイ

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