原題:PARANOID

罠。 ビデオ・テープ。 狂気。 真実を知るほど、逃げ道は閉ざされる…。

ブリュッセル国際ファンタジー映画祭上映作品

2000年/アメリカ映画/94min 発売:HRS FUNAI(税抜:16,000)

2001年10月5日ビデオ発売&レンタル開始

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解説


郊外の大邸宅を舞台に女性モデルの監禁劇を描くサイコサスペンス。『ダーク・エンジェル』で主役マックスを演じ、USウィークリー誌で“NEWセックス・シンボル“と評され、ピープル誌では“2000年ブレイクした12人”に選ばれるなど大ブレイク中のジェシカ・アルバが主演しているほか、今秋公開予定の超大作『トゥームレイダー』で、アンジェリーナ・ジョリーの敵役マンフレッド・パウエルを演じるイエイン・グレン、『ザ・ファーム/法律事務所』ではトム・クルーズと、『ウォーターワールド』ではケビン・コスナーと共演したジーン・トリプルホーン、『トレインスポッティング』のスパッド役でのコミカルな演技で注目を浴び、『パール・ハーバー』にも出演しているユエン・ブレムナー、そして『シックス・センス』で強烈な印象を残し、最新作『DRAGONFLY(原題)』ではケビン・コスナーと共演を果たすミーシャ・パートンといった多彩な顔触れが豪華に共演!
『キャメロット・ガーデンの少女』で世界的に高い評価を受けたジョン・ダイガンが監督をつとめ、撮影に『ガタカ』『プルーフ・オブ・ライフ』のスワヴォミール・イジャック、編集には『眺めのいい部屋』『スターリングラード』のハンフリー・ディクソンが参加するなど話題作に相応しい超一流スタッフが結集!

【チェック・ポイント!】

 女優系の作品が続きます。世間的には、『ダーク・エンジェル』でブレイク中のジェシカ・アルバの劇場用初主演作ということになるんでしょうが、僕的には天使は天使でも闇の天使じゃなくて、ちゃんとした純白の天使のコスプレで大混乱のプロムの夜、悪魔の手首から逃げ回っていた(相変わらず、前置き長くてすいません)『アイドル・ハンズ』(99年)のジェシカ・アルバってことになるですよ。
 さて挑発的な姿が人気を集めるファッション・モデルというのが、この作品でのアルバ嬢の役回り。多忙で睡眠不足の日々を過ごしている。最近無言電話に悩まされているが、言い寄ってくるボーイ・フレンドとは都合のいいお友達関係のまま、内緒で仕事で知り合ったディレクターと出かけてしまうしたたかな現代娘。幼さと生意気そうな感じが共存しつつ、困ったどうしよう、眠いし…って表情が今回もいい感じだ。ところが、ディレクターの友人の家に取り残された彼女は薬を飲まされ意識を失う。目が覚めて、その屋敷の住人の不信な行動に気づき逃亡を図る彼女だったが、捕まり屋敷に監禁されてしまうのだった…という一種のサイコ・スリラー映画。監禁する一味と、彼女に無言電話をかけて来ていたストーカー親父は無関係…というか、むしろ後半では無言電話で彼女が誘拐された事実を知って、助けようとする側に回るんだよ、これが…なんだけど、とりあえず彼女の周囲は真っ当じゃない連中ばかりって感じだ。そのあたりを踏まえてのラストのオチにはそれなりににんまりさせられる。ただ普通じゃないんだけども、その行動がイマイチつきぬけていない奴等ばかりなんで、彼女は監禁されてもあくまでただ閉じ込められてるだけ。その動機も目的もイマイチ不明瞭なんで、日本のVシネに多い(んだよね?あんまし詳しくないけど−笑−)監禁もの的H描写を期待すると肩透かしではある。
 なお、監禁男と同居している元グルーピー女役でちょっとくずれたような感じが悪くないジーン・トリプルホーン、屋敷に住む聾唖の少女役で『シックス・センス』のゲロ吐き幽霊役などのミーシャ・バートンと熟女から少女まで女優陣はは渋めだけども豪華。監督のジョン・ダイガンは、ミーシャ・バートン主演の『キャメロット・ガーデンの少女』(97年)がブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞していて、本作も同映画祭で上映されている。
(殿井君人)

ストーリー



人気上昇中のファッション・モデル、クロエは、殺人的なスケジュールと、このところ続いている無言電話に悩まされていた。そんなある日、新しいボーイフレンドでCMディレクターのネッドから、週末を彼の元バンド仲間と田舎町で過ごそうと言われ、彼女は喜んでその誘いに乗る。しかし静かな週末のひとときが、思わぬ事態へと向かっていく。ネッドの妻と名乗る女性が現れ、クロエは見ず知らずの人たちと人里離れた大邸宅に取り残されてしまったのだ。慣れないベッドで寝ることになった彼女は真夜中に突然目が覚めて、自分が薬を飲まされたのではないかと疑い始める。そして、あるビデオ・テープを見つけた時、彼女の恐怖は現実のものとなる…。

スタッフ

製作:ポール・トリビッツ『ハードウェア』『プレイデッド』『ロザンナのために』
監督・脚本:ジョン・ダイガン『君といた丘』『泉のセイレーン』『妻の恋人、夫の愛人』
      『キャメロット・ガーデンの少女』
撮影:スワヴォミール・イジャツク『殺人に関する短いフィルム』『ふたりのべロニカ』『トリコロール/青の愛』
                『ガタカ』『アイ・ウォント・ユー』『プルーフ・オブ・ライフ』
音楽:チャーリー・モール『オセロ』『理想の結婚』
編集:ハンフリー・ディクソン『マリアの恋人』『眺めのいい部屋』『泉のセイレーン』『妻の恋人、夫の愛人』
              『キャメロット・ガーデンの少女』『スターリングラード』

キャスト

ジェシカ・アルバ『アイドル・ハンズ』『25年目のキス』『ダーク・エンジェル』
イェイン・グレン『愛は霧のかなたに』『愛と野望のナイル』『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
        『フールズ・オブ・フォーチュン』『トゥームレイダー』
ジーン・トリプルホーン『氷の微笑』『ザ・ファーム/法律事務所』『ウォーターワールド』
           『スライディング・ドア』『ペリー・パッド・ウェディング』『恋するための3つのルール』
ユエン・ブレムナー『ネイキッド』『トレインスポッティング』『アシッド・ハウス』
         『ジュリアン』『スナッチ』『パール・八一バー』
ミーシャ・パートン『キヤメロット・ガーデンの少女』『パップス』『シックス・センス』『ノッティングヒルの恋人』

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