『ロシア映画の全貌2001』 ソヴィエト連邦が解体して10年、激動の世紀を歩んだ映画大国 ロシアの名作群を共和国の作品も含め一挙69作品上映!

1996年/84分 モスフイルム 配給:ロシア映画社

2002年10月25日よりDVD発売開始 2001年、三百人劇場にて公開。9/17 12:15、9/19 4:45、9/22 11:15より 1999年7月17日よりBOX東中野にて夏休みモーニング・ロードショー

公開初日 1999/07/17

配給会社名 0082

公開日メモ ロシアから従来の「重苦しい」「政治的」といった同国の映画のイメージを払拭する、とっても可愛いい映画がやってきました。

解説

猫の調教師A・クズネツォフの猫たちが大挙出演、名演技で全編を圧倒。猫映画の決定版。
社会主義体制の崩壊とその後の経済的困難によって、近年、めっきり新作を見る機会のなくなった映画大国ロシアの映画。そのロシアから従来の「重苦しい」「政治的」といった同国の映画のイメージを払拭する、とっても可愛いい映画がやってきました。
 ある日、こどもたちがペット市場からただで貰って来た「こねこ」と家族たちの悲喜こもごもの物語をさわやかに描く佳作の登場です。
 古代エジプトの壁画に見られるように、猫はもっとも古いペットのひとつです。しかし、犬と違い、猫を調教することは極めて困難と言われています。この映画にフェージン役で出演もしているアンドレイ・クズネツォフは、世界的にも珍しい猫の調教師で、第一人者です。
 この映画では、”クズネツォフ・ファミリー”の猫たちが大挙出演。人間の俳優も顔負けの名演技で映画全編を圧倒します。
 監督のイワン・ポポフの育った家庭は、父母が、かつての映画王国・モスフィルムの技術スタッフ。父親と母親が製作スタッフとしてこの映画に参加しています。また、息子と愛娘も子供役で出演しています。
経済的困難をものともせず、家族の協同作業によって作られたこの映画の製作形態は、人・金・物、そしてそれを支える精神もが揺れ動く現代ロシアを象徴していると言えるのかもしれません。
 また、「ねこ好き」という一点で結ばれ、家族をも動員して作られたこの映画は、「ねこ好き」の「ねこ好き」のための「ねこ好き」映画と言えましょう。

これは、日本全国数千万のねこ好き、ねこ族人間、待望のそして必見の映画です。

ストーリー

モスクワに住む音楽家一家の娘マーニャと弟のサーニャとおばあちゃんが、ある日、ペット市場で一匹のこねこを貰ってきます。
 マーニャの誕生日のパーティでこねこは、「チグラーシャ」(トラ猫の愛称で「子トラ」「トラちゃん」といった意味)と名づけられ、家族の一員として認められます。
 しかし、こねこは一家に様々な波瀾を巻き起こします。花瓶を割り、カーテンを引き裂き、ママの仕事の製図の図面にはインクをこぼし、パパの楽器ケースの中には、こともあろうにウンチが…
 家族中のフラストレーションが高まり、チグラーシャは追い出されようとしますが、子供たちは、トイレの躾をすることで引きとどめます。
 ところが突然、チグラーシャは、いなくなってしまいます。窓辺で遊んでいるうちにトラックの荷台に落ちてしまい、見知らぬ通りに運ばれてしまったのです。
 こうして、チグラーシャの大冒険が始まります…

スタッフ

脚本:イワン・ポポフ
   アレクサンドル・マリヤモフ
監督:イワン・ポポフ
撮影:ウラジ−ミル・ファステンコ
美術:イリーナ・マルツ
音楽:マルク・ミンコフ
録音:エカテリーナ・ポポワ=エヴァンス
編集:ワレリーヤ・ベロワ
衣装:タチヤナ・リチマノワ

キャスト

フェージン...アンドレイ・クズネツォフ
おばあさん.......リュドミラ・アリニナ
パパ.......アレクセイ・ヴォイチューク
ママ..............タチヤナ・グラウス
マーニャ............マーシャ・ポポワ
サーニャ............サーシャ・ポポフ
指揮者.......アレクサンドル・フルギン
ボディガード.....
アレクサンドル・ペスコフ
オレーグ・ヴェルシニン

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